・15年以上日本のEEZへ廃棄物を海洋投棄してきた韓国 ~あきれる韓国の行為と、弱腰対応の日本~ | アジアの真実

・15年以上日本のEEZへ廃棄物を海洋投棄してきた韓国 ~あきれる韓国の行為と、弱腰対応の日本~

韓国、廃棄物を日本の大陸棚に投棄 「海洋投棄区域」の設定ミスを放置:朝鮮日報

 韓国政府が東海(日本海)に設定した「廃棄物海洋投棄区域」の一部が日本の管轄下にある大陸棚と排他的経済水域(EEZ)を侵犯していたにもかかわらず、15年間も放置されてきたことが10日までに明らかになり、外交問題に発展する可能性が出てきた。
 日本政府は2-3年前から在韓日本大使館を通じ、韓国の海洋水産部に異議を提起してきたが、同部は対応を先送りにしてきた。しかし、昨年11月に外交通商部などと行った非公開協議で問題の深刻性を認識し、対策に着手した状況だという。東海にある廃棄物海洋投棄区域は2カ所。韓国政府は1988年から同区域に各種廃棄物を投棄してきたが、93年には海洋汚染防止法施行規則で正式に投棄海域として指定された。

 韓国海洋研究院の資料によると、投棄されていたのは畜産排水、生ごみ排水、下水汚泥、排水汚泥、ふん尿などで、周辺では水質の著しい悪化が確認されている。
 韓国政府関係者によると、韓国東部の浦項東方沖にある「東海丙海域」(面積3700平方キロ)の18%に相当する650平方キロと蔚山南東沖の「東海丁海域」(同1616平方キロ)の12%に相当する190平方キロが韓日間の大陸棚境界区画線とEEZ線を越えていたことが分かった。大陸棚境界区画線は1974年に両国が結んだ「韓日間大陸棚北部区域境界画定に関する協定」で、EEZ線は98年の韓日新漁業協定によりそれぞれ定められたものだ。
 専門家は「この海域はそれぞれが自国の資源開発と環境保全などについて、排他的権利を行使できるため、準領海と位置付けられる。日本の管轄権を侵犯する海域に設定した廃棄物投棄区域を一日も早く撤回すべきだ」と指摘した。海洋水産部の関係者は「日本の管轄権を侵犯したのは事実で、直ちに廃棄物投棄区域を再設定したい」と述べた。


 韓国が日本のEEZ内の海域へ廃棄物の海洋投棄を続けてきた問題で、今回は朝鮮日報が記事の発端となっているようです。今、この段階で時事通信と産経新聞がこの韓国紙の報道を元に記事をWEB上にアップしているのを確認していますが、日本の他紙ではそれも確認できていません(14時現在)。

 境界線など調べればすぐに分かるものを、大陸棚については日韓の協定ができた後に韓国側がこの海域を指定した法律を作成していることなどを見ると、韓国側の過失は相当なものです。知っていてやった可能性もあります。また日本は気づいた数年前から抗議を続けており、やっと今回韓国側が重い腰を上げたという内容ですが、大きな問題が2点ほどあります。

 これを韓国のマスコミが報道するまで、日本のマスコミがほとんど(私が知る限り全く)取り上げていないこと、さらに日本政府もこの事実に気づきながら”在韓日本大使館”を通じて異議を提起しているだけ”という弱腰とも言える対応しかしていないことです。

 これは日本のEEZ内のみならず、領海内までに侵入して違法操業を繰り返し、根こそぎ水産資源を奪っていく韓国漁業と相まって、日本の水産権益、及び環境を多大に脅かす大きな問題である上、この地域では既に深刻な水質悪化が確認されているのです。これは決して小さな問題ではありません。この地域で漁業を営む人はもちろん、我々日本人全体の生活にも関わります。韓国のマスコミが報道するまで日本人である我々がその事実さえ知らなかったというのは、情けないといわざるを得ないでしょう。

 少なくとも、2~3年前には日本政府は正確にこの問題を把握していたのです。なぜ”外務省から直接”等のもっと強いルートから抗議ができなかったのか。また、詳細は分かりませんが、マスコミや国民に対してこういう問題が起きているというのを発表しなかったのか。発表してもマスコミが小さな問題として取り上げなかったのか。


 今回は、他国の準領海とも言える場所に、平気で廃棄物を捨て続けたという韓国の行為もさることながら、日本の対応にも大きな疑問を抱かざるを得ません。


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参考書籍:


海洋国家日本の構想 (中公クラシックス J 35)
高坂 正尭
4121601017