・韓国で慕われる韓国農業に尽力した日本人 ~美しい話の一方で感じる不安~
日本の植民地時代に韓国へ入植し、農業の発展に尽くした日本人の70回忌の法要が10日、韓国のテグで行われ、日韓の関係者が参列して先人の業績をしのびました。
岐阜県出身の水崎林太郎は大正4年、当時日本の植民地だった韓国のテグに入植し、干ばつや洪水に苦しむ農民のためにかんがい用の貯水池を造り、昭和14年に72歳で亡くなるまで地元の農業の発展に尽くしました。貯水池の近くに建てられた墓は、反日感情が高まったり日韓関係が悪くなったりした時期も、地元の人たちの手によってずっと守られてきました。9日、韓国南部のテグで行われた70回忌の法要には、日本に住む遺族やプサンの日本総領事館の民辻秀逸総領事ら日韓の関係者が参列し、遺影に花をささげて業績をしのびました。韓日親善交流会のソ・チャンギョさんは、「テグのために尽くしてくれた恩人のお墓をこれからも守り続けていきます」と話していました。
素直に歓迎すべきニュースです。こういうニュースを聞くと心が温まるものです。当Blogでも、台湾やフィリピンなどで同種の話を紹介してきましたが、韓国での話は初めてです。
朝鮮半島の日本統治時代は韓国で正確に語られることはありません。韓国においては”日本と名の付くものは、事実はどうであれ、全て悪でなくてはならない”と教育され、報道されます。それはこれまで当Blogで散々紹介してきました。ごくごく希に、韓国内で歴史の真実を問う人物が現れても、酷いときには社会的に抹殺されてしまうというのが韓国の実情です。それが正しいかどうかは関係なく、先にも述べたとおり基準は日本が悪であるかどうかのみなのです。日本が善であるという事実は韓国社会において一般的に受け入れらることはありません。この異常な状態が韓国という社会の実態です。その顕著な例は、ソウル大の李栄薫氏の例や、歌手・趙英男氏、「親日派のための弁明」の金宇燮氏など、数え上げればきりがありません。
そのような韓国社会において、この様なニュースを聞けるのは非常に希であり、貴重です。やはりいくら異常な社会に身を置いていたとしても、実際に恩を受けた人というのは違うのでしょうか。逆に言えば、彼らがいなくなってしまったとき、この墓はどうなってしまうのでしょうか。かつて韓国農業の発展に尽力した、ここに眠る日本人は”農産物を搾取した日帝”と変わってしまわないでしょうか。今手厚く法要を行ってくれている世代が最後の砦なのではないか。美しい話の一方で、少々の不安を感じてしまうニュースでした。この日本人が、韓国において今後も末永く恩人として慕われることを望みます。
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参考書籍:
親日派のための弁明〈2〉英雄の虚像、日帝の実像 (扶桑社文庫)
金 宇燮
チョ・ヨンナム 萩原 恵美
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