・中国海軍の軍艦が日本に寄港するも市民団体は沈黙 ~明らかになった「平和追及」という嘘~ | アジアの真実

・中国海軍の軍艦が日本に寄港するも市民団体は沈黙 ~明らかになった「平和追及」という嘘~

中国海軍のミサイル駆逐艦、日本に初寄港…東京・晴海ふ頭:読売
中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」(6000トン、乗組員350人)が28日午前、東京・晴海ふ頭に入港した。

 8月の日中防衛相会談で実施を決めた海上自衛隊と中国海軍による艦艇の相互訪問の一環で、中国海軍の艦艇が日本に寄港するのは初めて。海自の艦艇は来年にも中国を訪問する予定だ。

 入港歓迎行事で、吉川栄治海上幕僚長は「日中防衛交流の新たな1ページとなる記念すべき皆様の入港を心待ちにしていた」とあいさつした。「深セン」指揮官の肖新年海軍少将は「4日間の交流を通じ、両国の相互信頼は深められ、友好関係が前に進むと信じている」と述べた。

 「深セン」は12月1日まで滞在。肖少将らは海自艦艇を視察したり、防衛省に海幕長を表敬したりする。

 日中艦艇の相互訪問は、両国間の軍事的な信頼醸成を図るため、2000年10月に当時の森首相と中国の朱鎔基首相の会談で合意した。しかし、小泉元首相の靖国神社参拝などで両国関係が悪化したため延期され、合意から7年ぶりに実現した。(センは土ヘンに川)



 既にネットでは話題になっていますが、中国海軍の軍艦が初めて日本の港へ親善目的で寄港したにもかかわらず、米海軍の軍艦が寄港したときは烈火のごとく怒り、必ず現地へ集合して抗議を行う市民団体が沈黙を守り通しています。私も本当に皆無だったのか、様々なメディアのニュースを調べて見ましたが、右翼団体数人が埠頭内に立ち入ろうとしたが止められた程度 で、教組や労組、他自称平和団体などのいつもの市民団体の皆様の活動は皆無だったようです。

 自称市民団体の方々も、米軍や自衛隊の軍艦が何か行動を起こすたびに活動しているように思えますが、もしかすると軍事演習時や、自衛艦のインド洋派遣の際の抗議等に限定されていて、親善訪問等の時は行動していないのではないかと思いきや、少しニュースを漁るといくらでも出てきます。例えば、


・2006年7月に米海軍のイージス艦が鳥取の境港に親善目的で入港の際

「自治労や県教組、高教組、全港湾、護憲フォーラムの加盟団体など計十団体、約百三十人が参加。全港湾境港支部の面谷真奈樹委員長は「米海軍のイージス駆逐艦が商港、漁港である境港に入港するのは由々しき問題。入港を阻止し、境港を平和な港として取り戻したい」と呼び掛けた。」とのことです(日本海新聞)。

・2007年2月に米海軍のイージス艦が北海道の石狩港に親善目的で入港の際

「同艦の寄港に反対する労組や市民団体の約630人がこの日朝、同ターミナル対岸の花畔埠頭や東埠頭周辺で抗議集会を開き、「石狩湾新港の軍港化を許すな」などとシュプレヒコールを行った。」とあります(北海道新聞)。


 きりがないのでこれくらいにしておきますが、同様の例はいくらでもあります。ところが同じ親善訪問でも中国軍ならOK。これは一体どういうことなのでしょうか。

 彼らが親善目的での軍艦の寄港に反対する理由は、おおまかに言えば「平和」です。つまり平和な民間の港に軍隊の船が入港するとは何事だということです。これに照らして言えば、米軍だろうと中国軍だろうととにかくダメなはず。それなのに中国の場合は何の抗議も行わない。これをダブルスタンダードと言います。


 他にも韓国軍の軍艦がここ数年で数回訪問していますが、このときも市民団体の方々は抗議を行ったという報道に私は触れていません。例えば、2006年9月に韓国軍の駆逐艦が横須賀港に寄港しています。韓国軍はイラクにも派兵していますし、抗議しない理由は何もないはずですが、このときも市民団体の抗議が行われたという報道はなかったように思います。特に、横須賀からあらゆる軍艦を撤去して平和な港へという目標を掲げ、自衛隊や米軍に対してことあるごとに抗議船までも出す活動をしているヨコスカ平和船団 という団体は、真っ先に抗議に出かけなければならないはずのこの事態に沈黙を守りました。


  結局、彼らの主張は「平和」ではないということです。単なる極端な左翼主義、共産主義。平和とは彼らの本来の主張を正当に見せる為の隠れ蓑でしかないのです。アメリカと日本は敵であり、中国は味方。味方の軍艦が現れたのに抗議するわけにはいかないので黙っていたら、彼らの平和という表向きの活動根拠に反してしまったというのが、今回の事態です。形だけでも抗議すれば、こんなに絵に描いたような矛盾を指摘されることもなかったでしょうに、正直なのか下手なのか。

 とにかく、彼らの表向きの主張は崩れ去りました。もう偽りの平和などという言い訳はやめて、素直にアメリカ、日本憎し。中国万歳とでも叫ぶ活動をされてはいかがでしょうか。


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参考書籍:

「反日」日本人の正体
井沢 元彦
4093893756


なぜ中国人、韓国人に媚びるのか―新・逆説のニッポン歴史観
井沢 元彦
4093893748