まほうのでんち|30代のリアルコスメ-ゆるりまい|わたしのウチにはなんにもない。A
ゆるりまい|わたしのウチには、なんにもない。(1)(2)…各1,050円(税込)
初版:(1) 2013年3月、(2) 2013年9月12日
発行:エンターブレイン



先日丸善で平積みになっているのを見つけて、思わず手にとった1冊。シンプルでモノのない部屋の写真が、「汚部屋脱出」という文言にものすごい説得力を与えていてインパクトが強かったのです。


とりあえず購入した(1)には、「モノを大切に」という教えを守りなかなか捨てられない・片付けられない祖母や母と暮らした汚屋敷時代のこと、それが東日本大震災をきっかけに少しずつ変わったこと、その後家族の理解も得られ、現在の「なんにもない生活」に至るまでの道のりが読みやすく綴られています。


とくに地震のとき「部屋に溜めていたモノが凶器と化した」「いざというとき必要なモノが取り出せなかった」汚部屋が、いかにリスクの高い存在であるか…というエピソードには大変説得力がありました。


まほうのでんち|30代のリアルコスメ-ゆるりまい|わたしのウチにはなんにもない。B


その後汚部屋出身の反動から重度の「捨てたい病」を発症した…という著者の自宅には、「ここまで!?」とため息が漏れてしまうほど無駄が削ぎ落とされ、潔さと美しさしか残っていません。


(2)には、著者がどうやって「モノを捨てるときのふんぎりをつけているか?」「家族の理解を得ているのか?」などの具体的な手法や、お気に入りアイテムについての詳細がまとめられています。断捨離のハウツー本は数多く出版されていますが、ゆるりまいさんほどすっきり整理されたお宅は見たことがないので、こちらもとても参考になりました。


まほうのでんち|30代のリアルコスメ-ゆるりまい|わたしのウチにはなんにもない。C


とくに衝撃的だったのは、普段は見えない収納…クローゼットや大きな棚、小さな引き出しの中に至るまで徹底的に整理され、お店のディスプレイのように美しいこと。


来月引っ越すことが決まっているわたしはすっかり影響を受けてしまい「今度の家はクローゼットや引き出しの中をこんなふうに整理・整頓するんだ!」と、無謀ともいえる目標を掲げてしまったのです…(コスメとは関係のないお話ですが、しばらくつづきます)


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