真山仁『ロッキード』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

真山仁『ロッキード』を読了。

  既に十分に語り尽くされたのではないかと思われるロッキード事件。そこに新たな視点で切り込んでみせた好著。
 少なくない関係者が鬼籍に入るなかで出来る限りの取材を行い、さらに残された各種資料に当たり、新たな謎を炙り出す。その謎に完全な解が与えられるわけではないが、著者なりの見立てをきちんと示しており、この種の本でよく味わう生煮え感はない。

 かなりの大著だが、最後まで飽きることなく読み通せる。