こんばんは

夕方の17時から18時にかけての
ホテル日航東京コリドールギャラリーの様子です。

昼間かと見間違うほどの人、人、人。

足早に歩き過ぎて行く人々もおります。

1日,1日が大切な日々

幸せになるための時間をお作り下さいね。

***幸福の源****
   
     初出 : 「健康」2000年9月号より

絵が完成する一瞬、体はへなへなと椅子に沈む。
それでも眼は作品を疑視。
身魂倦怠、静かな興奮状態のまま絵が語り出す詩や物語を聞く。
風がたち、音楽が流れる。

画質を去り難くこれぞ至福の時。
生きている実感、幸福感お極み。

この”幸福感”という言葉に初めて出会ったのは小学校の通知簿だった。
僕は成績素行とも悪く、聞き分けのない子どもであったが、
先生から保護者への通知欄には
「忍君は幸福感溢れる子どもです」と記されていた。

これを知ったのは大人になってからだが、先生の目にどうも子供らしい子供と映ったのだろう。最大級の褒め言葉として胸の奥にしまったのだが,爾来、
自分を喜ばせるこれ以上の言葉を誰かにいただいたことはない。

・・略・・
折しもWHOが日本を世界一に長寿国と折り紙を付けた。
新しい尺度で推計した「健康的寿命」、その長さを認めたわけだ。
寝たきりでは幸福感には程遠いが、さりとて長生き即幸福というわけでもなかろう。

幸福感の度合いは心の健康に大きく左右されていると思うからである。
心の健康、それは無欲恬淡、
そして自分らしさを貫くこと、
これが幸福感の源と僕は考えている。
     
  「有賀忍 板絵作品集」より。
 (写真12枚)