・内閣支持率が軒並み30%台に下落 ~沈む民主党と浮かんでこない自民党~ | アジアの真実

・内閣支持率が軒並み30%台に下落 ~沈む民主党と浮かんでこない自民党~

内閣支持、32%に下落 朝日新聞3月世論調査:朝日
 朝日新聞社が13、14の両日に実施した全国世論調査(電話)によると、鳩山内閣の支持率は32%で、前回調査(2月20、21日)の37%から下落した。不支持率は47%(前回46%)だった。夏の参議院選挙で民主党議員の一連の政治とカネの問題を「重視したい」と答えた人は56%で、「そうは思わない」の36%を大きく上回った。

 9月の内閣発足直後に71%だった支持率は、調査のたびに下がり続け、今回も歯止めがかからなかった。

 政党支持率では民主が27%(前回32%)で、政権発足時の46%から2割台にまで落ち込んだ。自民も15%と前回の18%から下げ、無党派層が50%(同41%)に膨らんだ。

 仮にいま投票するならとして聞いた参院選比例区の投票先でも、民主が30%(前回32%)、自民が21%(同23%)と、ともに減り、みんなの党が6%(同3%)、「答えない」「わからない」が37%(同32%)と増えている。

 民主党の小沢一郎幹事長が自身の政治資金問題の責任をとって「辞任するべきだ」は74%に達し、前回(64%)より増えている。民主支持層でも「辞任するべきだ」が60%(前回48%)と多い。民主党議員の「政治とカネ」の問題については、民主支持層でも4割が参院選で「重視したい」と答えている。

発足から半年間の鳩山内閣の仕事ぶりは、「大いに」「ある程度」を合わせ「評価する」意見が42%。発足1カ月後の昨年10月調査の75%から大幅に減っている。「あまり」「全く」を合わせた「評価しない」は57%(昨年10月22%)だった。

 政権交代が起きたことを「よかった」と思う人は67%で、「よくなかった」17%を圧倒する。だが、政権交代で政治が「よくなった」と思う人は16%で、「変わらない」が63%と最も多く、「悪くなった」が12%いた。

 一方、自民党が野党としての役割を十分に「果たしている」と思う人は9%にとどまり、「果たしていない」が79%と大多数を占めた。

 米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる内閣の対応については「評価する」が23%、「評価しない」が58%。県内移設の賛否を聞くと、「賛成」28%、「反対」39%で、無回答を含め賛否を保留する人が33%いた。




 朝日新聞の世論調査です。世論調査は実施する新聞社やTV局によってバラつきがあり、これは信用できると断言できる世論調査はないのが現状ですが、3月に入ってからの各社の調査では殆どが30%代を記録しています。まだ30%もあるのかという印象もありますが、当初は70~80%という数字を記録していたことを考えると、さすがに多くの国民が気付いたと言えると思われる数字になってきました。

 私はこのBlog上で、次の参院選の結果が日本の未来を大きく左右することになると何度か主張してきました。傾き始めている民主党は、当初はすぐにでも成立させる勢いで準備していた外国人参政権法案などの数々の売国法案を、とりあえずは引っ込めている状態です。しかしもし参院選で大勝すれば、それらを引っ込めておく理由は何もなくなるからです。


 普通に考えれば、これだけ支持率が低ければ参院選で民主党は勝利できないであろうとするのが妥当ですが、今回の世論調査のその他の数字を見ると、必ずしもそうとは限らないといわざるを得ません。前回の衆院選で民主党が大勝した理由は、無党派層が自民党への批判票の受け皿として、対抗馬である民主党を選択したことによるものでしたが、今回はその無党派層の意思がまだ決まっていません。「民主党はダメなことはわかったから入れたくないが、自民党も信頼回復したわけではない。結果入れたいところがない」という状態でしょう。つまり、何かきっかけがあれば民主党にも入れる可能性があるし、自民党に入れる可能性もあるし、第三勢力に入れる可能性もあるということです。

 この無党派層の票というのはちょっとしたきっかけで簡単に動きます。たとえば、政権支持率を下げている最大要因である鳩山氏と小沢氏の金の問題。選挙直前に、この二人を切れば、支持率は回復し無党派層の票を集められる可能性は十分にあります。逆に、自民党も谷垣総裁は評価されておらず、党内も分裂気味。これを、先日も共同通信の首相にふさわしい議員アンケートでも、鳩山氏を圧倒して一位になった桝添氏を総裁とし、さらに党内の団結を見せれば自民党へ票が動くかもしれません。


 どちらも単なる首の挿げ替えですが、残念ながら無党派層の浮動票に対しては非常に効果が高いと思われます。そして、実際にこのような対応を行うかですが、私は民主党が行う可能性は高く、自民党が行う可能性は低いと考えています。そういう手段を平気で使えるのが今の民主党であり、そういう大胆な対応を取る行動力と団結力がないのが今の自民党であるからです。


 私は、本来は次回の参院選で自民でもなく民主でもない、本当に日本の未来を考える議員が集まった第三勢力が生まれ、多少の議席を取ることを期待しています。この参院選で政権を奪うようなことは到底難しいですが、そういった勢力が第三局の座を取り、次第に自民や民主の同じく気骨ある議員を吸収しながら、その次、またはその次の選挙では政権に近い存在になって欲しいと考えています。つまり政界再編です。平沼議員が参院選までの新党結成を表明されていますが、それに少なからず期待したいと思います。


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参考書籍:

民主党政権と破壊衝動
486306067X


民主党政権で日本は滅びる (WAC BUNKO)
4898316190