・共同声明案を遮って歴史問題を論じた盧武鉉大統領 ~日韓関係修復絶好の機会を自ら潰した大統領~ | アジアの真実

・共同声明案を遮って歴史問題を論じた盧武鉉大統領 ~日韓関係修復絶好の機会を自ら潰した大統領~

日韓会談:大統領「歴史認識」40分論じ共同声明見送りに:毎日
 9日の日韓首脳会談で、安倍晋三首相が冒頭、盧武鉉大統領に、北朝鮮の核実験に対し日韓共同で抗議声明を出そうと提起したところ、大統領は話をさえぎって靖国神社参拝など歴史認識問題を約40分にわたって論じ、共同声明も見送りになったことが分かった。首相同行筋が10日明らかにした。

 会談に同席した韓国の潘基文外交通商相が途中、大統領にメモを渡し、声明取りまとめを促すような場面もあり、歴史認識や北朝鮮政策で「青瓦台(大統領官邸)と外交通商省の温度差を感じた」という。

 韓国側はその後、核実験と歴史認識問題を合わせた共同声明を逆提案したが、日本側は「声明にこだわっているわけではない」と断った。

 この同行筋によると、8日の日中首脳会談では「戦略的互恵関係の構築」や「朝鮮半島情勢への深い憂慮」などを盛り込んだ「日中共同プレス発表」が公表されたが、こちらは発表の約1時間前にまとまったという。


 北朝鮮による核実験により印象が薄れた感のある中韓との首脳会談ですが、当初の報道では、両国とも歴史問題や靖国問題は事実上棚上げし、協力関係の強化や北朝鮮問題に対して共同で対応していくことを確認し合ったものだと思っていましたが、韓国においては必ずしもそうではなかったようです。中国も同じくですが、韓国は反日・反米・親中・親北政策を取り続け、先日の北朝鮮によるミサイル発射時も北朝鮮を擁護するような声名を出したことにより、完全に世界中から孤立する状態となっていました。反日政策で外交的に行き詰まっていたのは完全に韓国自身であり、韓国はこの状況を少しでも打開する為にも、日本との外交状況を修復することは急務であったはずです。しかも、韓国にとって日本の首相が交代したことはその絶好の機会であったと思われます。なぜなら、これまでは日本の歴史問題を理由に首脳会談を拒否してきたわけですが、日本はその問題で譲歩をする見込みはありませんでした。このままの状態で首脳会談が実施されれば、”韓国側が譲歩した”形になり、韓国としては体裁上非常に都合が悪かったわけです。しかし、日本の首相が交代したことを機会にすれば、外交的にも国内的にも焦点をずらすことができ、例え日本が歴史問題で韓国側に譲歩をしなくとも、韓国は体裁を保ったまま、日韓関係を修復できる絶好のチャンスであったと言えます。つまり、歴史問題はうやむやにしたまま、両国関係を修復させる方向へ向かわせるというのが、韓国にとって内外へのプライドを保ったまま実を取る最善の策であったと思われます。

 中国はそのあたりはしたたかで、歴史問題には触れたものの、深い追求はなく、両国関係についての共同声明までまとまりました。しかし韓国においては、共同声明への提案を遮って盧武鉉大統領が歴史問題を40分論じ、共同声明を最後は日本が拒否する形となりました。盧武鉉大統領が、絶好の日韓関係修復の機会、そして外向的孤立からの脱出の機会を自ら潰したと言って良いかもしれません。途中で韓国の外交通商部が盧武鉉大統領を諭す場面もあったということですから、韓国の外交部は韓国が世界に置いて孤立している状況や、日本との関係改善の絶好のチャンスであったことをよく理解していたようにも思えますが、一方でこの国の大統領は残念ながらそれを全く理解できていないのではないかと思えるニュースでした。


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参考書籍:

嫌韓流 実践ハンドブック2 ~反日妄言半島炎上編~ 晋遊舎ムック
桜井 誠
4883805468


「反日」の超克 中国、韓国、北朝鮮とどう対峙するか
西村 幸祐
4569643663