ネパール旅日記1 | ラブ李維ダイア李維

ネパール旅日記1

ネパールに行ってきました。
帰国後もすぐに色々忙しくして旅日記を書かないでいましたら、「今回は旅行記無いんですか?」なんて聞かれちゃったもので少しずつ書き始めますね。
 
まず、何故ネパールだったのか。
もちろんカレーを食べる為です。
カレーといえばインドじゃないの?と思う方も少なからずいらっしゃるでしょう。
もちろんインドもカレーの国なのですが、ネパールはインドの北に隣接する国。
インドと、インドに隣接する、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、スリランカあたりまではカレー天国であり、ほぼどの食事もカレー的な味がする、いわばカレー文化圏といえるわけです。
 
特にネパールは、日本にあるインドカレー屋に見えるお店のかなりの割合が、実はネパール人によるインドネパール料理のお店であることもあり、知られていないだけで日本人にもなじみ深いカレーの国なんですよ。インド人のお店よりネパール人のお店の方が圧倒的に多いですからね。
 
ただ、本当のネパールカレーはそのようなインドネパール料理のお店ではなく、ネパール料理にこだわったお店でしか食べられないのですが、まだまだ日本においては少数派。
最近は大久保エリアに本格的で美味しいネパール料理のお店も増えてきましたが、そのようなお店に行って本格的なネパールメニューを頼むと、店員さんから「ネパール行ったことあるの?」なんて聞かれることも多くて。
「無いけどネパール料理が好きなんだ」と答え続けること数年。すると決まって店員さんは悲しそうな顔で「行ってみてください」と言って会話が止まってしまってきました。
いい加減この辺で行っておかないと!
 
というわけでネパールのカレーを食べる為にネパールに行ってきたんです\(^o^)/
 
ネパールは直行便が出ていないので今回は香港経由で。
乗り継ぎがスムーズな便は高かったので香港で4時間程滞在する流れで、都合12時間くらいかかりました。
それだけでなかなかの疲れです。
疲労困憊で夜22時。ネパールの空港に到着!
 
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まず最初に思ったのは、空港が小さい。そして暗いということ。

暗いのは何故かというと、ネパールは年中電力不足に悩まされているんだそうです。

繁華街でも停電は当たり前。空港からその雰囲気がびしばし伝わってくるとは。

 

空港を出てトイレに入ってみると、なかなかです(^^;)

トイレの環境を見ればその国がどんな感じかなんとなくわかるもんですが、ネパールは、なかなかです(^^;)

空港のトイレでこれだと先が思いやられるなぁ。。。

空港出た所で車を拾い、時間も時間だったのでまずはホテルへ。

 

道すがら、外の様子を見ていたのですが夜22時すぎだというのに既にかなりの暗さ。

夜遅くまで営業している店はほとんどなく、車の明かりがあるくらい。

20分ほどでホテルに到着。

 

ホテルも暗いです(^^;)

でも思ったより良いホテルでした。ネパールは電力不足な上に水不足でもあるのでバスタブはついてないのが普通で、この値段だとついていないだろうと思っていたのですが、ちゃんとバスタブつき。

ラッキーです。

 

何しろ山国ですから。エベレストのある国ですから。

といっても首都カトマンドゥの標高は1400メートルくらいでそこまで高いわけでもなく、高山病の心配もいりません。

とはいえ山なので、やっぱり水や電気の供給は難しいのでしょうね。

 

そんなことを想いながら窓から外を見ると、そこには満天の星空!

というわけでもなく(^^;)

ネパールは大気汚染に悩まされているということも勉強済みです。それにしたってこんだけ暗いんならちょっとくらい星見えるだろうと思ってたんですが、東京の晴れの日の方がまだ見えるくらい(^^;)

そんなこんなで一日目はただただ寝ました。

 

二日目。

僕が足繁く通うカレーバー、パパスバルのオーナーのアンディがネパール人なのですが、アンディにおすすめのお店を事前に聞いていました。

まずはそのアンディイチオシのお店に向かいます。

 

地図を見るとホテルからも徒歩圏内。

散歩がてら行ってみようということで外へ。

実に良い天気です。

しかし歩いてみるととても気持ち良いとは言えず。。。

大気汚染が凄いというのは聞いていたのですが、排気ガスとかそういうことではなく、異常な砂埃なんです。

街行く人は頑丈なマスクをする人も多く、ノーマスクで行ってしまった僕にはかなりの苦しさ。

 

大通りにいけばいくほど砂埃が立ち煙り、先が見えない程だったので小道に入れる時はそちらに入りつつ、お店を目指しました。

しかしすぐ近くまで着いたはずなのにお店が見当たりません。

フラフラと迷っているとネパール人の青年が声をかけてきました。

 

「何か探してるの?」

「この店を探してるんだ。」

「あぁ、それなら、すぐそこだよ。見えてるだろ?」

「おお! あれがそうなのね。ありがとう!」

 

笑顔で見送ってくれる青年。

優しいです。

これがすぐ隣のインドだと、「案内してやるから金よこせ!」みたいな輩ばかりなんですが、ネパールはそんなこともなく、ただただ優しい。

もうそれだけでネパール最高ですw

というかインドが酷すぎるだけなんですが(^^;)

 

入り口はわかりにくかったものの、建物が見えていれば何とかなります。

ようやくたどり着いたBhojan Grihaというお店。

建物も立派で中庭もあり、かなりの高級店という印象。

まだ朝の10時頃だったのですが、営業していました。

ただ、他にお客さんがいるでもなく、完全に貸切状態。

座敷席に案内され、コースメニューを出されました。

 

コースでも良かったのですが、せっかく最初のネパールカレーですから好きなものを好きなだけ食べたいと思い、アラカルトメニューを出してもらい、頼んだのはアルタレコ、カシコチョエラ、マスコダル、アルボディタマ、そしてバート。

なんのこっちゃわからない方の方が多いと思いますが、全部ネパール料理です。

 

僕は英語も中学生レベルですし、他の国の言葉を話せるわけでもないのですが、異常なレベルでカレー屋に通い詰めてるおかげで、料理の現地名は覚えているんです。その名前が日本語でいうと何なのかもだいたいわかります。

だからどこの国へ行ってもカレーには困らないんですよ。

 

店員さんもその頼み方なら納得だという感じでニコニコ顔。

「ネパールワインだよ。ウエルカムドリンクだ!」といってお酒をついでくれました。

ネパールワインと言ってましたが、飲んでみればロキシーじゃないですか。

ネパールのひえ焼酎です。

「おぉ! ロキシー!」というとまたもニコニコ顔で「よく知ってるね!」と。

 

こういうことなんですよ。

例えば我々日本人からしたら、見た目完全に外国人で日本語もおぼつかないやつが日本料理店に入り、メニュー出しても意味がわかってるんだかわかってないんだかと思って説明しようとすると「なめろう。あと、わけぎのぬた、あります?」なんて言い出したら、「お前なんでそんな渋いの知ってんだよ!」ってことになりますよねw

そんな感じなんだと思います。

お店としてもそれは嬉しいことなので一生懸命作ってくれるし、なんならサービスも良くなる。

カレー食べ続けてきて良かったと思える瞬間ですw

 

頼んだものを一皿に盛り付けてみました。

 

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なんと美しい\(^o^)/

味も最高でした! 特にカシコチョエラが抜群に美味しくて。

今まで色んなお店でチョエラ食べてきましたが、ここほど美味しいチョエラに出会ったことはありません。

もうこの時点でネパール来て本当に良かったと思えました。

 

量はかなりあったのですが飲み物もおかわりして日本円で2300円くらい。

コースを頼むより結果的にお得になりました。

良かった良かった。

 

大満足で一度ホテルへ。

ホテルからお店までの距離は徒歩12分程度だったので、迷った時間を含めても行き帰り30分くらいの歩きでしかなかったのですが、既に髪の毛が砂埃でギシギシに(^^;)

これがネパールで一番つらいところなのでこれから行く方は帽子とマスク必須ですよ。

 

食事も食事で最高だったのですが、せっかくですから観光もしないと。

というわけで向かったのはスワヤンブナート。小高い丘の上にあるネパール最古の仏教寺院です。

歩くと結構ありそうだったのでタクシーで。

ホテル前でタイミング良くタクシーを捕まえ、料金交渉。

相場は日本円で400円くらいなのは下調べ済みだったのですが、タクシーの運ちゃんが「500だね。グッドプレイスだよ! 俺の車は良い車だし!」と。

確かに他のタクシーに比べて新しく、乗り心地も良さそうですし、運ちゃんも人の良い笑顔だったので乗り込みました。

色々と話しかけてくれて、豪快に笑う運ちゃん。

途中途中に「ここは〇〇だ。おすすめだから行くと良いよ。」など、ガイドもしてくれたので結果的に500でも損はしてないと思えました。

 

到着したスワヤンブナート。

入場料を払って門をくぐると、心地良い風にはためくすごい数の旗!

 

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なんだか幸せの黄色いハンカチを思い出しましたw
高倉健さんになったような気分でしばしこの旗を茫然と見つめること5分以上。
隣に武田鉄矢も桃井かおりもおらず、代わりにいたのは猿! 猿! 猿!
とにかく猿が多いんです。
それにしてもネパールで初めて空気が美味しいと思える場所でもあり、深呼吸する度に体内の邪気が外に出ていくような、超絶パワースポットでした。
本来は空気が綺麗なんですね。
 
さらに上に上るとストゥーパが。
ブッダアイです。
僕の背中にも入っているブッダアイです。
せっかくなので背中のブッダアイと一緒に写真を撮りたいと思い、ストゥーパ近くにいたネパール美女にお願いして撮ってもらいました。
 
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仏教的な由緒正しい場所なので裸になることは避けましたが、タンクトップで撮ってもらっていると、近くにいたネパール兄ちゃんにたどたどしい日本語で声かけられました。
 
「日本人?」
「そうだよ」
「どこ住んでる? シンジュク? ネリマク?」
 
何故練馬区なんだwwwww
 
「違うよw 詳しいねw」
「六本木で働いてたよ。タトゥー、カッコイイね!」
「ありがとう」
「ヤクザ? チンピラ?」
 
おいおいチンピラってwwwww
 
「違うよw 本当に詳しいなw」
 
と、ここから以下は英語で。
「日本はタトゥーに対する理解が無さすぎて大変だよな。ネパールにも結構タトゥー入れてる奴等いるけど、みんなちゃんと理解あるもの。見た目だけで色々決めるのは良くないよ。」的な話を。
わかってるじゃないか!
これが世界基準なんですよね。
日本には日本の文化と歴史があるのは重々承知していますが、そもそもその文化と歴史、特に刺青における文化や歴史について誤解が多いのは知られていないこと。
なのに自分が知っている全てこそが唯一の正義と思ってしまっている人が多いから、さらなる誤解が生まれるんです。
 
こういうことも世界を見ないとわかりません。
もっとみんな世界を見るべきですよ。
海外旅行へ行くといつも思うんですが、日本は本当に小さい。しかし、日本は本当に素晴らしい。
日本の良い部分も悪い部分も、海外に行くと見えてきます。
日本の全てが良くて全てが正しいなんてことはありません。
海外へ簡単に行ける時代なのですから尚更です。
 
スワヤンブナートを堪能し、気分も良くなったのでそこからは歩いて運ちゃんにすすめられていた場所へ行ってみました。
カトマンドゥの街はそれほど広くないので、歩こうと思えばあちこち結構色々なところまで行けます。
京都の街がひとまわりかふたまわり小さくなったくらいの感じでしょうか。
ただ、本当に尋常じゃない砂埃なのでずっと歩く気になれないだけです(^^;)
 
それでも気分良く、まずはタメル地区というカトマンドゥ最大に栄えているエリアへ。
お茶を飲み、日本人経営のカレー屋でカレーを食べ、一休み。
カレーについては僕のカレーブログの方を参照してください。
 
また歩いて色々な店を見てまわり、ネパール料理のモモを食べたりしながら夜の目的地であるNepali Chuloへ。
目当てはもちろんカレーです。
 
お店へ行く途中で巨大な爆発音!
なんだ!?と思って音の方を見てみると火花を散らす電線と、そこから落ちていく鳩。
鳩が電線にぶつかって爆死したようです。
 
カトマンドゥの街は異常な程に電線が張り巡らされています。
そしてその切れ端が地面に落ちていたりして危険極まりないのですが、みんな平然とその電線を踏んで歩いているので、大丈夫なものなのかなと油断してもいたのですが、そこにこの事態。
やはり油断してはいけないようです。
 
電線を避けながら歩いてやっとこさ到着。

 

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実に豪華! 今回はコースでいただいたのですがこちらも最高に美味しいお店でした。
 
食べ終わった頃にはあたりは暗くなっていました。
時計を見ると19時頃。
そろそろホテルに戻るか。しかし食べ過ぎたから歩いて戻ることにしよう。というわけで歩いて帰宅。
しかしやはり凄まじい砂埃!
この写真の下の方と先の方が白い感じわかりますかね?

 

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写真では全て伝えるのが難しいのですが、本当に先が霞んで見えない状態なんです。
そして明かりは車の明かりがメイン。
街灯もたまについているんですがたまにレベル。
 
そんな中で危険な電線の嵐。
さらにはネパールのみならずアジアあるあるですが信号を守らない車とバイクと人。
信号待ちなんかしてたら一生渡れない道だらけです。
 
僕はまだアジア慣れしている方なのでマシですが、それでも久しぶりに来ると疲れますね。
砂埃の疲れ、信号の疲れ、電線への気疲れのトリプルショックで、ホテルに戻ってすぐ風呂に入り、すっきりしたところで気づいたら爆睡していました。
 
続きはまた後日!