◎森と社
D・E・コラールの『アジアの旅』(未来社、1967年)では、神社と森との関係を次のように説いています。
日本人にとって当たり前の風景ですが、外国人から見ると印象的な映像に見えるようです。
『万葉集』では「神社」を書いて「もり」と読ませています。
この国の広汎にわたって至るところで繰り返された最も印象的な映像は、他でもない、森と社とが密接に結合されているということである。あたかも日本の(神)が全自然を満たしている聖なる流れの凝結した一滴にほかならぬように、日本の神社は森という神聖にして広大なる住居の最も圧縮された建築的表示ともいうべきものである。