・埼玉県知事が「従軍慰安婦はいなかった」と発言 ~従軍慰安婦問題を再度考える~ | アジアの真実

・埼玉県知事が「従軍慰安婦はいなかった」と発言 ~従軍慰安婦問題を再度考える~

上田知事:「従軍慰安婦いない」発言、在日団体など抗議声明 /埼玉:毎日
 上田清司知事が県議会一般質問で、戦時中の従軍慰安婦問題について「古今東西、慰安婦はいても、従軍慰安婦はいない」と答弁し、在日本大韓民国青年会中央本部は28日、発言の即時撤回や辞任を求める抗議声明を発表した。

 知事は27日の答弁で、県平和資料館(東松山市)に展示されている年表の1991年の項に「従軍慰安婦問題など日本の戦争責任論議多発」と記述されていることに触れ、「兵のいるところに集まってきたり、兵を追っかけて民間の業者が連れていったりするのであって、軍そのものが連れていったりするわけは絶対にない。(年表は)間違った記述で修正しなければならない」と述べた。小島信昭議員(自民)の「展示内容が偏っている」との指摘に答えた。

 従軍慰安婦問題を巡っては93年、政府が調査し、河野洋平官房長官(当時)が「慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接に関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主として当たった」とする談話を発表している。知事の発言について、共産党県議団、日朝協会県連合会、県教職員組合も抗議を表明している。【高本耕太】


 埼玉県の上田知事の従軍慰安婦に関する発言が話題になっていますが、そもそもこの発言の何が問題なのでしょうか。

 従軍慰安婦とは、日本軍が兵士達の性欲を満たすために、現地の女性を強姦目的で強制的に拉致し、乱暴の限りを尽くした。そしてそれは軍が組織的に管理していた、旧日本軍の悪行である。と思いこんでいる人が未だに多く存在します。この私も数年前までは単純にそんなイメージを持っていました。

 上田知事が主張するように、民間が経営するいわゆる”売春宿”が戦時中多数存在し、軍隊相手に商売を行っていた。軍隊が移動するのにつれてその業者達も同じように軍を追いかけて移動した。これが事実であれば、何も問題などないはずです。


 従軍慰安婦問題と言ったとき争点になるのは、そもそも慰安婦は軍が集め、管理していたのかという点、つまり「軍属」であったのかとうか。という点が一つあります。そしてもう一つは、軍属であったとした場合、慰安婦達は日本軍が強制的に連行したのかどうかという点です。この二点のうち、二つめの、いわゆる「強制」があったのかどうかという点が、この問題の最大の争点です。

 しかし、上記二つの問題のうち、二つ共にそうであると認める証拠は見つかっていません。毎日新聞の記事に書かれている、あの悪名高き「河野談話」も以前の記事 で書いた通り、韓国との裏取引の元で大した調査もなく当時の政治的判断で発表されてしまったものであり、従軍慰安婦の証拠となる性質のものではありません。

 私は、今の段階で、従軍慰安婦に関するこの二つの問題について、二つとも”嘘である”とは断言しません。しかし、”本当である”と断言することには強く反対しますし、事実がはっきりしていないこの問題について教科書に載せたり、公的な展示物に載せるべきではないはずです。

 政府の見解と言っても、それが絶対に正しいと保証されているわけではないのです。間違いもありますし、後から訂正することのできないものでもありません。「韓国や中国を刺激する」という理由だけで、この問題を曖昧なまま今後何十年も何百年も放置して良いのでしょうか。年月が経ちすぎれば、それこそ嘘も真になってしまいます。日本の未来の為にも今一度、「従軍慰安婦」というものの実態について、徹底的な調査を行ってみるべきです。


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過去参考記事:

・作られた「従軍慰安婦」(1)
・作られた「従軍慰安婦」(2)

参考書籍:
日韓「歴史問題」の真実 「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か
西岡 力
4569643167

慰安婦と戦場の性
秦 郁彦