8回目のラブネバ。
今回のキャストは、鹿賀さん、めぐさん、橘さん、玲奈ちゃん、鳳さん、清史郎くん。

しばらく鹿賀さんが不調で休演されて、昨日から復帰されました。

私が最後に鹿賀さんを観たのは、休む前日。
確かに不調でした。歌詞は出てこない。セリフも飛ばす。声は裏返る。力が入らなくて、グスタフを持ち上げられない等々、どうしちゃったの?!と心配になるレベル。

今日は、その時ほどではないですが、やっぱり声が出にくいみたいで、歌詞も飛ばす、モニョるがありました。 出ているところは出ていたけど。

そんな状態なのに、「美の真実」だけ歌声も歌詞もはっきりしていたので、録音バレバレ。

誘導係に導かれつつ、盆の上の移動はなんとかこなしましたが、方向がわからなくなったらしく、グスタフと向かい合って歌うべきところ、背中向けてて、慌てて振り返るという事態に。


力も入らないみたいで、クリスティーヌを抱きかかえて椅子に座らせる場面では、めぐさんがほぼ自力で椅子に座っていました。

グスタフを持ち上げて柵の上に立たせるところでは、(前回不調の時にグスタフを落としかけたので)めぐさんがガッチリとグスタフの脇をホールド。

ラストの「口づけて」とクリスティーヌがお願いするシーンでは、瀕死のはずのめぐさんが腹筋で起き上がるという・・・


とりあえず、終始観ていてハラハラするわけですよ。

そこまで酷いわけじゃないんだけど、いろいろ気になってしまって全然ストーリーに集中できない。

鹿賀さんご本人も、恐る恐るやっている感じがあって。

声が裏返っても、歌詞がモニョっても、芝居と佇まいで魅了するのがいつもの鹿賀さんなんですけど、今日はそこが感じられませんでした。歌うので精一杯な感じ。

今日、とってもいい席だったので(今回、手持ちの良席はごくわずか。譲渡サイトも全く期待できず。)、ちょっと残念でした。

このような状態でステージに上がらなければならない鹿賀さんご本人も辛いだろうと思います。

でも、鹿賀さん出てきてくれないと、市村さんが潰れちゃいますから。

どこかで立て直せるといいのですが。


鹿賀さんがそんな状態なので、めぐさんはいつも以上に頑張っていました。

2日連続マチソワの最終公演ですから、相当疲れも溜まっているようで、一発で高音に到達できなかったり、いつもよりは伸びないなぁという部分があったりしましたが、それを補ってもおつりがくるほどの表現力で満足させてくれました。

今までだって、言葉を丁寧に歌っていたはずなんですが、今日はいつも以上に大切に心を込めている言葉がいくつかありました。


めぐさんがどんなに素晴らしい歌を歌っても、そこまでの流れで気分を盛り上げてもらわないと、涙は出ないようです。今までは毎回泣けたけど、今日初めて泣けないかなーと思っていましたが、最後の最後で泣きました。


今日の泣きポイントは清史郎グスタフ。

ラストでファントムのそばに行って、歌を聴いている時の表情。

ファントムに抱きつく直前の涙に崩れた顔。

この辺までは、表現は多少違うけどどのグスタフもやる。

その後。

ファントムの仮面を外す時に、胸に手を当てて「よし!」と決意して仮面に手を伸ばします。

この胸に手を当てる仕草が、1幕の「心で見つめて」でクリスティーヌがグスタフに教えたことなんですよね。

グスタフはそれを思い出して、この行動をしたんだなーと。

セリフが全くないシーンですが、グスタフの心の動きが全部わかるんです。

清史郎くん、すごいなぁ。

歌も、前回より声が出ていました。


カーテンコールでは、市村さんの時と同じ段取りにしたようですが、どうも間が悪くて。もう一度お辞儀するのか、退場するのか、キャストが困ってる感じ。

玲奈メグと清史郎グスタフは、レ・ミゼつながりで仲良しみたいで、手をつないで楽しそうなカーテンコール。

めぐさんは、全エネルギーを使い果たしたみたいで、お辞儀しながらよろけていました。


めぐさんは、明日明後日とお休み。1週間お疲れ様でした。

週明けの火曜日は、いよいよ平原クリスティーヌを拝んでまいります。マチソワです。