・社民党が連立の条件として憲法審査会の凍結を提示 ~政権交代は法律違反の免罪符ではない~ | アジアの真実

・社民党が連立の条件として憲法審査会の凍結を提示 ~政権交代は法律違反の免罪符ではない~

福島社民党首、憲法審査会凍結を 連立参加の条件に:産経

 社民党の福島瑞穂党首は1日、ニッポン放送のラジオ番組「上柳昌彦のお早うGood Day!」に出演し、民主党との連立政権協議について「憲法審査会を動かして憲法9条を変えることを少なくとも4年間はしないことで、うまく折り合いを付けられればと思う」と述べ、連立参加の条件として、衆参両院の憲法審査会を始動させないことを要求する考えを示した。これに対し民主党幹部は同日、「そこまで調子に乗るなら、社民党と連立できなくなる」と反発した。(榊原智)

 来年は憲法問題にとって節目の年となる。来年5月に、公布から3年間の凍結状態にある国民投票法が全面施行され、憲法審査会は本会議にかける憲法改正原案を作る権限を与えられる。福島氏の要求は、その前に審査会を“封印”するねらいがありそうだ。

 国民投票法成立に伴う国会法の改正で、憲法審査会は平成19年8月に設置された。国民が主権を行使する国民投票の実施に欠かせない国会の常設機関との位置付けだ。

 だが、民主党や共産党、社民党などが審査会の人数や議事のルールを定める「審査会規程」の制定を長く拒んできた。衆院では自民、公明両党が今年6月に規程を制定したが、委員の選任は行われていない。参院はなお規程を制定しておらず、両審査会とも始動しない「違法状態」(自民党幹部)が2年間以上続いている。

 福島氏の要求は、審査会が憲法問題を論ずることを想定する国会法と国民投票法を、さらに4年間無視するのに等しい。審査会に反対であれば、国会法と国民投票法を改正して審査会を廃止するのが筋だが、福島氏は法改正までは言及していない。

 民主党は衆院選の政権公約(マニフェスト)で「国民の多くの皆さんが改正を求め、かつ、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討していきます」と、論議の重要性は否定していない。審査会凍結をあからさまに連立合意とすることには党内の改憲派から異論が出そうだ。

 まだ発足前の新政権ですが、予定されている社民党との連立に関して許し難く、見過ごすことのできない行為がなされようとしています。

 上記記事中にあるとおり、憲法審査会とは平成19年8月に制定された法律によって国会の常設機関として設置された機関であり、それを何の法的根拠もなく与党の力において停止するということは、法律違反に当たります。いったい何の権力を使って、憲法改正の議論さえさせないという強権を発動できるというのでしょうか。


 確かに先の衆院選によって政権交代が起こりましたが、民主党は革命を起こしたわけではありません。この日本国においては政権交代さえすれば、前政権時に制定された法律を全て無視して好き放題やってよいわけではないのです。日本は法治国家であり民主国家なのです。
 既に決まっていた今年度の補正予算を、自分たちのばら撒き政策の財源にするために全面停止するなど、新政権には「政権交代が行われたのだから何をやっても良い」という雰囲気があるようですが、暴走が行われないように我々国民が監視する必要があります。


 

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参考書籍:

民主党の正体――矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠(OAK MOOK 305 撃論ムック)
西村幸祐
4775514229


民主党解剖
産経新聞政治部
4819110640