いきなり何を書いてるのかわからないかもしれません。
タコヤキはタコヤキでもたこ焼きではなく、タコヤキラバーのことです。
タコヤキラバーでもピンとこないかもしれません。
オリンピック前の競泳界で起こったレーザーレーサー(以後LZR)騒動の時に対抗すべく立ち上がった大阪の山本化学工業が開発した水着用素材がタコヤキラバーです。
残念ながら今回のオリンピックの競泳では採用されませんでしたが、話を聞くとかなりのものらしいことがわかりました。
データで云うと、
人間が泳ぐ時の抵抗値が2.0。
一般的な水着の抵抗値が1.8。
タコヤキラバーは0.032。
最新のものは0.021と驚異的に水の抵抗を減らします。
元々、山本化学工業は1950年代に防衛庁からウェットスーツの開発を依頼され、ウェットスーツの素材を製作し、現在は世界シェアの60%。
その経験からトライアスロン用の水着素材を開発。そしてタコヤキラバーを生み出した。
タコヤキラバー出現以降、トライアスロンでの水泳の記録は53分台だったのが一気に46分台となり、オープンウォータースイミングの世界ではシェア10%に近い状態だそうです。
元々、ウェットスーツ素材を作る上で一番泳ぎ安いのは撥水性ではなく親水性だとし驚異的な超低抵抗素材を生み出している。
実際にタコヤキラバー水着を着用して自己ベストを信じられないぐらいに更新した選手たちがかなりいます。
ちなみにナイキが山本化学工業との契約申し出たが山本社長は北島選手のライバルであるハンセンが着用することになるのを防ぐため契約を断っています。
もし、社長の会社利益を度外視した決断がなければ、北島選手の2連覇はなかったかもしれません。
大手国内メーカーは大阪の中小企業に頭を下げたくなかったかもしれませんが、社長はあくまでも、「うちは素材屋、水着屋じゃないんで…日本の選手たちのためにも…」と200着分の素材を無償提供したんですが不採用となりました。
今、高校総体なんかで密かに話題になってます。
LZRよりも拘束がキツくなく、着やすいタコヤキラバー水着は密かに評判です。
次のオリンピックでは日本の技術で日本の選手たちが世界を席巻してくれたらいいんですけどね。