・小沢氏敗北で民主党分裂・政界再編となるか ~この選挙で国民にプラスになる要素はそれしかない~ | アジアの真実

・小沢氏敗北で民主党分裂・政界再編となるか ~この選挙で国民にプラスになる要素はそれしかない~

【民主党代表選】菅首相が小沢氏に圧勝 721対491:産経
 民主党は14日午後の臨時党大会(党代表選挙集会)で、菅直人首相(63)の代表再選を決めた。党所属国会議員と地方議員、党員・サポーターによる投票の結果、小沢一郎前幹事長(68)を破った。菅首相の獲得ポイントは721(国会議員412、地方議員60、党員・サポーター249)、小沢氏の獲得ポイントは491(国会議員400、地方議員40、党員・サポーター51)だった。

 菅首相の党代表任期は平成24年9月末まで。菅首相は近く内閣改造・党役員人事に着手し、菅改造内閣が発足する。

 臨時党大会は14日午後2時過ぎから都内のホテルで行われた。菅首相は政見演説で「民主党の原点は参加型民主主義と自由闊達な議論。全員参加の内閣で本当の政治主導を実現する。国民の信頼があれば行き詰まりを突破できる」と訴えた。小沢氏は自らの政治資金問題について「心からおわびする」とした上で「今、政治を変えなければ間に合わない。自らの政治生命の総決算として最後のご奉公をする」と述べた。

 政見演説後、国会議員票が投票され、14日朝から開票された党員・サポーター票などと合わせて両氏の獲得ポイントが発表された。

 代表選は衆院305人、参院106人、計411人の党所属国会議員票822ポイント(1人2ポイント)、地方議員(2382人)票100ポイント、党員サポーター票(34万2394人)300ポイントの計1222ポイントで争われた。国会議員411人のうち409人が投票し、3票(6ポイント)は無効票だった。

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 以前の記事でも書きましたが、どっちが勝っても日本にとってマイナスとなることは間違いないため、一歩引いて行方を見ていましたが、小沢氏が負けたことはまあ正当な結果であろうと思います。そもそも自身の政治資金問題で公設秘書が三人も起訴されており、自身の容疑も晴れていません。その問題に加え、鳩山政権の失策の数々の責任を取ってわずか3ヶ月前に幹事長という要職を辞めたばかりであるのに、代表戦に出馬する資格などないのです。万が一小沢氏が当選していたら、この国の政治モラルは既に地に落ちたと言わざるを得ませんでしたが、それは回避されたようで少しほっとしました。


 しかしながら、国会議員票は小沢氏と菅氏と半々でしたから、そんな小沢氏を支持した国会議員が半分もいたということには驚かされます。ごく一般的なモラルと常識があれば、このような人物に投票できるわけがないのです。政策云々以前の問題です。保身の為か、選挙で義理があるのか、買収されているのかは知りませんが、小沢氏支持に回った国会議員は同じく政治的なモラルに欠けており、議員としての資格が欠如していると言っても過言ではないと思います。国会議員票に反して、党員、サポーター票では小沢氏はほとんど得票できていない点を見れば、民主党議員の感覚がいかに民意と離れているかがよくわかります。国民が第一とは良く言えたものです。

 

 さて、ここから注目されるのが小沢氏の敗北に起因する民主党の分裂、及び政界再編です。前述の通り、国会議員票は真っ二つに割れました。つまりこの選挙で党内が真っ二つに割れたということです党内団結などという白々しい言葉が飛び交っているようですが、軋轢が発生したのは間違いありません。菅氏もある程度は自分を支援した議員を優遇し、小沢氏支援に回った議員を冷遇しなければなりません。これは選挙の常です。これをしなければ、自身の味方も離れていくからです。

 さらに小沢氏の性格からするとこの結果におとなしくしているとも考えにくく、側近を連れて離党するという選択肢も十分に考えられます。そうなったとしたら、民主党は衆院でも過半数を維持できなくなり、衆院解散、総選挙、そして政界再編というシナリオも十分にあり得ます。


 日本国民にとってはプラスにならない内ゲバ劇ではありましたが、政界再編に繋がる動きがあるとしたら、それが唯一の救いになります。



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参考書籍:
闇将軍 (講談社プラスアルファ文庫)
松田 賢弥
4062569787


小沢一郎 虚飾の支配者
松田 賢弥
4062156113