一羽飼いのタブー、その後 ~もう一羽を迎える~ | とりきちTagebuch

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ドイツ・ベルリンから鳥好きの とりきちが、
一緒に暮らす鳥達、家族、ドイツの鳥事情を日記につづります。

今日は、久々のドイツの鳥事情です!

セキセイインコの一羽飼いが、
ドイツではよいものと見られていないことは、
ブログで何度か取り上げてきました。
(野生で群生する他の鳥も同様です)

ベルリンで友人、知人と接する中で、
この考えがドイツで浸透していることが、よく分かります。

これまで 「一羽飼いのタブー」 というブログ記事には、
賛否両論のご意見を色々といただいてきました。
詳しくは、コメント欄をご覧ください。

この記事を読んだ読者さんが、後に、ご自分の鳥さんに
仲間を迎られたとのご報告も多くいただいています。

ただし日本では、鳥をコンパニオンバードとしてとらえる
考えもあるほか、文化や住宅事情の違いなどから、
単純にドイツの考えを持ち込むことができないと思います。

今日は、ドイツで一羽飼いではない暮らし、
つまりセキセイインコが仲間と暮らし始めるうえで、
飼い主が気を付けるべき点を取り上げた記事をご紹介します。

もう一羽を迎えたいけれど、どんな鳥を、
どんなタイミングで迎えたらいいか分からないという方に、
参考にしていただければと思います(^^)

掲載されていたのは、ドイツのインコ・オウム雑誌、
WPマガジンです(2009年11/12月号:6-12ページ)。

全訳ではなく、一部は省略し、要約をお届けします。

***

「こうして、正しい仲間をみつけよう!」


~突然一羽になってしまったセキセイインコや、
長年一羽で育ったセキセイインコに友達やパートナーを
迎えるうえで、飼い主が気をつけることは?~



セキセイインコは他のオウム類の鳥に比べて、
社会性に富み、新しい仲間を受け入れやすいと考えられています。

それでも飼い主は、セキセイインコたちがよい社会を作り上げ、
友情を芽生えさせるよう色々と注意しなくてはいけません。

インコの性別、年齢などから詳しく検討しました。


■ 性別にみた仲間作り

二羽がオス同士の場合:
とても相性がよく、たいがい仲良くなれます。彼らはつねに
話かけあったり、一緒に遊んだりと、よりよい関係を築きやすいです。
クチバシでのコンタクトや、頭をかきあい、
エサをあげあう行為も、オス同士の場合にあります。


二羽がメス同士の場合:
オス同士と比べると、メス同士はセキセイたちにとって
快適なものではありません。

メスは通常、オスからの求愛などを待とうとする受身の立場です。
そのためメス同士の場合、どちらも受身となるため、
フラストレーションがたまり相手を攻撃することがあります。

極めて稀な場合、メス同士が非常に仲良くなり、
頭をかき合うことすらあります。

しかし、こうした稀な例を飼い主は期待するのではなく、
できるならばメス同士を一緒にすることは避けましょう。


よく若鳥に起こりうることですが、購入時にオスと思って買ったらメスで、
それまで一羽だったメス鳥に、もう一羽のメス鳥が来ることがあります。
これはブリーダーですら間違えることがあります。


オスメス一羽同士の場合:
この組み合わせが一番良いでしょう。
ただしセキセイインコは産卵しやすいため、
巣箱を置かないようにして、産卵を回避しましょう。
ドイツでは行政の許可なしではヒナを孵してはいけません。


■ 若鳥の仲間作り

生後5週目から6ヶ月までの若鳥は、
もう自立しているものの成鳥ではなく遊び盛りのため、
もう一羽を迎えるにあたっては、同じ年齢くらいの鳥が適しているでしょう。

しかし中には年齢の割に静かで大人しい若鳥もいます。
そうした場合は、あまり元気すぎる鳥を迎えると、
年がら年中遊ぼうと誘われかねず、
ストレスにつながるため、避けたほうがいいでしょう。


若鳥に、年上の鳥を仲間として迎えたい場合、
最高でも5歳から6歳の鳥を選ぶべきです。

この年齢の鳥であれば、それよりも年齢が上の鳥が
示すような静かでいたいという行動を示さず、
若鳥ともうまく付き合っていけるでしょう。

もちろん個々の事例を見ると、もっと年齢が上のセキセイインコが、
若鳥たちと元気に仲良くしている場合もあります。

 

■ 成鳥の仲間作り


鳥は平均して6ヶ月から8ヶ月で、成鳥となります。
鳥は元気に動き回りますが、7歳から9歳になるにかけて、
次第に穏やかになっていきます。


若鳥はおおむね、よき仲間として成鳥と付き合っていけます。
ただし個々の鳥の性格などが合った場合です。

たとえば、動きがあまり激しくない2歳の鳥が、
元気いっぱいの成鳥とならばうまくやっていけます。

つまり大人しい性格同士ならば、年齢はさほど重要ではありません。


巣立ったばかりのヒナを、成鳥の仲間に迎えることには問題が多く、
成鳥は、こうしたヒナ鳥との付き合い方をよく分かっていません。

それまで同じ歳の仲間と過ごしていた鳥は、とくにそうです。

人間でいうならば40歳の大人が、それまで同じ年頃の相手と
テニスを楽しんでいたのに、突如3歳の子供とテニスを
しなくてはいけないとどうでしょうか?

極端な例ですが、インコにとっても仲間を迎えるうえで、
年齢は大切なのです。

 
■ 老鳥、病鳥の仲間作り

10歳から12歳にかけて、鳥は老鳥となります。
眠る時間が多くなり、それまでと比べて動きも穏やかになります。

この年齢の鳥には、同じ年齢の仲間が適しています。
理想は、同じ老鳥か、より穏やかな性格の年上の鳥がよいでしょう。


避けたほうがよいのは、こうした老鳥へ若い元気な鳥を
仲間として迎えることです。多くのストレスを生み出すだけです。


同じことは病気、障害のある鳥にもあてはまります。
彼らは同様に静けさが必要です。

飛行障害のある鳥への仲間として一番良いのは、
同じ状況に置かれた鳥です。


■ 突如一羽になった鳥の仲間作り

長年連れ添った相手の鳥が突然亡くなった場合、
飼い主は「もう同じ歳の鳥を迎えてもうまくいかない」と考えがちですが、
これは間違っています。

新しい相手を探し、一羽になった鳥へ仲間を作ることを強く勧めます。
でないと、残された鳥は孤独に苦しむことでしょう。
 

■長年一羽で育てられた鳥の仲間作り

残念なことに、多くのセキセイインコがいまだ一羽で
飼われている状況が続いています。

セキセイインコは群生する動物のため、
これがセキセイインコにとって正しくない行為であっても、続いています。

長年一羽で過ごしたセキセインコに仲間を迎えてあげたい場合、
飼い主は、一体そんなこと大丈夫だろうか?と自問自答するでしょう。

同じことは、長年連れ添った相手と死別したインコにもあてはまります。


たしかに長年一羽だった鳥が、
仲間とをみつけ、仲良くなるのは難しいことです。

とくにその鳥が長年人間と緊密な関係にあり、
その人間を恋人として見ていた場合、難しいです。

こうした場合、新しい同種の鳥を、鳥は仲間とはみなさず、
仲間から近寄られるとストレスに感じることもあるでしょう。

そのため、お迎えにあたり、飼い主は別々のケージを用意し、
インコに「逃げ場」を作ってあげることが絶対に必要です。

そして仮に二羽が数日たっても仲良くなれなかった場合でも、
飼い主は決して落ち込んではいけません。

一羽飼いで育った鳥は、数週間、場合によっては数カ月、
仲間に慣れる時間が必要です。我慢が何より大事です。

しかるべき時間を与えることで、
いつの日か二羽が仲良くなる日がくるでしょう。


■ お迎え後に気を付けること


お迎え後、まずは専門医のもとで検査を受け、
その結果が出るまでと、出た後の、2週間程度は、
新たに迎えた鳥を別室の別ケージに入れ、
様子をみることが大事です。



***

以上です。
いかがでしたか?

とりきちは、この記事を読んで、ぷぷとクラウスの関係はメス同士であって、
やはりドイツでは良いものと見られていないことが改めて分かりました。
かつて、ホフマンさんに指摘されたこともあります。

かといって今すぐに、ぷぷクラへパートナー探しをすることはしません。
かつて、お見合いも考え、躊躇しましたが、現在、ぷぷクラの関係がよく、
色々と自分自身の状況を考え、今のままでよいと思ったからです。

ですがいつの日か、ぷぷクラにそれなりの相手というか
仲間を増やしてあげたいと思っているのも事実です。

その日が来たとき、今日ご紹介した記事を思い出し、
できるだけ、ぷぷクラに適した仲間を見つけてあげたいと強く思いました。

この記事を読まれた皆さんのご感想も、
できましたらお聞かせいただけると嬉しいです。



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