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2012年05月15日(火)

内容がないよう!

テーマ:メルマガ「楽しい読書」

私の読書論-33-初心者のための読書の仕方を考える(15)
最初の一冊の選び方(12) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(4)
―第81号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記


★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年5月15日号(No.81)-120515-
私の読書論-33-初心者のための読書の仕方を考える(15)
最初の一冊の選び方(12) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(4)
http://archive.mag2.com/0000257388/20120515120000000.html


風邪を引いています。
先週水曜日から鼻水・くしゃみが止まらず、少し熱っぽく、完全に風邪の症状です。


少しずつ快方に向かいつつあるというところです。

で、毎日早めに休んでいます。


今回は、そういうことで、メルマガも発行があやしい状況です。


努力はしています。
結果的に、内容が読み甲斐のないものになっているかもしれませんが、ご容赦ください。
(えっ、元々だって? ありゃ~ぁ! 内容がないよう!!)


簡単ですが、これで今号の編集後記とします。
では。

2012年04月30日(月)

ギリシア悲劇を終えて、今後の予定など

テーマ:メルマガ「楽しい読書」

ギリシア悲劇:エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
―第80号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記


★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年4月30日号(No.80)-120430-ギリシア悲劇:
 エウリピデス「バッコスの信女(バッカイ)」
http://archive.mag2.com/0000257388/20120430120000000.html


*ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)―エウリピデス「バッコスの信女」収録

ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)/著者不明
¥1,470
Amazon.co.jp


さて、今月でギリシア悲劇の部はおしまいです。


私個人は、結構楽しく読んできました。


迫力のあるスケールの大きさを感じさせるアイスキュロス、サスペンスフルな展開で読ませるソポクレス、心理的なやり取りが緊密な印象のエウリピデス
三大悲劇詩人それぞれに特徴があり、面白く読みました。


読書の皆さんはどうだったでしょうか。
私の楽しさが伝わったでしょうか。


少し物足りなさはあったかもしれません。
私自身初の出会いということで、充分に理解できないままの紹介だったのですから。


限られた人数の俳優による仮面劇であり、演劇としての特殊性もあり、その辺の縛りの多い劇ということで、ストーリーの展開などにも難しい要素があるのでしょう。


なにしろ不明な点も多くあるそうで、私たちは残されたシナリオを読むしかない、状況の中での鑑賞になります。
当然、解釈の難しい要素もままあるのですが…。


 ・・・


今後の予定をお知らせしておきます。
(まだ確定ではありませんが。)


5月は時間稼ぎに、軽くプラトン『饗宴』を触れて、6月は「ギリシア喜劇」アリストパネス辺りを紹介できれば、と思っています。


そしてアリストテレス『ニコマコス倫理学』を取り上げてみたいものです。


そのあとでローマにいって、アウレリアス『自省録』セネカ『人生の短さについて』キケロなどを扱えれば、嬉しいのですが…。


さーて、どうなるでしょうか。


 ・・・


これではギリシアにしてもローマにしても、落ち穂のほうが多いのでしょうけれど、特に古代ギリシア・ローマの研究者ではないので、自分の気になるところだけ拾っていけば十分でしょう。


今私の興味が向いているのは、古代インド、特にお釈迦様ブッダですね。
原始仏教、原始仏典を読んでみたいものです。


NHK・Eテレ「100分 de 名著」 という番組があります。

3月に再放送だったのですが、『ブッダの真理のことば』(『ダンマパダ』)を扱っていました。


*参照:
2012年3月放送:2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
2012.4.2 「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」


非常に興味深く見ました。
中村元先生の『ブッダの真理のことば』も読みました。

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)/著者不明
¥945
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他の訳書・初心者向け紹介書・解説書等も一部読みました。


中村先生の本もいくつか手に取ってみました。


それぞれ面白く、ぜひいずれ紹介したいものと思っています。


 ・・・


さて、ダラダラと書いてきましたが、本日はこの辺で。


2012年04月27日(金)

東野圭吾『容疑者Ⅹの献身』、米MWA・エドガー賞を逃す!

テーマ:【レフティやすおの読書室】

まあ、ある意味ではいたしかたないかもしれません。
だって外国語の翻訳作品なので、大賞の候補に挙げてもらえるだけで、よしだと思うのです。


なにしろ<アメリカ探偵作家クラブ(MWA)>の大賞ですからね。


私ならやはり「外国語部門」といったくくりにする方がふさわしいと思います。

外国の作品でも同じ英語圏ならいざ知らず、元は日本語作品ですから。


でも、こうして日本のミステリが、大賞候補として取り上げてもらえるだけ、進歩でしょう。


因みに、日本人作家の作品がノミネートされるのは、2004年桐野夏生『OUT』以来の二度目。
前回、桐野さんも受賞は「アウト」でした。


いずれそのうちどなたかが…、という気になります。


私個人としては、大賞に決まったというモー・ヘイダーさんの「Gone」が気になりますね。


東京でのクラブホステスなどアジア滞在を経て作家となり、在日体験を元にした「TOKYO」という著作もある。
(読売新聞【ニューヨーク=柳沢亨之】2012年4月27日(金)12時7分配信)

翻訳が待たれます。



最近の日本人―特に若者が“内向き志向”といわれています。
翻訳ものも売れないと言われます。
外国が身近になり、あこがれの対象ではなくなった、という面も大きいのでしょう。


しかし、外国には日本にはないものが、当然いっぱいあります
それらの中には、すばらしいものが沢山あります。


日本のよさを知る意味でも外国のものを知る必要もあります。

食わず嫌いでなく、翻訳ものも試していただければ、と思います。


アメリカの人たちも日本語の作品を翻訳ものとして受け入れ、大賞の候補に挙げてくれているのですから、日本の我々もドンドン海外の作品にふれて行きたいものです。



●容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)/東野 圭吾
¥660
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●OUT 上 (講談社文庫) 桐野 夏生

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)/桐野 夏生
¥700
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*関連記事:
・2012.1.24 東野圭吾『容疑者Xの献身』が米エドガー賞候補に
・2004.3.5 『OUT』桐野夏生
・2004.5.2 OUTはアウト/桐野夏生「OUT」エドガー賞逃す

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「東野圭吾『容疑者Ⅹの献身』、米MWA・エドガー賞を逃す!」 を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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2012年04月19日(木)

紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著

テーマ:【レフティやすおの読書室】

ゲスト講師のプレゼンを受けて、古今東西の“名著”を25分の番組4回100分で読み解く番組、
「NHKテレビ100分de名著」
2011年4月から始まったこの番組も2年目に入ります。
今年度からは、案内役が伊集院光さん、島津有理子アナに交代し、放送時間も変更されて再出発です。


放送時間に関しては、今までより時間帯が遅くなり、私としてはちょっと見づらくなったのが残念です。


2012年4月の放送は、紫式部「源氏物語」 です。


正直、これだけの長編をどう紹介するのか、かなり気になります。
その辺は、サイトの「プロデューサーNのおもわく」に書かれています。


『源氏』を選んだ理由は、リニューアル版の第一弾ということで、注目を集めたかったというのです。
そして、

全4回、全て現代性のある切り口を心がけています
ということ。

さてどうなりますか。


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第1回 光源氏のコンプレックス
【放送時間】 2012年4月4日(水)午後11:00~11:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2012年4月11日(水)午前05:30~05:55/Eテレ(教育)
2012年4月11日(水)午前00:25~00:50/Eテレ(教育)
※放送時間は変更される場合があります
【ゲスト講師】 三田村雅子(上智大学文学部教授)
聡明で美しい光源氏は、天皇になるはずの能力と血筋を持った男だった。しかし母の身分が低かったことから源氏という臣下の地位にされてしまう。そのため光源氏は、不遇感から強い上昇志向を持つようになり、それが天皇の后など身分の高い女性との禁断の恋に結びついていく。第1回では、光源氏のコンプレックスにスポットをあてる。さらに、単なる恋物語ではなく、政治小説としての側面も解説、源氏物語の全体像を明らかにする。


第2回 あきらめる女 あきらめない女
【放送時間】 2012年4月11日(水)午後11:00~11:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2012年4月18日(水)午前05:30~05:55/Eテレ(教育)
2012年4月18日(水)午前00:25~00:50/Eテレ(教育)
※放送時間は変更される場合があります
【ゲスト講師】 三田村雅子(上智大学文学部教授)
源氏物語には様々なタイプの女性が登場する。年上インテリ女性が抱える苦悩が描かれた六条御息所。愛されながらも子供がない悲しさを感じる紫の上。晩年には母親としての幸せを手に入れる明石の君。男から愛されることを選ぶか、それとも母として生きることを選ぶか。物語の女たちは、悩みながら生きる。人生、全てを手に入れることはできず、何かをあきらめなくてはならない・・。第2回では、女にとっての、あきらめの意味を探っていく。


第3回 体面に縛られる男たち
【放送時間】 2012年4月18日(水)午後11:00~11:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2012年4月25日(水)午前05:30~05:55/Eテレ(教育)
2012年4月25日(水)午前00:25~00:50/Eテレ(教育)
※放送時間は変更される場合があります
【ゲスト講師】 三田村雅子(上智大学文学部教授)
人生の後半、光源氏は政治の表舞台で栄華を極める。しかしこのあたりから光源氏にも老いが目立ち始め、若いときと違って、女を自由に出来なくなる。新たに迎えた妻・女三の宮は、源氏よりも若い柏木の子を宿してしまい、ひそかに思いを寄せていた玉鬘も寝取られ、長年連れ添った紫の上までもが別れたいと言い出す。第3回では光源氏の晩年を描く。そして世間的な体面を気にしながらも、女に執着する男の未練と弱さを見つめていく。


第4回 夢を見られない若者たち
【放送時間】 2012年4月25日(水)午後11:00~11:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2012年5月2日(水)午前05:30~05:55/Eテレ(教育)
2012年5月2日(水)午前00:25~00:50/Eテレ(教育)
※放送時間は変更される場合があります
【ゲスト講師】 三田村雅子(上智大学文学部教授)
【特別ゲスト】 香山リカ(精神科医)
光源氏の死後、物語はその息子や孫たちが主人公となる。彼らは、幼いころから恵まれた環境に育った。そのため父と異なり、野心を持つことが出来ず、生きる強さに欠けていた。女を全力で愛することが出来ない男の恋は、互いのすれ違いを生み、新たな悲劇へと発展してしまう。最終回では「宇治十帖」を中心に、夢見ることを忘れてしまった草食系男子たちの心の奥底を見つめるとともに、現代の恋愛事情との共通点を探っていく。
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○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
紫式部『源氏物語』2012年4月
2012年3月24日発売
定価550円(本体524円)

紫式部『源氏物語』 2012年4月 (100分 de 名著)/著者不明
¥550
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 ・・・


1000年もの昔に書かれた、世界最古の長編恋愛小説と言われる紫式部「源氏物語」。
全54帖、主人公光源氏の出生前から死後、息子孫の代までを描いています。


要約の類しか読んだことがなかったので、今回初めて現代語訳で読み始めました。


ストーリーを楽しむという点ではやはり現代語でスルっと読んでしまうのがいいでしょう。
その上で、改めて原文にも挑戦できれば、一段と理解が進むというものでしょう。


もちろん文学(だけではないかもしれませんが)は、原典に接するのが一番です。
特に古典では、そうだと思います。


その当時の歴史的な読み方ができるのが最善です。
そのためにも、とにかく原文で味わうのが一番適切だと私も思っています。


まあ、そうは言いましてもこれはあくまで理想論です。


できるだけ原典で原文で読む、というのは正しい姿勢であり、チャレンジすべきです。
分かる分からないは別にして、そういう姿勢で挑むということです。


とにかく雰囲気だけでも知る、ということは、決しておろそかにしてはいけないと考えています。


まあ、そうは言いましてもこれはあくまで―そうあくまでも理想論でして、時に例外もあるということです。


難しいから、ハードルが高いからやめる、という人もいます。
それなら、いっそ読まないよりは現代語訳でも翻訳でもいいから(抄訳はいいけれど、超訳はどうもいただけない、という気がしますが)、まず自分が読みやすいと思うものを選んで読んでみる、ということが大事です。


ついでに書いておきますと―
(1)まず初めに(現代語訳であれ翻訳であれ)原典を読む
(2)そのあとで、注釈書・解説書を読む
という順番がよいと思います。


なぜなら、最初から他人の色眼鏡で見ないためです。


白紙のぬり絵を思い浮かべて下さい。
まずは、自分で色をつけてみる。
ヘタでもいい。
自分の思うままに塗ってみる。
そうして初めて自分らしさが出てくるのです。


その上で他人様(ひとさま)のと見比べる。
結果として見劣りするものであってもいいのです。


最初に色をつけるのは自分がよい、ということです。
それで初めて成長もあるのです。


本に戻して言えば、結果として誤読であっても、ます最初に自分なりに解釈する。
そののち、注釈書や解説書などで、自分の読みとどう違うのかを確かめてみる。
そういう態度で努めていると、だんだん自分なりの見方や考え方が出てくる、身に付いてくるのだと思います。


 ・・・


で、私が読み始めた現代語訳は、と言いますと、


瀬戸内寂聴訳『源氏物語』

大塚ひかり訳『大塚ひかり全訳 源氏物語』ちくま文庫版 全6巻


の二種です。


『源氏物語 巻一』瀬戸内寂聴訳 講談社文庫
『源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木』大塚ひかり訳 ちくま文庫

源氏物語 巻一 (講談社文庫)/瀬戸内 寂聴
¥660
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源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木 (ちくま文庫)/著者不明
¥1,260
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[源氏物語文庫(10巻セット)]

源氏物語文庫(10巻セット) (講談社文庫)/著者不明
¥6,931
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まず、寂聴版でストーリーを楽しみ大塚ひかり版の<ひかりナビ>で色々な情報を追いながら、読み進めています。


寂聴版は、一巻のページ数も300ページちょっとと手頃な長さで本も重くなく、気軽に読める感じです。
大塚ひかり版は、500ページ超と分厚く長く、訳文もある面で今風と言えば今風で、いきなり手に取るには色々(エロエロ?!)な意味でちょっと抵抗があるかもしれません。
そこで、先のような読み進め方になりました。


と言っても、私の読書力では一カ月で全編読了は無理でしょう。
何しろ文庫版でも、三千数百ページに及ぶのですから。


まあ、仕方のないところです。


他に、図書館にあった
『日本古典文学全集〈12〉源氏物語(1)』小学館 1970

日本古典文学全集〈12〉源氏物語 (1970年)/著者不明
¥1,365
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で、原文をのぞいています。
原文だけ読むなら、案外短く、字の読み方さえ分かれば(意味は分からなくても)、スイスイ読めます。


上段の脚注、下段の現代語訳まで読みますと、大変に作業になりますが…。


(別種の全集本)
『新編日本古典文学全集 (20) 源氏物語 (1)』 小学館 1994.3

新編日本古典文学全集 (20) 源氏物語 (1)/紫式部
¥4,280
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文庫版では、
『源氏物語―付現代語訳』玉上琢弥/訳注 角川ソフィア文庫 全10巻
『源氏物語』山岸徳平/校注 岩波文庫 全6冊

源氏物語―付現代語訳 (第1巻) (角川ソフィア文庫)/紫式部
¥820
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源氏物語 全6冊 (岩波文庫)/山岸 徳平
¥4,977
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抄訳で、原文のエッセンスも味わえる入門書としては、
『ビギナーズクラシックス 源氏物語』角川ソフィア文庫版
『源氏物語〈上〉日本の古典をよむ 9』『源氏物語〈下〉日本の古典をよむ 10』小学館 2008

源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)/著者不明
¥1,000
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源氏物語〈上〉 (日本の古典をよむ)/著者不明
¥1,890
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さらに、名作マンガに、
大和和紀『あさきゆめみし』 全13巻 講談社コミックス
『あさきゆめみし 美麗ケース入り』 全7巻文庫セット

あさきゆめみし 全13巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]/大和 和紀
¥価格不明
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あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット/大和 和紀
¥4,673
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等があります。


他に関連書は無数に出ています。
またいずれ機会があれば紹介したいものです。


*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:
2011年11月放送:2011.10.31 アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!
2011年12月放送:2011.12.6 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK
2012年1月放送:2012.1.5 吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK
2012年2月放送:2012.1.29 新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK
2012年3月放送:2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月
2012.4.2 「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「紫式部『源氏物語』NHKテレビ100分de名著」 を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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講談社文庫版 全10巻
大塚ひかり訳『大塚ひかり全訳 源氏物語』ちくま文庫版 全6巻
2012年04月15日(日)

カフカの小説から題名について考える

テーマ:メルマガ「楽しい読書」

私の読書論-32-初心者のための読書の仕方を考える(14)
最初の一冊の選び方(11) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(3)
書名【後編】別冊 編集後記
―第79号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」


★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年4月15日号(No.77)-120415-
私の読書論-32-初心者のための読書の仕方を考える(14)
最初の一冊の選び方(11) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(3)書名【後編】
http://archive.mag2.com/0000257388/20120415120000000.html


本誌では前回に引き続き、題名について書いています。


小説における題名について考えるのに役立ちそうな文章に出会いました。
見ておきましょう。


池内紀編訳『カフカ寓話集』(岩波文庫 1998.1.16)の巻末「解説」に―
カフカは二種類のノートを使っていた。「四つ折り」とよばれる大型ノートに長篇を書き、短篇には「八つ折り」とよばれる小型のノートを使った。大半はタイトルがなく、ブロートが整理して著作集をつくった際に題をつけた。「雑種」(引用者注:岩波文庫『カフカ短篇集』所収)もその一つである。/ということは、カフカ自身はべつだん「雑種」といったイメージで、これを書いたわけではなかったかもしれないのだ。... 》p.234

カフカの短篇にてらし語り手「私」の文脈で読み直すと、どうなるだろう? ... ブロートのつけたタイトルを消し去って読むと、カフカがこれを書いていた方向性といったものがはっきりするのではあるまいか。つまり、名声という方向、歴史に記される栄誉ということ。》p.235

「ブロート」というのは、カフカの遺作を編集し出版した、カフカの友人でチェコの作家マックス・ブロート(1884-1968)のことで、無名のサラリーマン作家であったカフカの著作を今日に伝えた功労者でもありますが、「ブロート問題」と呼ばれるカフカの著作における編集上の問題を残した人物でもあります。


要するに、文章の改編や削除などを行ったというのです。
さらにタイトルがないものには、自分でタイトルをつけた。


先に引用した池内氏の文章は、カフカがタイトルをつけなかった作品にブロートが自分の考えでタイトルをつけたために、カフカが意図したものとは誤った印象を与えることになった、といっているわけです。


小説の場合は、他のビジネス書や実用書などの場合では、大きく異なります。


イメージさえ内容に合致していれば良い、という面もあります。
細部の解釈は読者任せでもよいのです。


そうは言いましても、やはりそれなりのルールというものはあるでしょう。
名無しの権兵衛は困りますが、ないものはない、という区別の付け方も必要かもしれません。

 ・・・


本誌本文で、「書名が最も重要な判断材料である」と書きました。
これは多分に、小説や詩のような創作作品以外の分野においてです。


ところが、この重要な「書名・題名・タイトル」は、必ずしも書いた本人=著者が自分で決められるものではない、ということです。
もちろん、カフカの場合は自分で書き遺さなかったのですから、本人の意向が反映されなかったという点についてはどうしようもないのですけれど。


現在商業出版される本に関しては、書き手だけでなく、本の作り手=編集者や営業担当等の意向が大きく反映されるようです。
そこでは、「売れる」という要素が重んじられるのは否定できないことですが、本来の意図であるところの「内容を示す」という点が疎かにされては、やはりまずいのです。


 ・・・


タイトルをつけるというのは、簡単そうで非常に難しいものがあります。


読者の側から言いますと、やはり奇をてらわず、十年後にも百年後にも通用するような、長くもなく短くもなく、中身を十全に示すものを、とお願いしたいものです。


*

池内紀編訳『カフカ寓話集』(岩波文庫 1998.1.16)

池内紀編訳『カフカ短篇集』(岩波文庫 1987.1.16)


カフカ寓話集 (岩波文庫)/カフカ

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カフカ短篇集 (岩波文庫)/カフカ
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2012年04月03日(火)

NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで

テーマ:【レフティやすおの読書室】

2012年3月の4回の放送を見ました。

中村元訳の「ブッダの真理のことば」(『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫 1978.1 収録)も読んでみました。


本は図書館にあったので借りてきて読みました。


ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)/著者不明
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文庫本で60ページちょっとです。

内容も基本的に日常的な言葉で書かれたもので、字面を理解するのは難しくありません。

すぐに読めます。

しかし、日常的な言葉で表現されているものが、実際には何を意味しているのかを読みとるのが難しい場面もありました。

その辺は訳注を読まないと理解できません。

一応、基礎的な仏教の教えについての用語―例えば、四苦・生老病死とか、諸行無常とか、四諦八正道とか無明とかの言葉は知っていましたが、改めて勉強になりました。

実はこの本には、そういう教条的なことはあまり出て来ません。

まだそういう教団といった組織が完全にでき上がる以前の経典?だから、ということのようです。

最古の仏典と言われる『ブッダのことば―スッタニパータ』(中村元訳 岩波文庫―こちらは古本屋さんで美麗本の安いのを見つけ購入。)は、ブッダが弟子たちに説いたお話を求めたものです。

言ってみれば、孔子と弟子たちとの言行録を後年になって弟子たちがまとめた『論語』に相当するもの、といったところでしょうか。

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)/著者不明
¥987
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それに対して『真理のことば』の方は、ブッダの教えを受け継いだ弟子たちが次なる世代の弟子たちや一般の人たちに申し渡す教えのようなものです。

私たちが普段接している仏教は、大乗仏教―修行している自分たちだけの自利的なものでなく、利他的な広く衆生を救う大きな乗り物の仏教と言われています。

それに対して、本来のブッダが説いたものは、個人の心の在り方を意識したものであった、ということです。

一種倫理学的な、道徳の本に書かれているような、処世術的な側面を持っています。

「信じる者は救われる」的な信仰心を重んじる宗教というより、思想・哲学的な態度です。

これは番組でも言われていることですが、心の持ち方が大事なのだ、ということです。

精神を集中して客観的に正しくものを見る。自分の心を観察して自分を変えてゆく。

世の中はどんどん変化してゆく、絶対不変なものなどないのだという認識、それに合わせて自分も変化してゆくべきだ。

その都度必要なものを選び、列車を乗り換えつつ目的地にたどり着くように。

そして、いつまでもその選んだものに捉われない。

しかし、真実という変わらないものもあり、そこは自分もしっかり見極めて対応する柔軟さを持て。

―とでもいうべきでしょうか。

 ・・・

以下、4回の放送のサイトに掲載された概要紹介と、放送で紹介されました『真理のことば』からの言葉中村元訳から引用しておきます。

【】{}内は私なりの解釈、覚書です。

(放送中にメモしたもので、録画して再確認したものではありません。正確さは保障できませんのであしからず。)

【第1回】生きることは苦である

2012年3月7日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)

ゲスト講師 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)

9月は、仏教の創始者・ブッダが語った言葉をまとめたとされる「ダンマパダ」(邦訳「真理のことば」)を取りあげる。釈迦族の王子だったブッダは、成長するにつれ、人の生、老、病、死について、深く考えるようになった。そして29歳の時に、家族を捨てて出家、修業しながら深い思索に励んだ。悟りを開いた時、ブッダは、自らが考えた真理を人々に語る。それが最初の説法とされる「ダンマパダ」191番である。ブッダは、人生は、老いや病など、苦しみの連続であるが、心のあり方を見直せば、苦しみを克服することが出来ると説いた。第1回では、ブッダが見抜いた「人生」と「苦」の本質に迫る。

【避けられない苦をどうするか。】

{生きていること自体が苦となる。→生老病死=四苦}

▼113、物事(ものごと)が興りまた消え失せることわりを見ないで百年生きるよりも、事物が興りまた消え失せることわりを見て一日生きることのほうがすぐれている。

{栄枯盛衰、興亡を繰り返すのが人生であり、「諸行無常」=万物は流転するということを知ることが大事。}

▼190、191、さとれる者(=仏)と真理のことわり(=法)と聖者の集(つど)い(=僧)とに帰依する人は、正しい知慧をもって、四つの尊い真理を見る。――すなわち(1)苦しみと、(2)苦しみの成り立ちと、(3)苦しみの超克と、(4)苦しみの終滅(おわり)におもむく八つの尊い道(八聖道 はっしょうどう)とを(見る)。

{仏法僧―三宝に帰依するものは、正しいものの見方を知り実行する。}

{「四聖諦(ししょうだい)」=「四諦(したい)」―苦諦、集諦、滅諦、道諦。「諦」=真理。}

{「八聖道」=「八正道(はっしょうどう)」―正しい見解(正見)、正しい思い(正思)、正しいことば(正語)、正しい行為(正業)、正しい生活(正命)、正しい努力(正精進)、正しい気づかい(正念)、正しい心の落ち着き(正定)。}{ものの考え方を変えてゆく―自己中心的から客観的に正しくものを見る。}


▼153、わたくしは幾多の生涯にわたって生死の流れを無益に経めぐって来た、――家屋の作者(つくりて)をさがしもとめて――。あの生涯、この生涯とくりかえすのは苦しいことである。

▼154、家屋の作者(つくりて)よ! 汝の正体は見られてしまった。汝はもはや家屋を作ることはないであろう。汝の梁(はり)はすべて折れ、家の屋根は壊れてしまった。心は形成作用を離れて、妄執を滅ぼし尽くした。

{「私」という世界はないことに気付く。}

{苦しみは自己中心の世界から生まれる。}

{執着心を捨てる。}

【第2回】うらみから離れる

2012年3月14日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)

【再放送】2012年3月21日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)

 2012年3月21日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

ゲスト講師 佐々木閑(花園大学国際禅学科教授)

人間は、現実と希望とのギャップに常に苦しむものだとブッダは説いた。人には生存への欲求があり、世の中が自分にとって都合の良い状態であることを願っている。しかしその願いがかなわないと知る時、人は正常な判断力を失い、「あの人は私に意地悪をしている」などと、根拠なく思いこむことがある。ブッダはこうした状態を「無明」と称した。第2回では、「無明」から生まれる「うらみ」について学ぶ。

【人工(自分が作りだす)の苦をどうするか。】

▼197、 怨みをいだいている人々のあいだにあって怨むこと無く、われらは大いに楽しく生きよう。怨みをもっている人々のあいだにあって怨むこと無く、われらは暮していこう。

{うらみを抱かないように自分自身の心の持ちようを変える。}

{自分の生きてゆく環境を変える。}

▼5、実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みを捨ててこそ息む。これは永遠の真理である。

{サンフランシスコ講和条約でセイロン代表の言葉。}

{苦しみ(怨み)は愛によってやむ。}

{うらみは煩悩の一つ。}

{煩悩を消そうとした人=ブッダ→どうしたら煩悩を消せるか考えた。}

{おおもとのうらみ=無明=おろかさ ←知恵}

▼242、不品行は婦女の汚(けが)れである。もの惜しみは、恵み与える人の汚れである。悪事は、この世においてもかの世においても(つねに)汚れである。

▼243、この汚(けが)れよりもさらに甚だしい汚れがある。無明(むみょう)こそ最大の汚れである。修行僧らよ。この汚れを捨てて、汚れ無き者となれ。

{汚れ=心の煩悩。}{「無明」=無智→迷いの根本原因。}

▼63、もしも愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思う者こそ、「愚者」だと言われる。

{愚かさに気付くことが大事。}

{苦行では煩悩は消せない。}

{うらみから離れるには?。}

{ブッダの教えは 毎日一歩一歩。}

{自分が中心だという思いを捨てる―自分を俯瞰で見る。}

【第3回】執着を捨てる

2012年3月21日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)

【再放送】2012年3月28日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)

 2012年3月28日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

人は様々なものに執着して生きている。しかし執着が過度に強くなると、家族や財産といった、本来幸せをもたらすはずのものも、自分の思い通りにならないことにいらだち、苦しみを感じてしまう。ブッダは、自分勝手な執着をいましめるとともに、自分の教えについても、過度に執着してはならないと説いた。そして、自分を救えるのはあくまでも自分自身であり、自分の心を正しく鍛えることによって、心の平安を得ることが出来るとした。第3回では、依存ではなく、心の自立を説いたブッダの思想について考える。

【苦しみを生む執着とは?】

▼347、愛欲になずんでいる人々は、激流に押し流される、――蜘蛛がみずから作った網にしたがって行くようなものである。思慮ある人々はこれをも断ち切って、顧みることなく、すべての苦悩をすてて、歩んで行く。

{ものの見方が一つにかたまっている。}{自分の作った道に流され、自分の人生を縛り付ける。}

▼62、「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かな者は悩む。しかしすでに自己が自分のものではない。ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか。

{自分の所有物とおもい、自分の思い通りにしようとする―自分勝手。}

{自我のまわりに自分の世界を作る。}

{自分自身がそもそも自分のものではない。私は仮に存在しているだけ。}

{執着にとらわれない柔軟な意思―自由意思を持って生きる。}

{将来の道筋を決めてゆく。}{その場で一番大切なものを選ぶ。}

▼160、自己こそ自分の主(あるじ)である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。

{自分こそ自分の主―自己の救済者は自分。}

{ブッダの最期の教え→「自灯明法灯明」}

{原因と結果を見定める。}

{執着を捨てるには? 普遍的なもの、真実、世の中を正しく見る。}

{自分勝手な世界を作って執着するのは、~のないこと。}

{意思に従って正しい方向に向かってゆく。}

【第4回】世界は空なり

2012年3月28日(水)午後10:00~10:25/Eテレ(教育)

【再放送】2012年4月4日(水)午前5:35~6:00/Eテレ(教育)

 2012年4月4日(水)午前11:30~11:55/Eテレ(教育)

【特別ゲスト】 藤田一郎(大阪大学大学院教授)

ブッダは、人の心がどのように変化するかを、因果関係に基づいて論理的に分析した。そして瞑想によって集中して考え、自分の心の状態がどうなっているか、きちんと把握することが悟りへの道であるとした。最終回では、大阪大学大学院の教授で認知脳科学を研究している藤田一郎さんを招く。人間の脳は、物事をどのように認識しているのか、ブッダの教えを脳科学の面から検証する。そして今シリーズの講師役・佐々木閑教授とともに、「真理のことば」が、現代に生きる私たちに発しているメッセージについて語り合う。

【人の心とは?】

▼1、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも、汚れた心で話したり行なったりするならば、苦しみはその人につき従う。――車をひく牛の足跡に車輪がついて行くように。

{ものごとを客観的に見る。心の持ち方}

{心の持ちようでものの見方が決まってしまう。}

{心の持ちようを訓練する。}

{世の中を「空」と見る。}

脳認知科学・藤田一郎登場。

{科学―客観的にものを見る。}

{科学の因果関係に基づく合理的精神を持っているブッダ。}

{網膜に映るものを脳が解釈している。→  過去の経験、知見、知識から補完している。}

{客観的に見るには? 瞑想―精神を集中させる←ブッダ。}

{自分の心を観察して、自分を変える―強い意志が必要。}

(注)

内容のしっかりした解釈・結論につきましては、他のネット情報を参考にされた方がいいかと思います。番組は見ましたし、メモも取りましたが、正確な結論と言えるものを十分把握した上で書き留めたという自信はありません。

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○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」 ブッダ『真理のことば』2012年3月

(昨年9月の分と同じ)

『ブッダ 真理のことば』2012年3月 (NHK100分de名著) 佐々木 閑

『ブッダ 真理のことば』 2012年3月 (NHK100分de名著)/著者不明
¥550
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「真理のことば(ダンマパダ)」(漢訳「法句経」)に関する本:

・漢訳「法句経」の全訳/現代語訳

 

法句経 (講談社学術文庫 (679))/友松 圓諦
¥1,208
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『法句経』友松 圓諦/訳 講談社学術文庫679 1985.3.6

・その解説書『法句経講義』友松 圓諦/著 講談社学術文庫533 1981.3.6

法句経講義 (講談社学術文庫 533)/友松 圓諦
¥1,260
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・初心者向け解説書(一部の言葉を抜き出して解説したもの)

『寂聴 生きる知恵 法句経を読む』瀬戸内 寂聴/著 集英社文庫 1997.3.11

寂聴 生きる知恵 法句経を読む (集英社文庫)/瀬戸内 寂聴
¥390
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『心に怒りの火をつけない ~ブッダの言葉〈法句経〉で知る慈悲の教え』アルボムッレ・スマナサーラ/著 角川文庫 2011.10.25

心に怒りの火をつけない ~ブッダの言葉〈法句経〉で知る慈悲の教え (角川文庫)/アルボムッレ・スマナサーラ
¥460
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『「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉』植西 聰/著 三笠書房 王様文庫 2010.11.30


「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉 (王様文庫)/植西 聰
¥580
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・ブッダおよび『ダンマパダ』など原始仏典について

『原始仏典』中村元/著 ちくま学芸文庫 2011.3.9

原始仏典 (ちくま学芸文庫)/中村 元
¥1,365
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『ゴータマ・ブッダ』早島鏡正/著 講談社学術文庫 1990.4


ゴータマ・ブッダ (講談社学術文庫)/早島 鏡正
¥1,418
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*他のNHKテレビ「100分 de 名著」の記事:

2012.3.6 仏教は「心の病院」である!NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』2012年3月


2011年11月放送:2011.10.31 アラン『幸福論』喜びは、行動とともにある!

2011年12月放送:2011.12.6 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』悲しみを、乗り越えよ-「100分 de 名著」NHK

2012年1月放送:2012.1.5 吉田兼好『徒然草』両面から物事を見よ!-「100分 de 名著」NHK

2012年2月放送:2012.1.29 新渡戸稲造『武士道』日本的思考の根源を見る-「100分 de 名著」NHK

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より

「NHKテレビ「100分 de 名著」ブッダ『真理のことば』を見て本を読んで」 を転載したものです。

(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)

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2012年03月31日(土)

オイディプス王~エディプス・コンプレックスの語源

テーマ:メルマガ「楽しい読書」

ギリシア悲劇:
 "ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」
―第78号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記


★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年3月31日号(No.78)-120331-ギリシア悲劇:
 "ギリシャ悲劇の代表作"ソポクレス「オイディプス王」
http://archive.mag2.com/0000257388/20120331120000000.html


心理学の用語として、「エディプス‐コンプレックス Oedipus complex」という言葉があります。

広辞苑第六版には以下のように説明されています。



〔心〕男の幼児が無意識のうちに母親に愛着を持ち、自分と同性である父に敵意を抱くことで発生する複雑な感情。父と知らずに父を殺害し、生母と結婚したギリシア神話のオイディプスにちなんでフロイトが提唱した用語。

女性の場合は、「エレクトラ‐コンプレックス」と呼ばれることもあります。


これも、ギリシア神話の「アトレウス家」の一族の悲劇の中の一人、トロイア戦争におけるギリシア方の総大将を務めたアガメムノンの娘であるエレクトラにちなんだものです。
彼女は、父アガメムノンが妻であるクリュタイメストラに愛人と共に殺された、その仇を弟のオレステスと共に討つのです。
要するに、父殺しの息子オイディプスに対して、母殺しの娘エレクトラということになります。


もちろん、オイディプスの悲劇性は単に父殺しだけではありません。
しかし、実母との母子相姦という悲劇も、当然のことですが、彼自身(そして、妻であり母でもあるイオカステ自身も)のおよそ知らない出来事です。


それゆえの悲劇と言えるのですが、必ずしも父殺し母子相姦だからゆえの悲劇というわけでもありません。


父もそしてオイディプスも、ともに神託を受けた人物がその信託の運命を逃れようとあがいたにもかかわらず陥ったというところに悲劇性があるのです。


本誌・本文でも書いていますように、
こういう極端なまでの現実を、人生の悲劇性を乗り越える力が人間にあるのでしょうか。
そこをこの一連のギリシア悲劇は取り扱っています。


神の支配と運命に逆らおうとする人間の知恵と意思の闘争劇


ここにギリシア悲劇の面白さがあると言ってもよいかもしれません。


*本誌で取り上げた本:
『ギリシア悲劇全集 3』岩波書店 1990.6

ソポクレース I ギリシア悲劇全集(3)/ソポクレース
¥4,620
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『ギリシア悲劇ノート』丹下和彦/著 白水社 2009.10

ギリシア悲劇ノート/丹下 和彦
¥2,520
Amazon.co.jp

『ソフォクレース『オイディプース王』とエウリーピデース『バッカイ』―ギリシャ悲劇とギリシャ神話』逸身喜一郎/著 岩波書店 書物誕生―あたらしい古典入門 2008.11.18

ソフォクレース『オイディプース王』とエウリーピデース『バッカイ』―ギリシャ悲劇とギリシャ神話 .../逸身 喜一郎
¥2,205
Amazon.co.jp



2012年03月18日(日)

宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』―C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑

テーマ:【レフティやすおの読書室】

今、TBSテレビでドラマ化されて放映中(パナソニック ドラマシアター ステップファザー・ステップ )の宮部みゆきの原作『ステップファザー・ステップ』の文庫版の裏表紙の紹介文に、


C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作

とあります。


宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』(講談社文庫)

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)/宮部 みゆき
¥650
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でも、正直なところ、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』を知っている人、ましてや読んでいる人がどれだけいるのか大いに疑問です。


だいたい「C・ライス」が「クレイグ・ライス」というアメリカの都会派ユーモアの女流ミステリ作家だ、ということさえ知らない人のほうが多いはず!

他の代表作としては、弁護士J・J・マローンのシリーズの『大あたり殺人事件』『大はずれ殺人事件』があります(ただし、絶版状況!)。
短編集『マローン殺し―マローン弁護士の事件簿〈1〉』山田順子/訳 創元推理文庫。



レフティやすおの作文工房-C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』


ではこの『スイート・ホーム殺人事件』がどういうものか紹介しましょう。

大まかな内容は、新訳版の紹介文で分かるでしょう。


カーステアズ家の子どもたち、14歳のダイナ、12歳のエイプリル、10歳のアーチーは、勇んで探偵に乗り出した。お隣りのサンフォード家の奥さんが射殺されたのだ。でもおかしい。銃声は二発聞こえたのに、被害者が撃たれたのは一発だけ。そしてサンフォードさんの旦那さんも姿を消して…ミステリ作家のお母さんを有名にするために、子どもたちの大活躍が始まった!ほのぼのユーモアたっぷりの本格ミステリ、新訳で登場。


私が持っている/読んだのは、旧・長谷川修二訳版。



スイート・ホーム殺人事件〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)クレイグ・ライス

スイート・ホーム殺人事件〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/クレイグ・ライス
¥945
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スイート・ホーム殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 28-1) クレイグ・ライス/著 長谷川 修二/訳

スイート・ホーム殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 28-1)/クレイグ・ライス
¥756
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私が昔(22歳の時/掲載時は23歳)書いた文章(『ミステリマガジン』1977年5月号読者のお便り欄“響きと怒り”に掲載されたもの)を紹介しましょう。


スク・ゴコ・イキ! 新年年頭からすごいミステリを読むことができました。クレイグ・ライスの「スイート・ホーム殺人事件」です。タイトルどおりのスイートな登場人物たちのステキな楽しいミステリでした。巻末の小泉喜美子さんおおっしゃるとおりでした。ボクもバカの一つ覚えじゃないけど、女流作家はクリスティーとポーター(ドーヴァー物のみ)ぐらいしか読まないのですが、これを機会にライスの本がもっと出ますようにお願いします。(以下略)


冒頭の「スク・ゴコ・イキ!」は本を読んだことのある人なら、おわかりのはず!


とにかく子供たちの活躍が楽しいミステリです。


宮部さんも『ステップファザー・ステップ』では、そういうところを狙ったのでしょう。


宮部さんの本同様、ぜひ『スイート・ホーム殺人事件』も、外国のものは食わず嫌いなんて言わず、ぜひご賞味あれ!


これだけ世界が狭まってきているのに、それに反比例するように、今の人は海外のものが苦手だそうで、文化的に内向きになっていると聞きます。
それはやはり非常にもったいないことで、いいものは海外にもたくさんあります。


この本をきっかけにして、あなたの読書の世界を広げて欲しいものです。


※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』―C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作というけれど…」 を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)

2012年03月15日(木)

ふさわしいタイトル(書名・題名・件名)を付ける

テーマ:メルマガ「楽しい読書」

私の読書論-28-初心者のための読書の仕方を考える(13)
最初の一冊の選び方(10) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(2)書名
―第77号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記


★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2012(平成24)年3月15日号(No.77)-120315-
私の読書論-28-初心者のための読書の仕方を考える(13)
最初の一冊の選び方(10) 本選び(選書)の方法 IV 直接法(2)書名
http://archive.mag2.com/0000257388/20120315120000000.html


本誌では、最近の本では、書名の付け方が昔と変わっているというお話、および書名で何がわかるか、という文章を書いています。
ここでは、内容にふさわしい題名をつけることがいかに大事かについて書いてみます。


 ・・・


ブログの場合でも、アクセスを増やす方法として、
「人の気を惹くタイトルをつけるとよい」
と助言している場合があります。


内容を示さず、ぼかしたタイトルを付けるようなやり方です。

「えっ、なになに?!」と思わずクリック! 
で、その実大した内容でない、という一種詐欺(?)のようなやりくちです。

あるいは「釣り」という言葉があるようで、人が引っ掛かりそうな好餌―おいしそうな餌を垂らすやり方です。
人気のあるキーワードを含む題名をつけるようなやり口です。



しかし、これは間違いです。
私はこういうやり方は好みません。
やるべきではないと思っています。


私自身何度も嫌な思いをしてきたので、あえて書くのです。


私はこれを「狼少年」と呼びたい。
「狼が来た、狼が来た」とホラを吹いて人が驚くのを見て楽しんでいたら、そのうち誰も相手にしてくれなくなって、本当に狼が来ても信用してもらえなかった、というあのうそつきの少年のことです。


こういう「釣り」の手口で一時的に人を呼び集めることができたとしても、内容がなければ、内容とかけ離れていれば、そのうち誰も相手にしてくれなくなります。


もちろん、ネットの世界は広いので、狭い村のようにたちまち正体が知れるということはありません。
かなりの間アクセス数を伸ばせるでしょう。

しかし、身近な人が誰も本気で読んでくれなくなれば、さびしいものです。


 ・・・


ブログでもそうですし、題名はあくまでも内容を示すものとすべきです。


具体的な内容を示していれば、たとえ釣りと思われるような言葉が題名に含まれていても、問題ありません。
中身と外見が違うから問題になるわけで、内容に含まれている言葉であれば、問題にならないわけです。


また、芸能人やタレントの日報的な日記ブログなら、タイトルが似たようなものばかりでも問題はありません。
「今日の衣装」とか「CM撮影」とか…。


しかし、そうでない情報発信としてのブログ記事などでは、同一タイトルは避けるべきでしょう。
他の記事との区別が付かず、どの記事が何の記事か分からなくなります。


SNSの掲示板のトピックの題名などでも同じです。
メールの件名でも同じです。


「名は体を表す」という言葉があります。


広辞苑第六版によりますと、
「名はその実体がどのような物かを示している。名と実体とはうまく合っている。」
という意味です。


題名も名前です。
どのようなものをかを示さない題名には、名前としての価値がありません。


題名は内容(実体)とかけ離れたものであってはいけないのです。


実体にふさわしい名前を与えるように心がけましょう。


何かしら自分の心の内に湧き上がる思いを言葉にして文章を綴っているとき、自分が本当に書こうとしていることが何なのか、自分でも分からないときがあります。
そんなとき、付けるべきふさわしい題名を考えているうちに、自分が本当に書きたかったことが何であったのか、が実感されるときがあります。
そうか俺はこのことを書きたかったんだ、というふうに。


そういう意味でも、ふさわしい題名をつけるという行為は、非常に大切です。


人間の場合でもそうですが、名前をつけるというのは、難しいものです。
名前によって、他人がどうのように受け取るかが変わってくるのですから。


よーく考えて、名前はつけましょう!


2012年03月13日(火)

雑談のネタ本、それ以上でも以下でもなく~『「右」と「左」の面白ネタ事典』北嶋廣敏

テーマ:【レフティやすおの読書室】

二月の初めに出た本です。


まだ全部読み終えたわけではないのですが、
本は読んでる途中が一番面白い…というわけで、書いておきます。


北嶋廣敏/著『「右」と「左」の面白ネタ事典 必ず誰かに話したくなる!』 (PHP文庫 2012.2.3)

「右」と「左」の面白ネタ事典 (PHP文庫)/北嶋 廣敏
¥620
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目次
第1章 なぜ時計の針は右回りなのか?『暮らし』の中の「右」と「左」
第2章 男性と女性、どちらに左利きが多いのか?『利き手』をめぐる「右」と「左」
第3章 心臓は思っているほど左寄りではない?『脳と体』にかかわる「右」と「左」
第4章 なぜ洋服は男物が「右前」で、女物が「左前」なのか?『しきたり・マナー』にちなむ「右」と「左」
第5章 飛行機はなぜ左側から乗るのか?『陸海空の交通』についての「右」と「左」
第6章 相撲の「東西」は昔「左右」だった?『スポーツ・芸能』に見られる「右」と「左」
第7章 なぜ「右遷」ではなく「左遷」なのか?『言葉』にまつわる「右」と「左」
第8章 仏像のパンチ・パーマは左右どちら巻きか?『神道・仏教』についての「右」と「左」
第9章 フクロウの耳は左右で位置が異なる?『動植物』にかかわる「右」と「左」
第10章 坂本龍馬はなぜ右手を懐に入れているのか?「右」と「左」の『人物エピソード』


ちょっとした雑談の時に役立つネタとなりそうな、左利きの話題も含めて、「右」と「左」に関する話題を、既存のあれこれの本から集めて紹介したものです。


私は左利きライフ研究家として、「左右学」や「右と左」に関する本も一応目を通すようにしています。


もちろん本書にも「左利き」に関するネタも色々登場します。
特に「第2章 男性と女性、どちらに左利きが多いのか?『利き手』をめぐる「右」と「左」」という章題になっており、ここを中心に左利きの話題があちこちに散らばっています。


ただ、あくまでも寄せ集めのネタ本です。
巻末の参考文献にある本からの情報の二次使用による、「二次加工本」です。


本書自体は、学術書ではないので、それでどうだということはありません。
気軽に「話のネタ」にしてもらえばいいわけです。

気軽に読んで楽しんでもらえることを願っている。/また知人との雑談や、酒の席などで、「話のネタ」としてでも利用してもらえればたいへん嬉しい。
「はじめに」p.5より

とはいえ、やはり「怪しい」―信憑性に疑問のある―話は避けるに越したことはないと思います。


特に私のように、「左利き」問題の啓蒙や認知に気を遣っているものとしましては、あまりに「怪しい」情報が独り歩きすることは避けたいもの、と考えています。



 ●二次加工本としては…


「二次加工本」の場合に問題となりますのは、どのような元ネタから作られているか、です。


本書の場合、巻末の文献リストを見ますと、比較的新しい本も多くそれなりの努力は見えますが、古い本もかなり散見できます。


例えば、どっか国で事故を起こした原発並みに40年近くの歳月が過ぎているような本もあります。


以下は、ざっと調べた結果です。(全32点中19点)


1972年刊 『右きき世界と左きき人間』マイケル・バーズリー 西山浅次郎訳 TBS出版会(発売・産学社)
1976年 『反対称―右と左の弁証法』ロジェ・カイヨワ 塚崎幹夫訳 思索社
1980年 『右と左―対称と非対称の世界』坪井忠二 サイエンス社 サイエンス叢書
同年刊 『右手の優越』R・エルツ 吉田禎吾、内藤莞爾訳 垣内出版(その後、ちくま文庫に―リストは文庫版)
同年刊 『左利きの本―右利き社会への挑戦状』ジェームス・ブリス/ジョセフ・モレラ 草壁焔太訳 講談社
1987年刊 『右利き・左利きの科学』前原勝矢 講談社/ブルーバックス


(20年以内)
1992年刊 『新版・自然界における左と右』M・ガードナー 坪井忠二、児島弘訳 紀伊国屋書店
1994年刊 『左利きは危険がいっぱい』スタンレー・コレン/著 石山鈴子訳 文藝春秋
1995年刊 『左手のシンボリズム』松永和人 九州大学出版会(リストは「新版」)
同年刊 『「左と右」で自然界をきる』根平邦人 三共出版
1997年刊 『左右を決める遺伝子―からだの非対称性はなぜ生じるのか』柳澤桂子 講談社ブルーバックス
1998年刊 『生物界の左と右』根平邦人 共立出版


(10年以内)
2004年刊 『左右の民俗学 (歴史民俗学資料叢書 第2期第5巻)』礫川 全次編 批評社
2005年刊 『右と左のはなし - 自然界の基本構造』塚崎幹夫 青土社
2006年刊 『左右/みぎひだり あらゆるものは「左右」に通ず!』國文学編集部編 學燈社
同年刊 『「左利き」は天才?―利き手をめぐる脳と進化の謎―』デイヴィッド・ウォルマン 梶山あゆみ訳 日本経済新聞社
同年刊 『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス 大貫昌子訳 講談社ブルーバックス
2008年刊 『左対右 きき手大研究』 八田武志 化学同人 DOJIN選書
2009年刊 『暮らしのなかの左右学』小沢康甫 東京堂出版


19点の結果から推定しますと、
「40年以内20年以上前」6点、「20年以内10年以上前」6点、「10年以内」7点
と、それぞれほぼ同率です。


かなり古い本が占めている、と言えます。
全体的に見ても、半分ぐらいは古い本だろう、と推定できます。


古くても、しっかりした内容のものから適切に拾っていれば、問題はないわけです。


しかし、私が知っている情報から推察したことを言いますと―


例えば、
左利き短命説に関して
「第2章 男性と女性、どちらに左利きが多いのか?『利き手』をめぐる「右」と「左」」
<左利きの人は短命である!?> とあります。


ここでは、コレンの著作・1994年刊『左利きは危険がいっぱい』石山鈴子訳 文藝春秋
から「第12章 左手利きは早死なのか?」辺りの情報を拾っています。


しかし、2007年刊『変な学術研究1』エドゥアール・ロネ 高野優/監訳 柴田淑子/訳、早川書房 ハヤカワ文庫

変な学術研究〈1〉光るウサギ、火星人のおなら、叫ぶ冷凍庫 (ハヤカワ文庫NF)/エドゥアール ロネ
¥630
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(科学ジャーナリストによるおもしろ科学研究の雑学本といった内容)でも、左利き短命説を取り上げていますが、ここではコレン以降の研究結果を扱っています。


本書では、この内容には当然触れていません。
参考文献として利用していないからです。
この辺は残念です。


そこで、私の思うに、確かに情報の拾い方そのものに問題はないようだが、全体に情報が古く、なかには気を付けた方がいいものも含まれているのではないか、ということです。


要するにどんな本をネタ本に使うかで、こういう「二次加工本」の内容が規定されるわけです。

そこで、「どのような本をネタ本に使えるか」という能力が、こういう「二次加工本」の著者に求められます。


 ●同種の既刊本と比べると…


同種の既刊本に、
1994年刊『【右】の不思議?【左】のナゾ! おもしろショックの隠れた法則』不思議データ調査室編 青春出版社 青春BEST文庫


目次
序章 不思議あふれるワンダーランド〔右〕と〔左〕の世界へようこそ!
第1章 自然界をも支配する〔右〕と〔左〕のマカ不思議法則
第2章 驚異の小宇宙・脳をめぐる〔右〕と〔左〕の知られざる真実
第3章 ヒトの体を自在にあやつる〔右〕と〔左〕の超神秘パワー
第4章 日常生活に秘められた〔右〕と〔左〕の奇妙な暗号
第5章 まさか、こんなところにも!?〔右〕と〔左〕のおもしろ謎学


1998年刊
『[右]と[左]の気になる面白話』びっくりデータ情報部編 KAWADE夢文庫 河出書房新社


目次
第1章 チキンの左脚のほうがうまいってホント?
第2章 なんでエスカレーターでは右側を空けるんだろう?
第3章 そういえば、なぜ腕時計は左腕にするの?
第4章 視線をそらす方向でその人の気質がわかる
第5章 左利きのほうがセックスがうまいといわれるワケ
第6章 電車の運転席が左になった当時の事情とは
第7章 道を右左で教えてくれない街があるらしい
第8章 カタツムリが右巻きになる秘密をご存じか


といった本がありました。


〔右〕の不思議?〔左〕のナゾ!―おもしろショックの隠れた法則 (青春BEST文庫)/著者不明
¥489
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「右」と「左」の気になる面白話 (KAWADE夢文庫)/著者不明
¥500
Amazon.co.jp

これらに比べますと、「○○調査室」や「××情報部」といった怪しげなもの?でなく、著者が「個人」で、その略歴も明記され、「怪しさ」はかなり減っています。

内容を比べましても、かなり「怪しさ」が減殺されている感じがします。


例えば、「ホルン」の項では、
本書では、「第6章 相撲の「東西」は昔「左右」だった?『スポーツ・芸能』に見られる「右」と「左」」<左手で操作するホルンは左利き用の楽器?>
で、「右手の形を変えることで音程を変えていた」p.178 としています。


ところが、1998年刊『[右]と[左]の気になる面白話』びっくりデータ情報部編 では、
「第3章 そういえば、なぜ腕時計は左腕にするの?」<なぜホルンはわざわざ左手で演奏するのか?>では、その辺に触れていません。


以上、他にも色々と書きたいことがありますが、この辺にしておきましょう。
(第一まだ読みかけですし、断定的なことは言えません。)


 ●左右学の本、他


本書の参考文献とはなっていませんが、左右学の本として以下のような本があります。


1995年刊『左右学への招待―自然・生命・文化』西山賢一 風濤社
2005年刊『左右学への招待 世界は「左と右」であふれている』西山賢一 光文社文庫(上記からの新版・文庫化)


こちらは、オリジナルの研究や所見によるもので、「一次本」と言えるでしょう。


他に、最近私が読んだ本に
『謎山トキオの謎解き分析―右と左の50の謎』丸山健夫 日科技連出版社 2010.12
という本があります。


副題に「右と左の50の謎」とありますように、大学教授が女子大生を相手に左右の謎を解明するというお話仕立てになっています。
基本的には「問題解決のトレーニング本」なのですが、その素材に「右と左」の謎を活用し、「調べる道具」を紹介しながら謎解きを進めてゆきます。


左利きライフ研究家としましては、多少甘いんじゃないかと思う部分もあるのですが、なかなか勉強になりました。
(またいずれ紹介したいものです。)


謎山トキオの謎解き分析―右と左の50の謎/丸山 健夫
¥1,680
Amazon.co.jp


※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より

「雑談のネタ本、それ以上でも以下でもなく~『「右」と「左」の面白ネタ事典』北嶋廣敏」 を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)


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