・韓国の森林荒廃は100年以上前から ~「日帝の森林収奪」の嘘が明らかに~ | アジアの真実

・韓国の森林荒廃は100年以上前から ~「日帝の森林収奪」の嘘が明らかに~

山林科学院が1910年の『朝鮮林野分布図』を分析(連合ニュース:韓国語)

 100年前の我が国の山林は、どのような姿だったのだろうか?

 8日、国立山林科学院によれば、1910年に製作された『朝鮮林野分布図』を使い、100年前の南北朝鮮全域の山林の姿を分析した結果、当時の全体の山林面積は1,585万ha(島嶼を省く)で、全国土の71%に達した。

山林の面積は現在の韓国地域の山林率(64%)よりも多かったが、木材資源を示す林木蓄積量は1㌶(1万㎡)あたり17立方㍍。現在の韓国(1㌶当たり103㎡)の16.5% 水準に過ぎなかった。

 森の構成は大木の森(成熟林)が32%、若木の森(稚樹林)42%、禿げ山(無立木地)26%であり、大木の森の73%が北部地域に分布した。このうち特に咸鏡道(ハムギョンド)と平安道(ピョンアンド)に66%があった。

林床分布別では、松のような針葉樹林が43%で、クヌギの木のような広葉樹林(30%)よりも多かった。

北朝鮮地域は白頭山(ペクドゥサン)を中心に、比較的鬱蒼とした森が維持されていたが、韓国地域は白頭山脈の一部に大木が残っていただけで、海抜の低い低地帯には若い木と禿げ山が大部分を形成した。

100年前の我が国の山林は、トラが出沒するくらいに古木が鬱蒼としていたという予想とは違い、現在の水準よりも劣っている事が分かる。

 『朝鮮林野分布図』は、日本の強占期に朝鮮総督府が朝鮮林の調査事業の一環として製作した、現存最古と同時に初の朝鮮半島全域の山林分布図。この地図は山林科学院緑色経済研究課のペ・ジェス博士が、1996年に日本の北海道大学の中央図書館で入手した物の写本であり、縮尺は50万分の1。

20万分の1の縮尺でも製作されていて、樹種分布(松、針葉樹、広葉樹)と所有区分(国有林、私有林、寺刹林)、林床分布(成熟林、稚樹林、無立木地)、封山(朝鮮末期に国家直属管轄の山林)というような情報を含んでいる。

山林科学院の関係者は、「この地図は、約5ヶ月という非常に短い期間に現地を調査して製作した為に正確度は落ちるが、100年前の我が国の山林の姿を見せる唯一の地図で、大変に貴重な資料だ」と話した。


最近見つかった非常に貴重な資料から、100年前、鬱蒼と生い茂り、豊富な材木資源があった思われていた韓国の森林は、はげ山の目立つ今よりも酷い状況だったというこことがわかった。ということです。このニュース自体は、特に問題のあるものではありません。

 問題なのは、この事実から今まで韓国において”常識”とされていたことが、全く否定されるということに何も触れられていないことです。

 韓国においては、日本が韓国を支配するようになってから、資源から食糧までありとあらゆる収奪が行われたとされており、その一つとして、森林資源の収奪が挙げられています。これは”日帝の森林収奪”と呼ばれているものです。例えば、同じ連合ニュースは、今年2月の記事で、「日帝の森林収奪から生き延びた貴重な森を守れ」という記事を書いています。


山火事非常事態! 金剛松群落地を守れ:連合ニュース(韓国語) 2009.2.13
 国内最大の金剛松群落地がある慶尚北道・蔚珍地域で最近山火事が相次いで発生し、蔚珍郡と蔚珍国有林管理所が山火事から金剛松群落地を保護するために必死の努力をしている。
 蔚珍郡によると、金剛松の最大群落地である蔚珍郡内の国有林には若いもので樹齢10年、長いものでは520年になる金剛松が、1610haにわたる大規模な森を形成している。平均樹齢は150年に至る。幹の直径が60cm以上の金剛松1673本が成長している。
 かつて他の地域でも鬱蒼としていた金剛松は、住民の無分別な伐採や日帝時代の山林収奪で荒廃したが、蔚珍地域は奥地という地域的特性のおかげで毀損されず、森が原型のまま良く保全されており、学術研究と遺伝子保存増殖などの価値が高い。


 しかし、今回見つかった資料からはこの日帝の森林収奪という言葉には大きな疑問符が付くことがわかってきます。この資料が作られたのは、1910年。日本が韓国を併合していた期間は1910年-1945年。つまり、日本による併合以前から韓国の森林は荒廃していたということになり、この資料が作られたとき、既に日本が韓国の森林を収奪し尽くしていたという理論は成立しません。今回見つかった資料は、日帝による森林収奪という事実を否定する証拠となり得ます。さらに、日本は併合時代に朝鮮半島に対して積極的な植林活動を行っており、現代の方が100年前より豊富な材木資源を抱えているという現実から見れば、むしろ当時の日本が韓国の森林を助けたという理論もできあがってくるわけです。


 しかしながら、今回のような新しい事実が見つかっても、”日帝による森林収奪”という韓国における歴史認識が覆ることはないでしょう。これまでも当Blogにおいて繰り返し述べてきたことにはなりますが、なぜなら韓国においては”真実”はさして重要ではないからです。重要なのは、”悪の限りを尽くした日帝”という歴史認識のみであり、その認識が覆るような歴史的事実が例え見つかったとしても、それは韓国においては黙殺されます。これまで韓国で同様の事例はいくらでもあります。酷い場合には、真実を伝えようとした人物が社会的に抹殺されるという自体も多数起きています。

 韓国に自浄能力や、歴史の真実から歴史認識を見直すという能力がないのは既にわかっています。韓国にそれを求めるよりも、大事なのは、我々日本人が真実を知っておくと言うことです。


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参考書籍:

「中国・韓国の歴史教科書」に書かれた日本 (宝島社文庫)
別冊宝島編集部
4796653511


徹底検証!中国・韓国の歴史教科書―なぜ、彼らは反日に生命(いのち)をかけるのか? (East press nonfiction special (Special))
イーストプレス特別取材班
4872576004