先日、畠山の娘さんの通う小学校で
”二分の一成人式”というものがあったそうです。
その名の通り、10歳になった子どもたちを祝う式典ですね。
そこで保護者代表として畠山が述べた祝辞が
あまりにも素晴らしかったのでご紹介します・・・

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「二分の一成人式に寄せて」         畠山 明

○○小学校四年生の皆さん、二分の一成人式おめでとうございます。
私は、親の一人として、皆さんが生まれてきてくれたことに 
心から感謝したいと思っています。
皆さんは私たちに、親になる喜びを与えてくれました。
成長するたびに、多くの感動も与えてくれました。

皆さんがご存知のように、
昨年の東日本大震災では、多くの尊い命が失われました。
その中で、十歳になる前に亡くなった人の数は三百九十一人もいたそうです。
もし、私が、大切な我が子を亡くしたと想像したら、
それは、悲しみという言葉だけではとても表現できません。
立ち直ることなどできないかもしれません。
昨年の三月十一日の日も、皆さんが無事であったことを聞いて
どれだけ安心したことでしょう。

皆さんが生まれてから十年間、
私の両手に乗るほどに小さかった我が子が、一日一日と成長し
初めて立った、初めて歩いたといえば拍手で喜んだ日が
昨日のことのように思い出されます。
幼稚園に入園したての頃、お母さんから離れられずに泣いていた子どもたちが、
今やお母さんと同じくらい大きくなっているのを見てびっくりしたりもします。

皆さんは、生きているだけでとても素晴らしい人間です。
人よりもうまくできないことがあっても、
失敗して笑われるようなことがあっても、
そんなことはどうってことないことです。
皆さんの笑顔は、私たちを安心させ、これからの未来を期待させてくれます。

私たち大人は、これからも
皆さんがますます輝けるような世の中をつくるために一生懸命働きます。
そして、10年後、皆さんが大人になったとき
私たちと一緒に、素敵な世の中をつくっていきましょう。
皆さんが大人になることを楽しみに待っています。

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何度読んでも涙が出ます・・・
これ以上大切な言葉があるでしょうか・・・?

今を生きる子どもたちへのメッセージ・・・

存在自体が幸せということ
生きていてくれればそれだけでいいということ
大人は、誰のために、何のために働いているのかということ・・・

それは同時に、保護者の方々へのメッセージでもあったに違いありません。
一人でも多くの人の心に響いて
悲しい、悔しいニュースの溢れるこの世の中でも
我が子のありのままを愛することのできる大人が増えること、
自分のありのままを愛することのできる子どもが増えることを
願います・・・