「小さくしたのに返って大きく見える!」
「足したのに小さく見える!」
こんなミステリーが美容外科ではよく起こります。
その代表的なパーツの一つが「あご」です。
あごは長さ、幅、前後(横顔での)などあらゆる方向から見て整った形にならないと美しく見えないという意味では非常に難しい場所です。
さらに、あごは女性らしさ、男性らしさを印象付ける大切な場所です。
それだけに、小顔を目指して治療をする場合も単純に小さくするだけでなく、女性であれば可愛さを、男性であれば精悍さをより強調できる形にする必要があります。
今回からしばらくの間、この「あご」について考えていきたいと思います。
最初にお話した「小さくしたのに返って大きく見える」「足したのに小さく見える」ことを理解していただくために、モニターの方のビフォーアフターを見ていただこうと思います。
あごが長く大きいことを気にして、他のクリニックであごを削る手術を受けられた方です。
残念ながら手術前の写真はありませんが、この横から見た写真ではかなりあごが短く小さくなっています。(小さくしすぎてたるんでしまっているほどです。)
でも、正面から見ると幅広の男性的なあごになっていて、あまり小さく見えません。
レントゲンで見るとあごの真ん中がえぐれたようになってしまっています。
こんなに骨がえぐれてしまうのは手術として論外ですが、それよりもえぐれるほど小さくしたのにあまり小さく見えない、むしろ大きくなったようにみえる方が問題です。
修正術後です。
横は一部骨を削りましたが、えぐれている真ん中は骨移植した上でさらにプロテーゼを挿入しています。
つまり、足す手術をしています。
実際、正面から見ても横から見てもあごが長くなっています。
でも如何でしょうか。
修正手術前よりあごが小さく見えると思いませんか?