・中川財務・金融相が辞任 ~間違いは反省し今後の活躍で取り戻すべき~ | アジアの真実

・中川財務・金融相が辞任 ~間違いは反省し今後の活躍で取り戻すべき~

中川財務・金融相が辞任、G7後の醜態会見で引責:読売
 中川昭一財務・金融相(55)は17日夜、首相官邸に麻生首相を訪れ、先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の閉幕後の記者会見でろれつが回らなかった問題で混乱を招いたとして辞表を提出、受理された。

 中川氏はこの日昼には、2009年度予算案と関連法案の衆院通過後に辞任する意向を示していた。


 中川氏が辞任を発表しました。昨日、G7後の記者会見における中川大臣の様子がTVで何度となく報道されました。正直、醜態と言って良いでしょう。中川氏はその確固たる国家感や、物怖じせず正論を発言したり行動に移すことのできる、日本に必要な貴重な議員の一人ですが、あの姿は贔屓目に見てもまともだったとは言い難いものがあります。例え原因が飲酒ではなかったとしても、世界的金融危機という状況の中で開かれたG7終了後の記者会見という場において、あの姿は誰が見てもいい印象は持たれないでしょう。他国のマスコミにそのように報道されてしまったのは事実ですし、国内のマスコミや民主党をはじめとする野党は、泥酔・酩酊状態であったと決め付け、自民・麻生政権叩きの格好のネタが見つかったと鼻息荒く大喜びです。


 一方でいつもの如く、しっかり報道されていない事実もあります。当日の中川氏は記者会見前も何度かTVに映っていますが、終始鼻をすすっており、自身が話している通り風邪をひいていたのは間違いない様子です。しかも、当日のスケジュールを見ると15時間のフライトの後、時差ボケを直す十分な時間もなくG7会議、昼食会、各国大臣との会談、そして記者会見と超ハードスケジュールです。そのような状況の中で、昼食会で礼儀上ワインを飲み、さらに多めの風邪薬を服用(一部の報道では、腰痛の鎮静剤も飲んでいたという情報もあります)したらあのような状況になったのも仕方ない気もします。しかも、G7の本会議自体はしっかりとこなしているのです。本会議では、アメリカの「バイ・アメリカ」とも言われる保護主義を先導して批判し、それを賞賛する海外メディアもありました。このあたりをしっかり報道している国内マスコミはあまりありません。これを報道せず、問題の場面のみを刷り込みのように繰り返し報道するのは不公平と言うべきでしょう。


 しかしながら、日本国の財務金融大臣ともあろう立場の人です。世界が注目する場において体調が悪かったのであれば、体調不良の為という理由で記者会見を欠席する、もしくは代理を立てる等という判断が必要でした。本人ができなければ同行している側近達が判断する必要があったでしょう。たとえ原因が酒でなかったとしても、海外マスコミに否定的に紹介され、国内では民主党やマスコミに格好の餌を与えてしまったのは事実です。その点においては中川氏に落ち度があったのは間違いありません。


 今回の件は非常に残念ですが、中川氏は日本に必要な政治家の一人であるのは間違いません。今回の件は素直に反省し、今後も日本のために頑張って頂きたいと思います。
 

人気ブログランキングバナー←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍

日本を守るために日本人が考えておくべきこと
中川 昭一
4569701833

飛翔する日本
中川 昭一
4770041047