約1年近くのご無沙汰でございました。
あけましておめでとうございます。
本年も「いい年こいてプラレール」をよろしくお願いいたします。
新年になりまして、私の方でも色々とお知らせがございます。
まず、
当ブログ「いい年こいてプラレール」は、「あおてつ物語」メインの更新で進めていこと思います。
理由は、プラレール以外のモノづくりにも力を入れ始めた、という点にあります。
なかなかプラレール以外のものまで制作して、その発表の場を「プラレール専用ブログ」で更新しようとすると無理が生じてくると思ったのです。
まして、駄文ではありますが「あおてつ物語」を書き溜めてきたこちらを閉鎖することもなんとなく嫌でした。
そこで、プラレール含め改造作品や制作物の進捗状況・動向については以下のブログで更新・発表していくことにしました。
MATSUの動向が知りたい方は、こちらをご覧いただくといいかなと思います。
「1日1工程」を目標に、毎日更新を続けておりますので、よろしくお願いいたします。
さて、今回の記事では久々にあおてつ物語の続編をお送り致します。
以前の話で「999」があおてつにやってくる話を書きましたが、そこからは話が大きく変わりますので、あしからずご容赦ください。
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北海道にあるところに、小さな保存鉄道がある。
そこは、今までざまざまな路線で活躍した、電車やディーゼル列車、そして蒸気機関車たちが
楽しく働いている場所だった。
ある日、この保存鉄道の重役たちが、面接を行った。
新しい働き手を、探すためだ。
「皆さんが地元での活躍を引き続き望む中で、当社で働きたいとおっしゃってくださった理由をお聞かせ願いますか」
「僕も故郷への思いは強いです。ですが、それ以上に『働いている』という状態でいることの方が、僕の中ではとても大切な事なのです。ですから、今回このようなお話をいただけたのは、とてもチャンスだと思ったのです」
「書類を当方でも拝見致しましたが、随分ご高齢ですねぇ。体調など不安はありませんか?」
「ええ、大丈夫です。働いていると気持ちも引き締まりますし、どんどん元気になっていくんです」
「それは頼もしいですなぁ。かつての同僚さんたちにもお話は伺いましたが、人柄もよろしいようですなぁ」
「いえいえ、とんでもない。今の自分ができる精一杯のことをやっていただけです。その結果として、そうした評価を仲間たちからいただけるのは光栄なことですねぇ」
「実に謙虚でいらっしゃいますなぁ。こちらの職場で経験した業務内容をお教え願えますか?」
「はい。こちらでは本当に色々なことをさせていただきました。旅客運送・荷物運送にはもちろん従事させていただきました。近年では、運送業務よりも仲間たちの支援業務が多かったと記憶しています。どの仕事もとても楽しかったです」
「書類によると、他の方々の事故件数から比べるとケタ違いの事故の少なさですねぇ」
「ありがとうございます。やはり、交通輸送に携わる者として、事故は絶対に侵してはいけないことだと思っておりますので、その点には非常に気を使っていました。もちろん、仲間や支援者の皆さんのお力添えがあってこそですが」
「当社は、その路線が敷設されている土地柄もあって、冬には雪がたくさん降るのですが、雪の多い場所・時期での職務経験がございますか?」
「はい。こちらでも雪は降りましたし、少しフットワークは遅くなってしまいますが、問題なく働けると自負しています」
「わかりました。我が社は『保存鉄道』という側面も持っておりますゆえ、鉄道に造詣の深い方もたくさんいらっしゃいますが、あなたのような方にあったことはおそらくないと思います。色々言われたりすることも考えられますが、大丈夫ですか?」
「その点については大丈夫です。こちらでは随分精神面でも鍛えられましたから。よく歳のことについてバカにもされましたが、全然気にしていません」
「そうでしたか。いろいろ質問にお答えいただき、ありがとうございます。最後に、何か聞きたい事はございますか?」
「そうですねぇ。御社に蒸気機関車はいらっしゃいますか?」
「ええ。当社の前身である国鉄時代から働いているc12型というものと、イギリスGWRから移籍してきたパニアタンク7752の2台が在籍しています。いずれもタンク機関車ですね」
「わかりました。是非彼らと一緒に仕事させていただければと思います。よろしくお願い致します!」
数日後、北海道の保存鉄道「あおてつ」にて「彼」の採用が決定した。
早速彼は「桂川工場」へと、入場した。
工場ではc12型蒸気機関車と、パニアタンクが新入りを出迎えた。
「こんにちは。今日からこちらの鉄道でお世話になります、エドワードです。以前は『ソドー鉄道』で働いてました。よろしくお願いします」
車両管理課長のマツはびっくりした。
「とうとうしゃべるSLまでやってくるようになったのか、この鉄道は!」
言葉をしゃべる車両なんて、絵本や子供向けの番組でしか見たことがなかったからだ。
「今日からよろしくお願いします」
「あ、ああ。何か分からないことがあったら僕や他の作業員や整備士に聞いてみてくれ。
よろしく頼むよ」
新しい仲間を、2台の機関車は歓迎した。
車両管理課長にその2台の声は聞こえないが、エドワードがとても嬉しそうに汽笛を鳴らしたので、この2台も彼を歓迎しているのだと知れた。
「機関車同士、まぁ仲良くやってくれ。君たちの活躍、期待しているよ」
このお話の出演は、c12、パニアタンク。そして、エドワード、でした。
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ナレーション部分は、森本レオさんの声を脳内再生させてみてくださいw
今回の話にタイトルをつけるなら「エドワードのあたらしいしごとば」ってところでしょうか。
そんな訳で、新年1発目の落成車両は「きかんしゃトーマス」のエドワードでした。
種車は「プラレールきかんしゃトーマスシリーズ」のエドワードです。
改造点は…
・モーター交換(レブチューンモーターへ変更)
・車幅の縮小
・煙突、警笛パーツ新設
・ランボード前部変更
・フェイスパーツ脱着可能
・目の可動(ゼンマイ動力による)
走行している様子や、目の動く様はニコニコ動画でも掲載してますので、よろしかったらご覧下さい。
現在「きかんしゃトーマス」はアメリカの制作会社に制作拠点が移っているため、フジテレビで放映されていた頃の作品と少し毛色が変わってきています。
各機関車達の性格も変わっていて、ほぼ同一機関車とは言えない感じです。
「制作会社が変わるに乗じて、機関車たちも2代目に変わる」という架空設定を基軸に書いてみました。
自分は比較的、元々ある話を発展させるのが好きなようですw
以上、新年の更新でした。
本年もほそぼそとやっていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。