天空の落下

天空が刹那の瞬間に落下する
固定観念に縛られて生きる中
有り得ない事は容易く起きる
何かを知る時に分かっていて
軌道の先では分かっていない
いつの間にか原点など崩れて
常識は自分が染め上げている
自分の有ってはならない事は
世界の為の清らかな感情より
自分の為の摩天楼が聳え立つ
余分に鳴り響く悲鳴の旋律は
観念が壊れる恐怖への手土産
その醜い心を忌み嫌う人間は
純白のドレスで覆い尽くすも
一時凌ぎの遮蔽など筒抜けで
漆黒の本質を曝け出して行く
いずれ鮮明な叫びが拡散して
崩壊した自分の長き努力から
ぶちまけられている怒号の渦
情動に穢れた醜態を露呈して
他人の秘事まで曝露して行く
一つの真実は長く浮き彫りで
批難される自己中心的な人間
既に醜さを露呈しているなら
辿り着く先に醜さは潜まない
優しくて迷惑も少ない人間の
虚構の姿で人々の眼を欺いて
表面を可憐に着飾った中には
裏面の悍ましいケダモノの心
身勝手で迷惑ばかりの人間の
有りの侭を人々の眼に示して
表面を全く着飾らない中には
裏面の大きな変わりもない心
一つの正解なんてない世界で
自分の姿を選ぶのは自分の心