・民主党が約束を破り返済猶予法案で強行採決 ~外国人参政権で亀井氏とバーターか~ | アジアの真実

・民主党が約束を破り返済猶予法案で強行採決 ~外国人参政権で亀井氏とバーターか~

「返済猶予法案」衆院通過、与党が本会議採決強行:産経
 金融機関に借金の返済猶予を促す「中小企業等金融円滑化法案」(モラトリアム法案)は20日未明の衆院本会議で、民主、社民、国民新の与党3党と共産党などの賛成多数で可決、参院に送付された。自民、公明両党とみんなの党が与党の国会運営に反発して欠席、鳩山政権で初めて採決が強行された。

 与党は本会議終了後の衆院議院運営委員会で、日本郵政株式売却凍結法案など審議日程未定の法案の各委員会での審議入りを決める。与党は株式売却凍結法案を20日中に採決、参院に送付する構えをみせており、終盤国会は一挙に緊迫している。

 中小企業等金融円滑化法案は19日、衆院財務金融委員会で、玄葉光一郎委員長(民主)の職権で採決が決まり、可決された。自民、公明両党は、与党が一方的に日程を決めたとして横路孝弘衆院議長に国会運営の正常化を申し入れた。だが、与党は要求を拒否、その後の衆院議運委で本会議への緊急上程を決めた。

 自民党は玄葉委員長と松本剛明議運委員長(同)の解任決議案を相次ぎ提出。午後9時すぎに開会した本会議は20日未明に及んだが、両解任決議案は与党3党などの反対多数で否決。その後、自民党などが退席後、法案採決が行われた。

 覚えている人も多いと思いますが、民主党は「我々が政権を執ったら絶対に強行採決などしない」と繰り返し述べ、自民党政権を批判してきました。しかし、そんな約束はどこへやら、政権を執って最初の法案通過をいきなり強行採決で通すとはさすがは民主党と言ったところでしょうか。しかも、審議すらまともに行われていないという異常事態です。
 自民党が与党時代にも、強行採決は行われていましたが、それは十分すぎるほどの審議時間をとり、相手の修正案にも応じたにも関わらず、民主党が審議入りすることを拒否するためにやむなく強行採決という流れが大半でした。

 ところが今回は、最初民主党が野党である自民公明に、十分な審議時間を取る事を約束し、初日に2時間あまり法案の趣旨説明や質問が行われて終了。しかし、民主党は翌日の委員会でいきなり強行採決を行おうとします。自民公明はまだ全く審議が行われていない状態で採決などありえないと、採決をさせないために委員会を欠席したところでの強行採決でした。今回のような審議さえ行わない状態での強行採決は、まさに数の暴力、独裁とも言うべき、今までに起きたことのない異常事態なのです。

 この法案は、簡単に言えば中小企業や住宅ローンを抱えた個人が、借金を返済できなくなっても、金融機関はその返済を猶予しなければならないという内容で、通常ではあり得ない措置です。過去にこのモラトリアムが発動されたのは関東大震災(1923年)と昭和金融恐慌(1927年)の時だけで、そのときでも猶予期間は2~3ヶ月でした。しかし今回は最大3年となっており、貸し手側の金融機関にとっては大きな影響が予想されます。当然ながら金融機関側はこれを防ぐために、少しでも信用ができないところには対しては貸し渋るようになり、融資が受けられなくなった中小企業が相次いで倒産することが予想されます。さらに、住宅ローンも対象とのことですので、住宅ローンの審査も厳しくなることが予想されます。そうすると住宅を買うことができなくなる人が増え、その結果建設会社や資材メーカー等の倒産するというシナリオが浮かんできます。総合して日本はさらなる大不況に陥るでしょう。


 借金を3年も猶予するということが、どんな結果を生むか素人でも予想ができます。こんな法案を、審議もせずして強行採決するというのですから、民主党の行動は暴挙と言うしかありません。しかも、さらに11法案をこの勢いで強行採決しようと言うのですから、この国の国会は機能停止状態にあると言えるでしょう。


 しかし、このモラトリアム法案を亀井氏が言い出したのは、2ヶ月足らず前です。最初は鳩山氏をはじめ、閣内でも反対者が多数出ていたこの法案が、わずかの期間で強行採決にいたったのには、裏の理由がある気がしてなりません。
 亀井氏は外国人参政権法案など、民主党が裏マニフェストに掲げる売国法案のいくつかに反対する立場を明確にしています。そこで、民主党はこのモラトリアム法案を成立させることで亀井氏の顔を立て、そのバーターで亀井氏の譲歩を引き出し、外国人参政権法案の次期国会成立を目論んでいるのではないかという構図が浮かんできます。
 民主党にとっては、外国人参政権法案が通るのであれば、モラトリアム法案で日本経済がどうなろうと大した問題ではありません。亀井氏に恩を売るには、この臨時国会でどうしても成立させる必要があった。こう考えると、いろいろ真実が見えてくるようです。この予想が当たっているかどうかは、次期通常国家で明らかになるはずです。


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参考書籍:
迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック)
西村 幸祐
4775514334


民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由
4776205734