・撤去された韓国人特攻隊員慰霊碑 ~映画と正反対の結果になった理由は何か~ | アジアの真実

・撤去された韓国人特攻隊員慰霊碑 ~映画と正反対の結果になった理由は何か~

黒田福美さんらに無断で祈念碑を撤去 韓国・泗川市:朝日

 女優の黒田福美さんが韓国南部に、太平洋戦争で特攻隊員として死んだ朝鮮人青年の祈念碑を建てた問題で、地元の泗川市が13日、この碑を撤去したことがわかった。黒田さんは「無断で撤去しており、行政がやる行為とは思えない」と反発している。

 黒田さんは韓国の洪鍾ピル・前明知大教授らとともに、日本人として戦死した朝鮮人たちの祈念碑を作ろうと計画。泗川市も積極的に応援し、土地などを提供、碑は完成した。だが、10日の除幕式の直前になって韓国の左右両派の団体から抗議運動が起き、市は撤去方針を示していた。

 市側の担当者は無断撤去したことを認めた上で「団体のメンバーが碑を破損する恐れがあり、仕方がなかった。今後、碑の保管などを黒田さんと話し合う」としている。

 一方、黒田さんは「時間をおいて、韓国全体で論議してもらうためにも碑を残してもらいたかった。所有権は私自身にあり、絶対に納得できない」と憤慨している。



「噴水台」卓庚鉉:中央日報
「しばらく黙想に入っていた光山が突然、大きな声で歌い始めた。 アリラン、アリラン、アラリヨ、アリラン峠を越えて行く。絞り出すような悲痛の声だった。 トメと2人の娘も一緒に歌い始めたが、すぐに歌は消えて鳴咽が部屋の中を埋めた。 いつの間にか4人は肩を組んでいた」

1945年5月10日夜、日本鹿児島県知覧飛行基地付近の食堂「富屋」であった実話を描写したノンフィクション『ホタル帰る』(赤羽礼子著、2001年) の一部だ。 光山は翌日には不帰の客になる神風特攻隊員で、トメは彼が唯一親しみを抱いた行付けの食堂のおばさんだった。 次の日、光山は予定通り250キロの爆弾を戦闘機に積んで出撃、560キロを飛行し、沖縄の海上で25年間の短い命を終えた。

‘大日本帝国陸軍少尉 ’光山文博の本名は卓庚鉉だった。 知覧飛行場で天皇から受けた酒一杯に一機一艦の決意を固めて命を捨てた自爆特攻隊は計1036人だった。 その中には卓庚鉉をはじめ朝鮮人11人も含まれている。 卓卿玄は見習士官時代から朝鮮人であることを明らかにしていたという。 彼の魂は靖国神社にまつられ、時々日本首相の参拝を受けたりもする。 飛行帽を着用した彼の写真も神社の隅の遊就館に掛けられている。

先月、卓庚鉉の期日に合わせて彼の故郷の慶尚南道泗川に慰霊碑を建てようとしていた日本人らがいた。 この日本人らは慰霊碑建設が韓日間の和解のための小さな始発点になると信じていたようだ。 卓庚鉉をモデルにした映画「ホタル」(高倉健主演) のようにだ。 映画では、神風特攻隊で朝鮮人少尉の部下だった日本人生存者が上官の遺品を持って韓国を訪れ、当初は頑なに拒否していた遺族が遺品を受け入れることで和解が成立した。

しかし現実の結末は正反対だった。 住民と関連団体の反対デモにぶつかって行事はキャンセルとなり、慰霊碑は撤去された。 故郷でさえも卓卿玄は日帝の協力者でしかなかった。 韓日間の真の和解はまだ時が熟していないことを今回の事件が物語っている。 その前にあるべき真の謝罪と許しの儀式がまだ完結していなかったからだ。

志願であれ、やむを得なかったのであれ、卓庚鉉も歴史のスケープゴートに間違いない。 死を翌日に控え、不眠の夜に祖国を思いながらアリランを歌った彼が、翌日、「天皇陛下万歳」を叫んで死の航路に突進しなければならなかったのは明らかに悲劇だ。 桎梏と狂気の歴史の前で、概して人間の運命は小さくて弱いものだ。 卓庚鉉のはかない死はこのため憐憫の対象として迫ってくる。


 日本のマスコミではあまり触れられませんでしたが、親韓派の女優黒田さんが、韓国人特攻隊員の慰霊碑を韓国に建設しようとし、当初は韓国の地元自治体も賛成して土地などを提供したにもかかわらず、日帝に協力した人物の慰霊碑など許せないとして抗議運動が起こり、土壇場になって慰霊碑を行政が撤去してしまうという事件が起きました。官民一体となって歴史を捏造し、反日一色に染まることで政府は支持率を保ち、国民は自尊心を保っている国家です。戦後60年以上経ってから先祖が当時日本に協力したという理由で、親日派財産没収法なるものが成立してしまうというとんでもない事態を今まで見てきましたから、今回の事件にも驚くことはありませんでした。正直「またか」という印象しか持ちませんでしたが、その後で韓国の中央日報の記事が目に留まりましたので紹介します。

 この記事は、彼が出ている『ホタル帰る』(赤羽礼子著、2001年) などの紹介も交えて、特攻隊員光山文博(卓庚鉉)の詳細を伝えています。さらに、映画「ホタル」(高倉健主演) では、韓国と日本が和解したのに対し、今回映画と似たようなことが女優の黒田さんによって行われたのに、映画とは正反対の結果に終わったことを正確に伝え、最後の記載「死を翌日に控え ~ 桎梏と狂気の歴史の前で、概して人間の運命は小さくて弱いものだ」という文章も的確に事実を捉えたものだと思います。一見すると良い記事なのですが、ほんの一文がそれを打ち消し、韓国という国の本質を表してしまっています。記事中の下線部です。

  「その前にあるべき真の謝罪と許しの儀式がまだ完結していなかったからだ」 慰霊碑撤去の理由はこれではないのです。先に述べたように、韓国による官民一体となった歴史捏造と反日政策がその根本的な理由なのです。これが韓国人達が理解できるようになるまでは、同じことが繰り返されるでしょう。

 

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参考書籍:

俺は、君のためにこそ死ににいく
邦画
B000TLYCSG


ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子
赤羽 礼子
4794210604