・参院選挙で民主党大敗 ~国会運営は今後どう変わるか~ | アジアの真実

・参院選挙で民主党大敗 ~国会運営は今後どう変わるか~

参院選、全議席が確定:日経

 第22回参院選は12日朝、改選121の全議席が確定した。民主党は改選を10議席下回る大敗を喫し、44議席にとどまった。この結果、国民新党も含めた与党の議席は参院で過半数を割り込んだ。自民党は改選38議席を大幅に増やし、51議席を確保して改選第1党となった。

 みんなの党はゼロから10議席に躍進。一方、公明党は9議席、共産党は3議席、社民党は2議席で、3党とも改選議席を下回った。参院選前に旗揚げした新党改革とたちあがれ日本はともに1議席を獲得。与党の国民新は議席を得られなかった。

 比例代表では、自民を離党し、たちあがれ日本から立候補した元総務相の片山虎之助氏は国政復帰を果たした。自民では前プロ野球巨人監督の堀内恒夫氏が落選。民主は柔道五輪金メダリストの谷亮子氏らが当選する一方、女優の岡崎友紀氏らは落選した。

 今回の改選議席は選挙区73、比例48。選挙区での獲得議席は自民が39で、民主の28を引き離した。計12ある2人区は民主、自民が分け合ったが、勝敗の鍵を握る計29の1人区で、自民が民主を圧倒。自民が21選挙区を制し、民主の獲得は8選挙区にとどまった。

 5つの3人区のうち民主が2議席を獲得できたのは愛知のみ。神奈川では千葉景子法相が落選。5人区の東京では2議席を取った。みんなの党は千葉、東京、神奈川で議席を獲得。公明は埼玉、東京、大阪でそれぞれ1議席を確保した。

 比例代表では民主が16議席、自民が12議席をそれぞれ獲得したが、前回確保した議席には届かなかった。みんなは7議席を得て躍進。公明は6議席だった。

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 民主党は、獲得議席が44と、大手マスコミの予想(50前後)以上に大きく議席を減らしました。報道されている通り、衆参の議会は”ねじれ構造”となり、容易に無茶な法案を通すことは難しくなりました。
 衆院で多数を取っているため、無茶な法案を無理矢理通すことも絶対できないわけではありませんが、参院でこれだけ劣勢となった以上法案提出にも慎重にならざるを得ず、これまでのような横暴極まる国会運営ができなくなるのは間違いありません。

 

 恐いのは、民主党が国民新党以外と連立を組む可能性ですが、公明党もみんなの党も、今のところ明確にNOを突きつけていますので、全面的な連立政権という可能性は低いでしょう。しかし、特定分野での部分的な連携という可能性はあり得ます。

 例えば、外国人参政権法案を提出し、この時だけ同じく成立を目指している公明党、社民党、共産党と連携するという可能性もあるのです。こうなると、参院の賛成側は124、反対側は118となり、優位は逆転します。つまり、部分連携という手段が取られれば、与党の過半数割れば一気に逆転し、即座に危うい状態となってしまうのです。

 また、民主党自体の動きも見逃せません。管政権は選挙に大敗したことで党内の求心力はより低下し、9月の代表戦で大方の予想通り、小沢氏本人や傀儡の代表が選ばれ、小沢絶対体制の復活というシナリオも十分あり得ます。また、そうなった場合は民主党自体の分裂という可能性も考えられ、どちらにしても今後数ヶ月の政局というのは目が離せない重要局面となるでしょう。選挙が終わっても安心はできません。


 一方で千葉景子氏が落選したことは、民主党が大敗したと同じくらい意味があります。9月までは法相続投とのことですが、流石に民意で落とされた人物を9月以降も続投させることはできません。そして9月まではあと2ヶ月しかなく、できることはほとんどないでしょう。2ヶ月ではとても日本解体3法案を成立させることはできません。


 山梨の輿石東氏は残念ながら当選してしまいましたが、自民候補とわずか3700票差の大接戦でした。もう少し投票率が高かったら結果は違っていた可能性も高く、非常に残念です。しかしながら、同じく反日傾向の強い民主党副代表であった円より子氏も落選しており、特に反日傾向が強かった2名の有力議員を落とせたことは今回の選挙で純粋にプラスの点だと言えると思います。国民の良識も捨てた物ではありません。


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参考書籍: 

民主党政権と破壊衝動
辻 貴之
486306067X