宮坂画廊に、着きました。

沢山の木原和敏さんが描かれた
本当に美しい女性達。

素晴らしい作品の数々は
一段と時代に振り回されない


落ち着きを放ってました私の携帯からですが

どうぞ御覧下さい。




「仕事を辞めてきました」


セントラル時代のことである。
ある美術展で「金賞」をとった、少し雰囲気は暗いが、
オリジナルティを感じさせつ作品を描くが花芽いた。
私は彼に電話をし、何枚か描いて貰うことにした。




こういう場合もセントラルの名前を出すと
電話一本で話がつくからありがたい。



ある日、その画家が突然広島から上京してきた。
背が高く、目がギョロッとしていて顔は青ざめている。
パリで夭折した佐伯祐三を思い出せるほど、
画家らしい風貌の青年だった。
それが木原和敏先生との初対面であった。



座るなり木原さんは
「僕、今まで画材屋に勤めながら絵を描いていましたが、
昨日、辞めてきました。」
なんの前触れもなく言われたので
返す言葉を見つけるのに時間がかかったが、
「これからどうするんですか?」
と、素朴な疑問をまず、口に出した。



・・・略・・・

木原さんとは初個展から31年になるが・・
最初は1枚(知人)がやっと・・売れなかった個展から
現在に至るまで・・(今では大人気。)
開催するとほとんどが売れてしまう木原さんの実力は
昨日今日の物語ではありません。
骨も血も削って・・作られてきた時間・

宮坂画廊での物語。。
素晴らしいですね。

最初の金賞・・をきっかけに
絵を本気で描き
素晴らしい賞・・

そしてチャンスをつかみ
コツコツとその座を作り上げた木原さん物語は
下記の本に紹介されております。

「画廊は小説より奇なり」
著)宮坂裕次
宮裕文庫より。