森達也『東京番外地』 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

 森達也『東京番外地』を読了。


 東京拘置所、歌舞伎町、東京ジャーミイ、浅草、東京都立松沢病院、東京地裁、山谷、皇居、東京タワー、横網公園、上野公園、と場、入管、多磨霊園、ディズニーランド。


 東京の「番外地」を森達也と編集者が歩くというルポ(ディズニーランドは文庫のみに収録された番外編)。


 最後まで、企画の意図と森の行程にズレを感じる本である。

 そのズレについては、解説の重松清が的確に論じているので、そちらを参考にして欲しい。


 取り上げられるのは、都内に生活している人でも赴くことはない場所であるものの、誰もが何らかのイメージを持って捉えてしまう場所だと思うが、行ってみると、結局そこも何も他とは変わらない一つの場に過ぎないことが分かるということではないだろうか。


東京番外地 (新潮文庫)/森 達也
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