・超党派議員が抗日記念館等の捏造写真の撤去を求める ~防戦一方からの脱却~
平沼氏ら超党派議連発足、「中国の反日写真撤去求める」 :産経
中国各地の抗日記念館に展示されている反日写真の撤去を求める超党派の議員連盟が13日午前、発足した。会長には自民党を離党した平沼赳夫元経済産業相が就任した。議連は「中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会」で、自民、国民新両党と無所属の国会議員計42人が所属。中国の愛国運動の拠点ともいえる抗日記念館の展示内容を精査し、事実誤認とみられる写真などを速やかに撤去することを求めていく。年内に中国・南京にある「南京大虐殺記念館」の視察も検討している。
平沼氏はあいさつで「たくさんの抗日記念館で反日教育が行われ、間違った歴史観を植え付けることを許すことはできない」と述べた。
このニュースはあまり報道されていないようですが、実は結構重要なニュースです。今まで一方的であった中韓などの歴史問題についての政治攻撃に対し、日本は近年外務省HPの整備や国内の教科書への不適切な記載の見直し、外国で行われるロビー活動への水面下での反論等を通じての対策を行ってきました。しかし、これは言わば”防戦”であり、中韓国内で行われる歴史捏造によるプロパガンダ政策に対して公的に働きかけることはほとんどありませんでした。これでは根本を解決することにはならず、不適切に捏造された歴史がプロパガンダとして広まり、将来的に日本が受ける被害は拡大の一途をたどることと成りかねません。
根本を絶つには、言うまでもなく中韓で行われているプロパガンダを指摘しやめさせることなのですが、自虐史観に苛まれた日本は、相手国を刺激しないという事なかれ主義も相まって、これを全くしてきませんでした。今回のニュースは、これを政府としてではありませんが、国会議員が組織した公的な連盟がそれを行おうとするものであり、大変評価ができることです。はっきり言って、中国が「はい、すみませんでした」と即刻理解を示すとは考えにくいですが、防戦一方であった歴史認識問題に対して、日本が公的に行動を開始したというのは大きな前進です。この動きは素直に評価し、歓迎したいと思います。
参考書籍:
日本を呪縛する「反日」歴史認識の大嘘
黄 文雄
中国を永久に黙らせる100問100答
渡部 昇一