・日本のF-22 20機と戦っても韓国イージス艦の勝ち ~韓国有力紙の妄想にこの国の病理を見る~ | アジアの真実

・日本のF-22 20機と戦っても韓国イージス艦の勝ち ~韓国有力紙の妄想にこの国の病理を見る~

20機と戦っても世宗大王艦の勝ち:文化日報(韓国語)

 「無敵の盾」イージス艦と世界最強「無敵の戦闘機」F-22ラプターが対決したら?25日、イージス艦「世宗大王艦」進水式が行われた蔚山の現代重工業では、「矛と盾」のサイバー戦闘をめぐって、軍事マニアたちの間で熱い討論が起こった。歴史的なイージス艦の進水式を見るために現代重工業を訪れた「自主国防ネットワーク」熱血会員8人が、F-22とイージス艦の性能を元に下した結論は、「F-22ラプター1個飛行隊程度なら、世宗大王艦が軽く撃退できる」というものだった。

 時に、2015年末。アメリカ議会のF-22ラプター海外販売禁止期限が解除され、日本がアメリカからF-22を100機導入する第一歩として、20機の1個飛行隊を導入する、という状況を仮定した。この時までに韓国は、世宗大王艦を含む計3隻のイージス艦が実戦配備されていた。独島水域の調査をめぐる韓日間の古い紛争が再演された。日本はF-22ラプターの性能をテストを兼ねて、1個飛行隊で武力示威を行なった。独島周辺の水域を監視していた世宗大王艦の強力なイージスレーダーSPY-1Dが、イージス艦前方60~70kmに接近してきたF-22ラプターを識別した。レーダーにつかまらないというF-22の強力なステルス性能も、イージスレーダーの前には無力だった。この時になっても、F-22の強力な位相配列レーダー(AESA)はイージス艦ことを見つけることができなかった。F-22は40km前方になってようやくイージス艦の識別が可能だ。

 世宗大王艦はF-22飛行隊を識別するや否や、90発搭載した艦対空ミサイルSM-2ブロックIIIBを即座に発射する。イージス艦のミサイル命中率は90%以上を誇る。F-22ラプター編隊はイージス艦の前で脆くも潰滅する。F-22ラプターは長距離精密爆撃用空対地ミサイルと空対空ミサイルが主要な武器だ。

 空対地ミサイルであるJ-DAMで対艦攻撃が可能だが正確度は大きく落ち、対艦ミサイルを装着した場合にはステルス機能は失われる。1機当たりの価格が2億ドル(約1860億ウォン)のF-22ラプターと、1隻当たりの価格が1兆ウォンするイージス艦の価格差が、性能差として現われたわけだ。自主国防ネットワークのシン・インギュン事務処長は、「F-22ラプターとのサイバー戦闘で、イージス艦の威力が発揮される」としたうえで、「しかしF-22の機数が増えたり、F-22が日本の最新型イージス艦の助けを借りる場合には、状況は変わりうる」と語った。



 これは韓国の文化日報に掲載された記事です。イージス艦を万能無敵艦か何かと勘違いしているようで、イージス艦がいとも簡単にF-22をレーダーで捉えていること、本来任務が制空であるF-22が海自やAWACS、強力な対艦能力のあるF-2などの助けもなくなぜか単独飛行していること、さらにはF-22のレーダーが都合よくイージス艦を最後まで捉えることができないこと、だいたい現代の戦闘においては衛星やAWACS、イージス艦、戦闘機などのデータを効率的にリンクさせることこそが戦闘の優劣を決定づけるものであり、イージス艦が一隻あったところで決定的な戦力増強にはなり得ません。またそもそもなぜ相手が”日本”なのか。


 日本への劣等感むき出しの馬鹿な妄想と片付ければそれまでなのですが、問題なのは、これを韓国の有力紙が記事にしているということです。前述のようにシミュレーションがあまりに稚拙であり、イージス艦の意味さえ理解できていない点も有力紙が掲載する文としては恥かしいレベルなのですが、それよりも問題なのは、有力紙が”日本”との戦争シミュレーションを記事にして悦に入っているという点です。日本と韓国は直接的な軍事同盟は結んでいませんが、同じ陣営の国であるはずです。つまり軍事的には「味方」であるはずであり、歴史問題などで対立はあるにせよ政治的にも正式に敵国になっているわけではありません。それにも関わらず、有力紙がこのような記事を掲載してしまうという点に韓国という国の病理を見せ付けられたように思えます。これはやってはいけないことです。新聞とは落書き帳ではありません。掲載された文は政治的、国際的にもそれなりの責任と意味を持ちます。日本の有力紙がアメリカと日本の戦争シミュレーションを堂々と掲載したらどうなるでしょうか。国際問題にもなりかねないでしょう。

 歴代の政権が反日を行うことで政治基盤を維持してきた韓国という国の政治体制、捏造された歴史、それによって培われた国民の反日感情、そしてそれとは裏腹に何をしても日本に勝てないという劣等感、この記事はこの国の病理の全てを表しているように思えます。


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参考書籍:
韓国のなかの日本 マンガ:韓国・新発見ツアー/日韓国境突入:編
山野 車輪
4777803805

軍事システムエンジニアリング―イージスからネットワーク中心の戦闘まで、いかにシステムコンセプトは創出されたか
大熊 康之
4906124631