残酷な確率

人間は自分の考え方や生き方と
似ていて近いほど分かりやすく
掛け離れるほど分かりにくい物
普通に属さぬ考え方は足手纏いで
運命が数に物を言わせて生み出す
分かりやすい人と分かりにくい人
受けやすい人と受けにくい人の差
差別が尽きない中で創られた物は
自分が抱えている物事に付き纏う
理解されやすさと理解されにくさ
秒針は一秒足りとも戻せない中
いつまでも人生これからなのは
普通に属する人間ならの真実だ
普通でも厳しくなる全ての事は
元から背負った厳しさの増加だ
それでも曲げずに貫くのならば
理解なんて遠退く道を選んだ事
自分一人の力でやる事や成長は
多くを周りより早く出来ないと
時間がないに決まってるだろう
遅くても平均でも間に合わない
それでも覆るかは運次第になる
鈍間に生きれば幸せは薄く儚く
普通より不幸ばかりが多くなる
そんな悲惨な人々が居るだろう
下手に選ぶと何も残らない道
選ぶなら覚悟の上で走り出せ
まず選べる力が亡い非力さや
人間の力では無理な事だとか
そんなの気付ける訳ないなら
宿命に選ぶ権利すら剥奪され
険しい道へと強制連行される
人間が集まる世の中の仕組みの中
人は一人で生きていないからこそ
矛盾の亡い不平等が生まれる物で
残酷な確率が人々を弄んで嘲笑う