Derbyへの旅2 ~Taddington~ | Lancashire スローライフ

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Buxtonを観光した後は、そのまままっすぐ同じ道路(A6)を南下しました。


こんなのどかな景色を眺めながらのドライブです。
牛や羊達が放牧してました。


渓谷のようになってるところもあったり・・・

そして、途中、Taddingtonと言う小さな村に寄りました。
Derbyshireでは、毎年、井戸をデコレーションするWell Dressingというのをあちこちの町や村で順番に行っているそうで、ほとんどが5月、6月に終わってしまってたのですが、ちょうど通り道にあったこの村でその日(16日)からWell Dressingのイベントが行われているらしいとボンがネットで見つけたのです。

でも、村に近づいていくと18日~25日Wells Dressing and Flower Festivalというサインが目に入ってきました。
あれ?18日~ってなってるよと言ったら、ネット情報では16日~って書いてたから、お祭りは18日~で、井戸の飾りはもう見れるんじゃない?ととりあえず、その飾りのある教会へ向かいました。


ちょっとコッツウォルズに似た雰囲気の石造りの家が並ぶ小さな村です。

  


教会の入り口には、大きなWells Dressingのサインが掲げられ、私達の他にも2台ほどの車が家族連れで来てました。


井戸はどこかなぁ?と少し敷地内を歩いてみましたが、見つからず、教会の中をちょっと覗いたら、何やら忙しそうに飾り付けをしてる人達が数人いて、どうぞと言うので、中に入ってみました。



よくよく話を聞くと、やはりこのイベントは2日後の18日からで、その為に今、準備しているところだと。
井戸はどこにあるのか?と聞いたところ、飾り付けは別の場所でやってて、それを後で持ってくるのだとか・・・
えっ?そうなの~。
なんだ~、井戸って本物の井戸じゃなかったんだ~とちょっとガッカリ


どうやらネットの情報が間違って記載されていた模様。

それで、後日、Derbyから帰ってくる時に、せっかくなので、もう一度、立ち寄ってきました。

  


左上:1950年代 エリザベス女王の戴冠式
右上:1990年代  ハリーポッター

準備中に立ち寄った時は、まだ途中だったので、よくわからなかったのですが、年代毎の大きな事柄をまとめて、飾ってました。

  


左上:2000年代 オリンピック
右上:1960年代 ビートルズ

こんな感じです。

  


外の敷地では、テントをたてて、カフェやらハンドメイドのカードショップ、寄付金を募ってたり。
実は、2011年の9月にこの教会の屋根が誰かに盗まれたらしく、今は防水されていないらしいのです。
防水したしっかりした屋根の補修をする為のお金がなかったのだとか。
それでも、村の人や色んな人からの寄付があり、半分位は集まったらしいですが。
そんな事件が起きて、頭を痛めた牧師さんは、辞めてしまって、今現在、この教会には新しい牧師さんは来ていないらしいのです。
ほんとに世の中にはひどい事をする人がいるんですね。
屋根の材料は高く売れたんでしょうか?

そして、今年のWell Dressingはこんなデザインでした。


良くできていますよね。
Make Love Not Warって下の方に書かれてて、なかなか素敵なデザインだなぁと思いました。

この飾りは、自然素材のみ使用されています。
木の枠の中に湿らせた粘土を圧縮して、そこにコケ、樹皮、小果実、種と花弁などを使って
作っている物だそうです。

これは、石灰の多く含まれているこのエリアは、水の供給はとても貴重な物で、村々では、小川や岩の裂け目からちょろちょろ流れてきた清水の貯まった井戸水で生活していたので、そういう石灰の多く含まれたエリアでは感謝の気持ちをこめて、毎年1回井戸を綺麗なお花で飾ると言う事が300年ほど前から行われていたようです。

ただ、Taddingtonは、本物の井戸ではなかったのが、ちょっと残念であったのですが、本物の井戸を飾ってる町や村もあります。

教会を出て、車で走り始めたら、ちょうどBlackwell well dressingという矢印を見つけました。
あれ?もしかして、本物の井戸飾ってるんじゃない?と言う事で、その矢印沿いに行ってみました。

普通の民家の裏庭を少し行くと、小さな井戸ではあったのですが、見つけました。
ちょうど私達が向かう途中、見終わって、戻ってきたご年配の女性が、今年のはとっても良かったわ。今までで一番かも・・・と。小さいけどねって言って去っていきました。 



わぁ~。
今年は、Diamond Jubileeだったので、ほんとそれにちなんだデザインで、小さいけど素敵なデザインになってました。
確かに小さな井戸ではあったけど、本物の井戸を飾ってあるのを見られて良かったです。

ちゃんと調べておいて、あちこちの村のWells Dressingを見て周るのも楽しそうです。