悪意の真実

淋しい風が舞う都会の中で
凍り付いた夜空を見上げて
震えが止まらないから逃げ
選んだ道の先で紅に堕ちる
空虚な称賛が撒き散らされて
輝く姿は翳りを帯びさせられ
鳥は悲しく飛び立ち天使が逃げて行く
魔に堕ちた先の人間達は
自分を犠牲にし過ぎては
自分が可愛くなって行き
埋まらない空白を宿し続けて
善意が宙返りして憎悪が笑い
有利な条件で罵倒する悪意に
攻め込み過ぎるな
捻れた愚昧ばかり蔓延る訳も亡く
多くは歪んでも世界の被害者側だ
狂っているよりも心の悲鳴だ
容易く孤立する難しい時代に
悪意と言う名の世界の被害者
少しぐらい気付いてやるんだ
強い者達の堂々たる批判が舞う中
闇の光が唯一の道にしてる事が有る
冷酷にも最後の道まで塞いで葬る?
一番初めの被害者は悪意の当人だから
正義でも全てを潰すのは無慈悲になる
日々の哀しみや虚しさが見えないか?
冷たく斬り裂く風の刃が吹き
吹き飛ぶ願いと望みの切なさ
薄っぺらい正義で胸を張って
世界が裏返り滑稽な姿に覆り
仮初の正しさで残酷を魅せる
人に闇を孕ませ血飛沫に導く
忘却が踊る日々を打ち砕いて
全ての適度を考えて走り抜け