・WBC準決勝で日本が韓国に勝利 ~WBCで見えた韓国野球に足りないものとは~
イチロー外野手(マリナーズ)が、野球人の誇りを懸けた戦いに完勝した。試合前の練習で告げられた初の3番で3安打、2盗塁、1打点。そして、これまでの2度の苦い思いを晴らすような6-0の勝利。しかし自らも含め、日本の選手が感情をあらわにして、韓国ベンチに向けてガッツポーズをすることは一度もなかった。 「当然でしょう。野球はケンカではない。そんな気持ちでした」。しかし、今大会における韓国選手たちの振る舞いには闘志をかき立てられていた。 例えば2次リーグで日本に勝利した後、太極旗をマウンドに突き立てた者がいた。この日、5打席目の邪飛を捕球した三塁手は、そのボールを打者のイチローに向かって投げつけた。それ以外にも敬意を欠く行為が連続。大好きな野球が冒とくされた、と強く感じていた。 本当の強さやプライドは、プレーそのもので表現すべき。少なくとも、イチローの固い信条は日本野球で培われたものだ。「勝つべきチームが勝たなくてはいけない。そのチームは当然、僕らだと思っていた。きょう負けることは、日本のプロ野球に大きな汚点を残すことと同じ」。 絶対に負けられない韓国との3度目の顔合わせは、イチローにとってアスリートの尊厳を守る“聖戦”でもあった。 そんな志に、日本代表のメンバーは完全に同調している。「本当にいい仲間ができました」。チームリーダーが、やっと満足げに笑った。
昨日のWBC準決勝の日韓戦は非常におもしろく観戦させていただきました。
今回、異常な盛り上がりを見せていた韓国内において、こともあろうか絶対に負けたくない相手である日本に負けたことで、サッカーアジアカップ時の中国のような、政治問題と絡めた暴動が起きたりしないかと心配していましたが、さすがに大丈夫だったようです。しかし、韓国チームを見ていると他の国のチームと何かが違うと感じる点がいくつかありました。我々が最もそれを顕著に感じたのは、あの太極旗をマウンドに突き立てた行動だったのかもしれません。あのような行動をする国は他にありませんでした。また、その他にも外からではなかなか見えないけれど、現場にいたからこそ見える、感じられる行動というのが多々あったのかもしれません。それを敏感に感じ取り、はっきりとその気持ちを声に出したのがイチロー選手でした。太極旗を付きたて、ビクトリーランをした韓国選手たちの姿を「不愉快でしたね」と表現したことで、その気持ちがこちらにもはっきり伝わってきました。彼の言葉の中には、単純に格下と思われる相手に負けた悔しさとは違うものがあったと思います。
昨日の試合を見ていても、韓国選手に光るプレーが度々見られ、韓国野球のレベルも高いな。と素直に感心させられる場面もいくつかありました。6連勝し、アメリカまでも降した強さは決してまぐれではないと思います。しかし、大きな問題は起きなかったにせよ、何か引っかかる選手たちのちょっとした行動や、相変わらず今回もいた「独島は我が領土」という垂れ幕を掲げた観客、終わった後に6勝した韓国が勝ち進めないのはWBCのルールがおかしいと主張するマスコミ等、スポーツをする上で大事にしなければならない、”何か”が足りない、もしくはスポーツに”過剰な愛国心”や韓国特有の”自大主義”等といった余計なものをくっ付けてしまっているところがまだあるのではないかと感じました。せっかく良い技術を持っているのですから、惜しいところです。それが直った時、韓国野球は本当の意味で一流になれるのかもしれません。
最後に日本代表選手の皆様へ。
昨日の試合お疲れ様でした。決勝進出おめでとうございます。是非明日の決勝戦もがんばってください。
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