ネパール旅日記1
まず最初に思ったのは、空港が小さい。そして暗いということ。
暗いのは何故かというと、ネパールは年中電力不足に悩まされているんだそうです。
繁華街でも停電は当たり前。空港からその雰囲気がびしばし伝わってくるとは。
空港を出てトイレに入ってみると、なかなかです(^^;)
トイレの環境を見ればその国がどんな感じかなんとなくわかるもんですが、ネパールは、なかなかです(^^;)
空港のトイレでこれだと先が思いやられるなぁ。。。
空港出た所で車を拾い、時間も時間だったのでまずはホテルへ。
道すがら、外の様子を見ていたのですが夜22時すぎだというのに既にかなりの暗さ。
夜遅くまで営業している店はほとんどなく、車の明かりがあるくらい。
20分ほどでホテルに到着。
ホテルも暗いです(^^;)
でも思ったより良いホテルでした。ネパールは電力不足な上に水不足でもあるのでバスタブはついてないのが普通で、この値段だとついていないだろうと思っていたのですが、ちゃんとバスタブつき。
ラッキーです。
何しろ山国ですから。エベレストのある国ですから。
といっても首都カトマンドゥの標高は1400メートルくらいでそこまで高いわけでもなく、高山病の心配もいりません。
とはいえ山なので、やっぱり水や電気の供給は難しいのでしょうね。
そんなことを想いながら窓から外を見ると、そこには満天の星空!
というわけでもなく(^^;)
ネパールは大気汚染に悩まされているということも勉強済みです。それにしたってこんだけ暗いんならちょっとくらい星見えるだろうと思ってたんですが、東京の晴れの日の方がまだ見えるくらい(^^;)
そんなこんなで一日目はただただ寝ました。
二日目。
僕が足繁く通うカレーバー、パパスバルのオーナーのアンディがネパール人なのですが、アンディにおすすめのお店を事前に聞いていました。
まずはそのアンディイチオシのお店に向かいます。
地図を見るとホテルからも徒歩圏内。
散歩がてら行ってみようということで外へ。
実に良い天気です。
しかし歩いてみるととても気持ち良いとは言えず。。。
大気汚染が凄いというのは聞いていたのですが、排気ガスとかそういうことではなく、異常な砂埃なんです。
街行く人は頑丈なマスクをする人も多く、ノーマスクで行ってしまった僕にはかなりの苦しさ。
大通りにいけばいくほど砂埃が立ち煙り、先が見えない程だったので小道に入れる時はそちらに入りつつ、お店を目指しました。
しかしすぐ近くまで着いたはずなのにお店が見当たりません。
フラフラと迷っているとネパール人の青年が声をかけてきました。
「何か探してるの?」
「この店を探してるんだ。」
「あぁ、それなら、すぐそこだよ。見えてるだろ?」
「おお! あれがそうなのね。ありがとう!」
笑顔で見送ってくれる青年。
優しいです。
これがすぐ隣のインドだと、「案内してやるから金よこせ!」みたいな輩ばかりなんですが、ネパールはそんなこともなく、ただただ優しい。
もうそれだけでネパール最高ですw
というかインドが酷すぎるだけなんですが(^^;)
入り口はわかりにくかったものの、建物が見えていれば何とかなります。
ようやくたどり着いたBhojan Grihaというお店。
建物も立派で中庭もあり、かなりの高級店という印象。
まだ朝の10時頃だったのですが、営業していました。
ただ、他にお客さんがいるでもなく、完全に貸切状態。
座敷席に案内され、コースメニューを出されました。
コースでも良かったのですが、せっかく最初のネパールカレーですから好きなものを好きなだけ食べたいと思い、アラカルトメニューを出してもらい、頼んだのはアルタレコ、カシコチョエラ、マスコダル、アルボディタマ、そしてバート。
なんのこっちゃわからない方の方が多いと思いますが、全部ネパール料理です。
僕は英語も中学生レベルですし、他の国の言葉を話せるわけでもないのですが、異常なレベルでカレー屋に通い詰めてるおかげで、料理の現地名は覚えているんです。その名前が日本語でいうと何なのかもだいたいわかります。
だからどこの国へ行ってもカレーには困らないんですよ。
店員さんもその頼み方なら納得だという感じでニコニコ顔。
「ネパールワインだよ。ウエルカムドリンクだ!」といってお酒をついでくれました。
ネパールワインと言ってましたが、飲んでみればロキシーじゃないですか。
ネパールのひえ焼酎です。
「おぉ! ロキシー!」というとまたもニコニコ顔で「よく知ってるね!」と。
こういうことなんですよ。
例えば我々日本人からしたら、見た目完全に外国人で日本語もおぼつかないやつが日本料理店に入り、メニュー出しても意味がわかってるんだかわかってないんだかと思って説明しようとすると「なめろう。あと、わけぎのぬた、あります?」なんて言い出したら、「お前なんでそんな渋いの知ってんだよ!」ってことになりますよねw
そんな感じなんだと思います。
お店としてもそれは嬉しいことなので一生懸命作ってくれるし、なんならサービスも良くなる。
カレー食べ続けてきて良かったと思える瞬間ですw
頼んだものを一皿に盛り付けてみました。
なんと美しい\(^o^)/
味も最高でした! 特にカシコチョエラが抜群に美味しくて。
今まで色んなお店でチョエラ食べてきましたが、ここほど美味しいチョエラに出会ったことはありません。
もうこの時点でネパール来て本当に良かったと思えました。
量はかなりあったのですが飲み物もおかわりして日本円で2300円くらい。
コースを頼むより結果的にお得になりました。
良かった良かった。
大満足で一度ホテルへ。
ホテルからお店までの距離は徒歩12分程度だったので、迷った時間を含めても行き帰り30分くらいの歩きでしかなかったのですが、既に髪の毛が砂埃でギシギシに(^^;)
これがネパールで一番つらいところなのでこれから行く方は帽子とマスク必須ですよ。
食事も食事で最高だったのですが、せっかくですから観光もしないと。
というわけで向かったのはスワヤンブナート。小高い丘の上にあるネパール最古の仏教寺院です。
歩くと結構ありそうだったのでタクシーで。
ホテル前でタイミング良くタクシーを捕まえ、料金交渉。
相場は日本円で400円くらいなのは下調べ済みだったのですが、タクシーの運ちゃんが「500だね。グッドプレイスだよ! 俺の車は良い車だし!」と。
確かに他のタクシーに比べて新しく、乗り心地も良さそうですし、運ちゃんも人の良い笑顔だったので乗り込みました。
色々と話しかけてくれて、豪快に笑う運ちゃん。
途中途中に「ここは〇〇だ。おすすめだから行くと良いよ。」など、ガイドもしてくれたので結果的に500でも損はしてないと思えました。
到着したスワヤンブナート。
入場料を払って門をくぐると、心地良い風にはためくすごい数の旗!