緋い夜空

夜空は緋く煌めいている中
闇だけ拡げて去った人々に
紅い呪いが取り憑いて行く
黒い群れが渦を巻いて囲み
放却される未来の煌めきに
降り止まない涙の雨の中で
痛みを分かち合おうとして
愛情を求めて絡み合う心が
眠ってた感情を呼び起こす
誰もが消えるのが早過ぎた
誰もが忘れるのが早過ぎた
誰もが想いが短く儚かった
歪んだ思想が人を玩具にして
信じていたいのに臆病だから
振り回して傷付けてしまって
半狂乱でしか選べなかった愛
すぐに景色は逆さになる輪廻で
空も人間を嘲笑うSILENT HEART
腹黒い人々と臆して黙す人々が
迫り来る筋違いの黒煙に包まれ
散蒔かれる虚像と幻影の裏切り
冷酷も深刻も同じに見做されて
蒼いか黒いかなんて紙一重の中
輝く光が照らし暖かい心が煌めくも
今にも堕ちそうで夜中の窓際で祈る
一緒に進もうと本心は傾き掛けて
後一歩の勇気が出せずにいるんだ
暗く沈んだ街並みの中で
挑んで敗けるのか?
挑まず逃げるのか?
挑めず止まるのか?
目先に戸惑いの選択肢が待ち構える中
哀しみに紅く染め嗤うも逆流
散蒔かれたDIAMONDの中で
目指している明日を掻っ攫え