【「もしドラ」はなぜ売れたか?パート3】 | LD菊池のこの指とまれ!!

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不安な日々の中で、色々なすばらしい出会いに導かれ、



今は夢の実現にまっしぐらの私の話を是非聞いてみてください。

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  【「もしドラ」はなぜ売れたか?パート3】

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先々週、先週に引き続き

「もしドラ」こと岩崎 夏海さんの書いた

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 

がベストセラーになった理由を

私なりに分析してみたいと思います。

さて、今週は「ベストセラー「もしドラ」の隠された

三つ目の秘密です。

売れる理由3 物語の活用

「もしドラ」に隠された三つ目の秘密は

「物語」の活用です。

「もしドラ」の最初のページにある

プロローグを

少しだけ引用させていただきます。」

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川島みなみが野球部のマネージャーになったのは

高校2年生の七月半ば、夏休み直前のことだった。

 それはとつぜんのことだった。ほんの少し前まで、

みなみはまさか自分が野球部のマネージャーになるとは思っていなかった。

それまでは、どこの部活にも所属していないただの女子高校生にすぎなかった。

野球部とは縁もゆかりもなかった。

 ところが。思いもよらない事情から野球部のマネージャーをすることになった。

そのため、二年生の夏休み前という中途半端な時期ではあったが、

野球部に入部したのである。

 マネージャーになったみなみには、ひとつの目標があった。

それは、「野球部を甲子園に連れていく」ということだった。

彼女はそのためにマネージャーになったのだ。

それは夢などというあやふやなものではなかった。願望ですらなかった。

明確な目標だった。使命だった。みなみは、野球部を甲子園に連れて「いく」と

決めたのだ。

 しかし、そう決めたのはいいものの、どうしたらそれを実現出来るか、

具体意的なアイデアがあるわけではなかった。前途したように、これまで野球部とは

無縁の生活を送ってきた。だから、野球部はおろか、マネージやーのことも

よくわかっていなかったのだ。

 しかしみなみは。それを全く気にしていなかった。

「なんとかなる 」と単純に考えていた。彼女にはそういうところがあった。

考えるより先に、まず行動するのだ。

 野球部のマネージャーになったのもそうだ。

「どうやったら野球部を甲子園に連れていけるか」と考える前に、

まず「野球部を甲子園に連れていく」と決めてしまった。そして、

そう決めたらもう考えるのをやめ、すぐに行動に移したのである。

もし高校野球の女子マネージャーが

ドラッカーの「マネージメント」を読んだら

     岩崎夏海著 ダイヤモンド社  より

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物語はここかから展開していきます。

でも、どうですか、この先読みたくなりませんか?

このプロローグにもドラッカーの話はもちろん

ビジネスの話ひとつ出てきません。

実はこの本最後まで読んでも

ビジネスに関する具体的なことは

一切出て来ないのです。

あくまでも、野球部の新米マネージャーが

進学校の弱小野球部を甲子園に出場させるという

それだけの話

ストーリー自体はものすごく単純

本当によくあるお話です。

では、なんで200万部も売れてしまったか?

そこには、

難解と言われているドラッカーと

「誰もが感動するストーリーの法則」を

結びつけるという素晴らしいアイデアが

隠されています

人は誰も、冒険ストーリーを求めています。

主人公が、仲間と共に冒険しながら目標を目指す。

仲間との人間関係、外的障害、自分の心の中で葛藤などを

経験しながら、大きく成長していき

最大の危機を乗り越えたときに、目標に地にたどり着く

今なら人気の漫画のワンピース

少し前なら、ドラゴンボール

映画ならスターウォーズ

古くは、宇宙戦艦ヤマト

そして水戸黄門

実は、「もしドラ」も

この、冒険物語のストーリー構成を

忠実に踏襲しています。

しかしそれだけでは200万部は売れません

そして、もしドラのすごいところは

その誰もが好きな冒険物語のストーリーに

非常に難解と言われている

P・ドラッカー」の理論をわかりやすく解説しながら

主人公である

女子高校生マネージャーによって

ドラッカー理論を理論を実践させ

きちんと結果を出させているところ

冒険物語のストーリーを楽しみながら

「難しいドラッカー理論も、こういうふうに応用すれば

実践で使えるかも、、」と

読者に思わせてくれるところだと思います。

実はこの本の著者

岩崎鳴海三派

経済学者でも、経営コンサルタントでもなく

放送作家出身のご出身

学者がわかりやすくドラカーを解説したのではなく

放送作家がドラッカーをん題材にして物語を書いた

つまり、難しいドラッカー理論を優しく説明したのではなく

面白いストーリーの中にドラッカー理論をはめ込んでいるのです。

読み込んでいくと分かりますが

この本の中で、ドラッカー理論についての解説文が

ひとつもありません

余計な解説を入れないことで

読者は、自由に女子高校生マネージャーと

ドラッカ理論の関係を自分なりに解釈できる

だから読みやすく面白く、ためになり

そして、売れる本が出来上がった。

私はそんなふうに思っています。

まだまだ、この本については

色々書きたいこともありますが

まずは、今回で終わりにします。

もし高校野球の女子マネージャーが

ドラッカーの「マネージメント」を読んだら

     岩崎夏海著 ダイヤモンド社  

とにかく面白いですから

是非読んでみてくださくぃ

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