本日、定例の遺児支援報告会が行われました。
毎回参加していただいている先生方の他に
1月から学習支援を担当している先生にも新たに加わっていただき、
普段の生徒さんの様子など詳しく伺いました。

今回のお話の中で感じたのは、
震災によって子どもたちが受けている心のダメージの大きさです・・・
世間や大人たちが少しずつ前進し変わっていく一方で
取り残されている子どもたちがいるということを
私たちはまず知らなければなりません・・・

震災後、いろいろな学校で
やけに友人関係のトラブルが多くなったという話を聞きました。
平気で相手を傷つける言動が目立つのだそうです。

ボランティアで出会った子どもの中には
「僕は震災で沢山の人が死ぬのを目の前で見てきたから
もう、人が一人死ぬくらいのことは何とも思わないんだよ。」
と発言した子もいます。

世間は”絆”、”絆”と盛り上がっているのに
子どもたちの中に今こうして起こっていることは、一体何なのでしょう・・・?
そしてどれくらいの大人がその深刻さに気付いているのでしょう・・・?

私たちにできることは、きっと一つです。

目の前にいる子どもたちと、丁寧に誠実に向き合うこと。
必要なときにちゃんと腰を据えて話を聴くこと。
「あなたは大切な存在である」と身をもって伝えること。

親や教師、近所のおばちゃん・・・立場は違っても
それぞれがそれぞれのやり方で、目の前にいる子ども一人ひとりと
日々丁寧に向き合うということしかないのではないでしょうか・・・

長い長い、本物の支援の必要性を、改めて感じた一日でした。