そういう書名の本も岩波文庫に入っていたと思うけど、別冊宝島風に言うと「政治というお仕事」ってなんでしょうねえ。
企業オーナーとか個人資産のありそうな人は、お金に余裕があるから出せるのかもしれないけど、選挙だって日常活動だって経費はかかるでしょ。
お金持ちの個人だって、それを運用した収入でまかなえるのならいいけど、持ち出しだったらだんだん減っていく。だから昔は井戸塀政治家といって、家屋敷も金策で手放して、外側の塀と持っていけない井戸だけ残って、あとは資産をすり減らした人の形容に使いました。この言葉は、尊敬の文脈で清廉な政治家という意味で使われていたから、若い人は間違わないように。
60年安保の頃の外務大臣で藤山愛一郎という政治家がいました。この人は藤山雷太という実業家の息子で、お金持ち。たしか製糖会社だったな。実に政治に縁があるってオヤジギャグは置いといて、わたしの小学生の頃から、この藤山愛一郎さんについて、「あの人は自分の金を政治につぎ込むからダメなんだ。政治というのは他人の金を集めて人にばらまくものだ」みたいなことが言われていたようです。
絹のハンカチを泥に落としただったかな。なんかそんな言われ方もした。
小さいながら派閥の領袖で、岸信介と総裁選挙を戦ったと思いますが、結局は子分の政治家にお金を配れなくて派閥は先細ってしまった。
政治というお仕事の一面は明らかです。議員か特別公務員になることですね。そこに報酬が生まれる。でもそのお給料(とはいわないか、歳費ていうのか)で生活はできるでしょうけど、選挙費用はまかなえるのか。
そこで政治団体とか後援会とかいうものができる。そこでお金を集めてそれを議員の政治活動にあてるのだろうけど、そこにお金を出す人は、純粋にカンパとして出すのかな。
まあ、世間は広いから、災害被災者支援のカンパはわかるけど政治団体へのカンパってなんか意味あるのかなあ、と思う人ばかりでなく、これこそ個人が払える民主主義のコストと思う人もいるのでしょうね。
そのカンパの拠出に対価性があったり、政治家が職務権限をもって口利きしたりすると、これは事件です。
でも、そんなに政策を捻じ曲げるような汚職ではなく、口利きや紹介という「業務」もあるようです。その辺の実態が、国政、地方を問わず政治家の日常活動を知らないから、なかなかイメージできない。
それでも議員さんになって活動するのなら、予算の使い方をチェックしたりいろいろすることがあるでしょう。これから議員になろうという人、落選している人はどんな政治家としての業務をしているのかな。
よく地方議員のポスターに「区政相談会」とかかいてあって、なんらかの口添えとかコーディネートとかをしているのかもしれない。そして、そうした業務は、民間活動の中でコーディネートする事業活動はあるわけだから、政治の分野であってもおかしくない気がする。だから、そうした日常のジョブが、もっと市民に知られればいいと思うんだけど、知らないのはわたしだけなのかな。
地方の議員さんに口利きしてもらった経験なんて珍しくなくて、それだけ政治が身近なのかな。都会に住んで地域社会との結びつきも殆どなくても暮らせるほうが特殊なのかしら。
「小沢一郎商会」という個人企業が、秘書の寮という従業員寮を建てる必要があったかなかったか、建てていいか悪いかは、どなたか議論をしといてください。わたしが、「どうなのかなあ?」と疑問なのは、その秘書さんたちがどんな業務をして、どんな営業利益をあげていたかということ。これは別に違法とかなんとかということでなく、政治家の営業費目ってなにかなあ、とそのお仕事の実質がイメージできないので、世間知らずな疑問を抱くものです。
政治を論じているブロガーさんで、知っている人はかいつまんで教えてください。