・今年の終戦記念日には全閣僚が参拝せず ~中韓に誤ったメッセージを送るな~ | アジアの真実

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靖国参拝:8・15は全閣僚が見送り 政権弱体化を象徴?:毎日
 安倍内閣の全閣僚が10日、そろって終戦記念日(15日)の靖国神社参拝を見送る考えを明らかにしたのは、参院選惨敗による政権弱体化で、国内外の摩擦を少しでも避ける必要に迫られている事情が大きい。中国などの反発を承知で小泉純一郎首相(当時)が参拝に踏み切った昨年とは打って変わり、今年の「8・15」は身動きの取れない安倍政権を象徴している。

 昨年の終戦記念日には、首相のほか中川昭一農相と沓掛哲男国家公安委員長の2閣僚が参拝しており、参拝閣僚ゼロは異例。10日の閣議後会見で、高市早苗少子化担当相は「これまで8月15日には昇殿参拝してきたが、今年は公務がある」と残念そうな表情を浮かべ、安倍晋三首相の心中を「(参拝すれば)外交問題になり、不要な混乱を起こす可能性がある。ここはこらえよう、と思っているのではないか」と推し量った。

 安倍首相は就任後から、近隣諸国に配慮した方が政権にとって得策との判断で参拝を控えているが、元々は首相参拝を強力に主張してきた。参院選ではこうした「安倍カラー」は支持されず、首相周辺は「当面、首相が参拝する環境にはない」という。政権維持の瀬戸際にある首相に、各閣僚も「右へならえせざるを得ない」(政府関係者)のが実情のようだ。


 本日は終戦記念日です。終戦記念日に首相の他、全ての閣僚が靖国神社へ参拝しないのは極めて異例です昭和30年ごろから初めてのことだそうです。上記記事にあるとおり、参院選での大敗の結果、政権維持が危うくなっている今、無用な波風を立てたくないというのが本音でしょう。しかし、閣僚全員が参拝しないというのはどうなのでしょうか。就任以来毎年参拝し、昨年は8月15日に参拝した小泉首相は、中国や韓国にとって靖国カードがもはや無効であり、どちらかといえば靖国という外交カードは日本が握っていることを印象付けました。しかしながら、今回のように参院選で負けたからといって全閣僚が参拝しないというのは、小泉首相が作ったラインから後退し、中国や韓国に誤ったメッセージを与えかねません。

 私は、首相による参拝は8月15日に固執することはないとは思っています(本来8月15日というのは、春秋の例大祭などと比べ、靖国神社にとって特別な意味を持たない為)が、それでも全閣僚が参拝しないというのはいき過ぎだったと思います。安倍首相には今回は仕方なかったとしても、別のタイミングで必ず参拝して頂きたい。小泉首相が作ったラインから後退することは日本の将来を考えた時、マイナスしか生み出しません。もしそれができないようであれば、それこそ安倍氏が首相である必要はなくなってしまいます。

 

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参考書籍:

日本人なら知っておきたい靖國問題
大原 康男 小林 よしのり 小堀 桂一郎
4792604028


オフィシャルガイドブック 新・ようこそ靖國神社へ
所 功 靖国神社
4907816200