題名を見て「ネット選挙?」と思ったあなたは「早合点」です。現在、私は神戸市を相手どった民事訴訟事件の代理人をしています。それで、先日、裁判所で「弁論準備手続」があったのですが、神戸市側の代理人弁護士に付き添ってきた神戸市の職員さんが、なんと総勢8名もいました(!)。

 「弁論準備手続」というのは原則的に「非公開」の手続であり、当事者本人と代理人弁護士のほかは、裁判所が相当と認める者のみしか「準備室」には入れません。普段は傍聴人などおらず、裁判官・原告代理人弁護士・被告代理人弁護士の三者だけで手続を進めることが多いのです。

 ですから、8名もの神戸市の職員さん達が、ぞろぞろと「準備室」に座っていらっしゃることに、私は少なからず「違和感」を覚えたのです。もちろん、これは、初めてのことじゃなくて、これまでも法廷の傍聴席にもズラ~っと並んでいましたし、事実上の「現場検証」にもたくさんの神戸市の職員さんたちが参加していましたが、正確に人数を数えてみたのは初めてでした。

 はっきり言って、税金の無駄使いです。何の目的・理由があって、神戸市の職員さんが裁判所に来ているのかは分かりませんが、貴重な人員8名を裁判所へ毎回行かせることに、合理的な理由があるとは思えません。神戸市役所は、人員が余っているのかしら?…などと、意地悪な「勘繰り」もしてみたくなります。それほど「余剰人員」だらけなら、きちんと整理して適正規模の職員数にしないと、神戸市の「お財布」が破綻してしまいます。

 私自身も神戸市民であり、納税者の「はしくれ」です。私たち神戸市民の大切な税金が、こんな意味のない、無駄なことに使われていることを、是非、市長候補の皆さん方にも知って戴きたいと思い、この時期にあえて言わせて戴きました。ご清聴ありがとうございます。

兵庫県弁護士会/神戸市中央区/藤本尚道法律事務所
職人かたぎの法律のプロ、弁護士藤本尚道です!
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