絶望の未来

偽善に覆われた迷宮の中で
分かってもくれない支えは
何の助けにもならないから
深淵の闇で跑いて闔は硬く
絶望の未来へと堕ちながら
傷塗れで走り続ける日々に
孤独の鎮魂歌が鳴り響く中
何もかも破滅へと裏返って
立ち止まらずに走り続けて
振り返る間もない日々の中
響き出した夜明けの輪舞曲
背負った後悔が道を色付け
闇に放たれる代償の花火に
紅い心臓が騒いで止まらず
歪む視界に秘めやかに舞う
冷たい空は嗤って見下ろす中
彩りが溢れ返っている時代に
無力さ故に血に染まる日々に
本当の救いなんて見付からず
奪い合いの夢に両手を広げて
未来の果てまで狙って描けば
転がり堕ちる軌道をなぞって
残像だけの希望なんて絶望で
誰も手を差し伸べない日々に
鮮やかに映える暗がりを行く
信じる糧も失くし掛けて
真面に信じ切れない心に
虚し過ぎる終焉が瞬いて
描き出した世界も崩れる日々に
突き刺さる幸福と言う名の絶望
周囲に天地の差を付けられながら
心は悲嘆の境地で闇路に迷い込み
護る事を極めて一歩も踏み出せず
見苦しいだけの跑きで沈んで行く
せめて限りある物は見極めて選べ