闇の結晶

闇の結晶が舞い上がる先で
世界に蒼い風が吹き荒れて
凍て付く寒さが覆い尽くす
急速に吹き抜ける蒼い風が
哀しみと切なさを呼び
心を凍り付かせて行く
氷の破片が突き刺さって
硝子細工の心が砕け散る
闇に身体を縛り付けられて
悲痛の渦を喰らう闇の結晶
凍えるような霙が降る中
差し込む霰に苦痛に歪み
次々と落下して来る雹が
希望諸共叩き潰して行く
闇の結晶が寒波を操って
人間の光を喰らい尽くす
襲い掛かる冷えた旋風に
世界が凍って軋んで行く
終焉の見えない寒風が
闇黒を創り出して行く
心の暖かさを冷やされて
氷に埋め尽くされた大地
凍って冷え切った闇黒で
氷を全て叩き割って行け
狂える闇の結晶を相手に
凍えた魂なんかで挑んでも
耐える事さえ出来はしない
結晶は一つ一つが無くなれば
姿形さえも保てはしない物で
どんな感覚でも季節は巡る物
闇に沈む魂を紅蓮に燃え上がらせて
凍て付く寒さを震え上がらせてやれ
全ての闇が希望に変わる刻
闇の結晶が粉々に崩れ去る