・朝言ったことを夕方には反故にする鳩山氏 ~鳩山氏が平気な顔でブレる発言を続けられる理由とは~ | アジアの真実

・朝言ったことを夕方には反故にする鳩山氏 ~鳩山氏が平気な顔でブレる発言を続けられる理由とは~

普天間移設問題で首相「グアムも検討」 社民は歓迎:産経
 鳩山由紀夫首相は4日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関し、「グアムに全部移設することが米国の抑止力ということを考えたときに妥当かは検討する必要がある」と語り、同飛行場をグアムに移転することも含めて検討する考えを示した。首相公邸で記者団に語った。首相は同日午後の日米外務・防衛当局の閣僚級作業グループに向け、グアム移設案など、現行計画以外の選択肢を検討するよう岡田克也外相、北沢俊美防衛相らに3日指示していた。(後略)


グアム移設「私から言及はしておりません」4日の首相:朝日

 【普天間】

 ――普天間基地のグアム移転に首相が言及したことで、沖縄県では県外移設への期待の声が高まっているがどう思うか。

 「私は今朝も申し上げましたけど、グアムへの移設の話は他の大臣が話をされましたけど、私から言及はしておりません。従って、どういう情報が流れたかは分かりませんが、沖縄県民の皆様方には当然、県外とかですね、国外を期待されておられるから、そういう情報があれば期待が出て参るかもしれません。我々はですね、前から申し上げているように、様々な選択肢を考えながら、現実に日米合意の重さというものも理解しながら、沖縄県民の皆様方の思いというものを受けとめて、出来るだけ早く結論を出さなきゃいかん、移設先を決めなきゃいかんなと、今ぎりぎりの調整をしているところでありますから、これ以上のことを、毎日同じことを申し上げますけど、現実には岡田(克也外相)、北沢(俊美防衛相)両大臣がご努力を頂いているところで、私の方からこれ以上、申し上げることはありません」(後略)


 私は、この鳩山由紀夫という人物は本当に凄いと思います。朝と夕方で言っていることが全く違う。朝言ったことを言っていないと言う。朝令暮改という言葉がありますが、まさにそれがピッタリと当てはまります。私が凄いと思うのは、この朝令暮改を彼は平然とやってのけるところです。まるで悪びれたそぶりも見せず、さぞ当たり前の事をしているかのような態度が凄い。普通であれば、恥ずかしくて出来るものではありません。野党時代は、麻生政権はブレていると散々批判してきた鳩山氏ですが、自身のブレについては気付いてすらいないようです。なぜこんなブレを平然とやってのけることができるのでしょうか。それを今回は考えてみます。

 まず、今回の基地をめぐるブレに対するはっきりとした原因を示す記事がありました。下記をご覧下さい。


ルース米大使が日本側に激怒 岡田外相らの面前で大声張り上げる 普天間移設の年内決着断念で:産経

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり鳩山由紀夫首相が年内決着を断念したことに、米国側が激怒した。

 4日午後、日米合意に基づくキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)移設を念頭にした、日米閣僚級作業グループ(WG)の検証作業が開かれた外務省4階大臣室隣りの接見室。

 関係者によると、少人数会合に移った後、米国のルース駐日大使がそれまでの穏やかな語り口を一変させた。「いつも温厚」(防衛省筋)で知られるルース氏は、岡田克也外相と北沢俊美防衛相を前に顔を真っ赤にして大声を張り上げ、年内決着を先送りにする方針を伝えた日本側に怒りをあらわにした、という。

 いらだちを強める米国側の姿勢は、会合後、首相官邸を訪れた岡田、北沢両氏から鳩山由紀夫首相にも伝えられたとみられる。

 伏線はあった。鳩山首相は4日、「グアムに全部移設することが、米国の抑止力ということを考えたときに妥当か検討する必要がある」と記者団に語り、年内決着どころか、グアム移設も含め検討する考えを示していたのだ。福島瑞穂消費者・少子化担当相(社民党党首)は「選択肢の幅が明確に広がったことを大変歓迎している」と強調した(後略)


 数日前に沖縄県知事と会談するなどして、沖縄県内で民主党政権への批判が高まっていることを認識した鳩山氏は、グアム移転に言及。しかし、その言葉にアメリカが激怒したということを聞いて、その夕方には「私はそんなこと言っていません」と嘘までついて方針を変更。ここまで来るともうブレなどという言葉ですまされるレベルではありません。結局この鳩山という人物は、最初は沖縄にいい顔をして発言をし、アメリカに怒鳴られて今度はアメリカにいい顔をするための発言をしたに過ぎないのです。


 もう誰もが気付いていることだと思いますが、鳩山首相に”国政に対する軸”など皆無なのです。相手に応じて、その場で思いついた言葉を話しているだけにすぎない。だから、本人にはブレているという認識など当然ないのです。これが、悪びれることもなく朝令暮改を平然とやってのけることが出来る理由です。



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参考書籍:

鳩山一族 その金脈と血脈 (文春新書)
4166607308


新総理鳩山由紀夫の宇宙人語録
4575301698