緋い人形劇

瞬息で移り変わり続ける中
儚過ぎる希望が砕け散って
哀しく鮮やかに散り行く夢
何もかも失くなる世界の中
狂い合った愛は道を彷徨い
崩れ切った想いが散乱して
光も失う虚像の蔓延る闇黒
愚かも賢いも裏返るように
森羅万象の中で暴れ続けて
動物も植物も命で毟り取り
全ての害悪の根源は人類だ
けれど正義の根源も人類だ
全ての倫理も道理も法律も
神ではなく人類が創り出し
何もかもが誰かの創作品で
それの何を正解と証せる?
理屈と感情の輪舞曲が鳴り響き
答え探しは散蒔かれたMELODY
真理へと走り続け真っ逆様に堕ち
崇高なる真実を理解出来ない愚劣
自分も救えずに何を嗤っている?
聡慧ですら考えを強いるなら愚昧
回帰の螺旋が包み込み響くTHE END
確かめられた真実は虚しく
自ら鎖した光は心に射さず
終焉の亡い迷宮から出れず
何も掴めていないのに嘲り嗤い
何も変えられずにいるPIERROT
演じて創り出せるだけの感情は
温かさを宿さない機械仕掛けで
単なるPROGRAMと変わらない
闇に踊り続けるMARIONETTEに
緋い人形劇が生まれ続けて行き
世界は千姿万態の歯車が狂う物