本日ゼミ発表 | (元)無気力東大院生の不労生活

(元)無気力東大院生の不労生活

勤労意欲がなく、東京大学の大学院に逃げ込んだ無気力な人間の記録。
学費を捻出するために、不労所得を確保することに奮闘中。
でした。

時間が無かったので、書きかけで公開してしまったので、続きを加えます。


 本日、午後のゼミで発表をしなければいけません。文献講読が主のゼミなので、対象の論文を要約し、それに自分の研究を付け加えて発表すれば良いのですが、このゼミは私の指導教官・副指導教官、両先生が担当なので、緊張が強いられます。迂闊に手を抜いた発表でもしようものなら、私の存在が消されます。

 この世界で生き残るために、精一杯発表します。まあ、今回も最後はトークで乗りきれば何とかなりますけどね。


以上まで公開済み。以下、追加。


 東京大学は各学部ごとに一コマの講義の時間の長さが異なります。今、私が在籍している大学院は一コマ90分ですが、法学部などは100分です。10分の差は意外に大きくて、一科目半年で15回講義があることになっているので(大抵は試験や休日があるので、13回程度しか講義はない)、15×10分=150分多く講義を受けることが出来るのです。

 先日の姜先生のように遅刻をしてくる先生も結構いますが、法学部に関して言えば、遅刻してくる先生は、私の経験上では一人しかいませんでした。駒場(1~2年次に通う)では、遅刻してくる先生もいたので、法学部の先生があまりに律儀なので驚いたことを覚えています。朝の8時半からの講義なのに、8時頃から壇上で待っている先生もいましたから。

 法学部の場合、25番教室という伝統ある教室があって、ここで講義をすることが学者としての最高の栄誉とされた時期もあったようです。今もそう思っている先生もいるはずです。この教室、センター試験や東大の個別試験の時に必ずテレビ撮影があって、夕方のニュースなどで試験風景が流されますので、見たことのある方も多いはずです。この25番教室は、人気のある講義か、民法や憲法などの法学の根幹をなす科目の講義に優先的に使用が許されていました。ですから、この教室での講義に臨む先生は概ね早く教室に来ていた記憶があります。

 この25番教室で異彩を放っていたのが、今や日本を代表する国際政治学者の一人と言っても良い、藤原帰一先生でした。最近では、そんなことはないようですが、私が法学部生だった時は、ジーパンにセーター姿で登壇し、教卓の前に立ち、ときに教卓の上に半分腰掛けながら熱く講義をしていました。イラク戦争以後、テレビに出たりすることもあり、きっちりスーツを着込んでくるようになったらしいのですけど。

 大学院に入ってしまうと、小さい教室に10人程度集まって議論するということも多いので、25番教室のような大教室で講義を受けるというスタイルが懐かしく思えてきます。どうせ先生はこっちのことを見ていないだろうと思って、講義中に読書をしたりとか寝たりしたことも多かったですが、ある先生によると、大教室でも学生の様子は大体把握できているそうですし、座る席が固定化している学生に関しては、出席しているかどうかも感じ取れるそうです。座席指定が無くても、結局出欠は把握されているのです。

 ながながと教室のことを書いてきましたが、はっきり言って、東京大学の教室の多くは古くてボロイです。理系を中心に立て替えられたり、新築されているところは当然綺麗ですけど。文系の方は、経済学部がお勧めです。旧校舎は改装され、新校舎も建ったばかりですから。逆に法学部や文学部、教育学部は古い校舎で我慢するしかありません。綺麗な校舎を望むなら、私立大学に行くのがベストでしょうけどね。