冒険サスペンスでも読むように:二つの愛の形『赤と黒』スタンダール | レフティやすおの作文工房

冒険サスペンスでも読むように:二つの愛の形『赤と黒』スタンダール

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―第60号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記


2011(平成23)年6月30日号(No.60)-110630-
二つの愛の形『赤と黒』スタンダール
http://archive.mag2.com/0000257388/20110630120000000.html


スタンダールの『赤と黒』は、ドストエフスキーの『罪と罰』と並んで、かつては世界文学全集の第一巻を争った、といわれる名作です。


しかし、近年ではあまり人気がない、といわれています。
これは、私にはちょっと残念です。


私はこの作品を結構楽しんで読みました。


冒頭ロシアの人名・地名に悩まされた『罪と罰』に比べて、章立ても短く、とっつきやすい文章で、スラスラと読み始められました。


野心にあふれた主人公の行動とその恋愛を描いたこの作品を、『罪と罰』ともども推理小説、あるいは冒険サスペンス小説的な興味で、主人公に感情移入しながら読んだものでした。


そのうち(どちらもそうかもしれませんが)、愛の物語になってゆくところも意外に楽しめました。


そういう意味でも、若い人に若いうちに読んでもらいたい、という気持ちがあります。


 ・・・


一応、この作品(及び、日本の作品に関しては、森鷗外の「舞姫」)をもって、19世紀半ばから20世紀初頭にかけての時代(日本式に言いますと、だいたい明治時代初期から大正初期にかけて)の名作・名著を扱うのを中断します。


まだまだ興味深い紹介したい作品は幾つもあります。

たとえば、今東日本大震災以降再び注目されている宮沢賢治の諸作、海外では、先に挙げたドストエフスキーの『罪と罰』などなど。


しかしこれらの作品は、またの機会とします。


当面は、古典中の古典とも言うべき、古代のものをざっと見てゆきたいと考えています。
では、今後にご期待を!


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