ららら・らすと和ーど第1回公演から2年半が過ぎ・・・その2 | 吉田一紀(マレーシア移住作家)のららら・らすと和ーどな日々

吉田一紀(マレーシア移住作家)のららら・らすと和ーどな日々

マレーシア・ジョホールバルに移住したフリー作家・吉田一紀が、自然と笑顔に包まれたマレーシアでの創作活動の日々を自由に綴ります。

昨日書いた僕のプロデュース公演『ららら・らすと和ーど』が第1回公演で止まってしまった後の続きです。。。


マレーシアにいても相変わらず日本の映画や舞台、ドラマは映像を取り寄せては見るものの、脚本を書かないかとお誘いくださる方がいてもお断りしてしまい、自分で脚本を書くことを避けていたように思います。
それでもやはり脚本を書きたいという思いがまたわき上がってくるものです。
しかしその度、僕が書くコメディとは何なのか? を自問自答し、また分からなくなるという繰り返し。。。


そんなとき、ある30歳の俳優さんと知り合いました。
彼はやりたいことを目指して大手事務所をやめ、別の事務所であらたに頑張っています。
帰国した際は彼の舞台があれば見に行き、よく一緒に飲みに行くようにもなりました。
彼を見ていると、脚本家になるために脱サラした無謀な若い頃の自分に触れていたのかもしれません。


その日も彼と飲みに行き、終電もなくなる遅い時間でかなり酔っ払っていたと思います。
俺はこういう本を書きたいんだ! とくだを巻いていました。
そんなとき彼が「僕とその舞台作りましょうよ」と言ってくれたのです。
目がとろんとしている泥酔状態の僕でしたが、その言葉だけは耳によく残りました。


マレーシアに帰った後も「僕とその舞台作りましょうよ」という彼の言葉が耳から離れません。
そして、かなり久しぶりに『ららら・らすと和ーど』第1回公演を見てくださった観客のみなさんのアンケートを読んでみました。


「とても感動して、明日からまた頑張ろうと思えた」
「家族の大切さをあらためて感じたので、田舎に帰ってみようと思います」
「久しぶりに笑って楽しい時間を過ごすことができました」
などなどありがたいお言葉がたくさんありましてね。。。


もちろん厳しいご意見もありました。
でも、それも僕の舞台を真剣に見てくださった証です。


確かに僕にとって後悔が残る作品でした。
しかし、僕が伝えたいメッセージを受け取ってくださった方がたくさんいらっしゃった。
家族愛のコメディをやった意味があったんだなあ・・・とあらためて感じたのです。


もしかするとベテランの脚本家の方でも完璧に満足のいく作品はないのかもしれません。
だからみなさん書き続けているわけで。
僕も後悔しているのではなく、書き続けるしかないのではないか、そう思うようになりました。


ということで・・・『ららら・らすと和ーど』第2回公演に挑戦してみることにしました!


前回の後悔を考えれば、舞台にするには1年以上の時間をかけたほうがいいと思います。
しかし、何かすぐにやってみたい! と思ってしまいました^^
それならということで、30分か40分くらいの短編をやってみよう。
出演者は3名くらい。
小さな会場で舞台装置や衣装は作らず、リーディング(朗読)公演にちょっと芝居をつけて。
こんな企画を2、3回やってみて、反応がよかった本をさらに膨らませ、それを舞台にしたらどうか、と考えました。


そして、僕が書きたいのはコメディ。
前回は家族愛をテーマに書きましたが、多くの人が気軽に楽しむことのできるコメディを書いてみたいのです。


そう申し上げると軽い内容に思われるかもしれません。
しかし、多くの方が楽しんで笑顔で帰る舞台って凄いと思うんですよね。。。
日常ではいろいろなストレスがある今だから、舞台で笑ってストレス発散して、また明日から頑張ろうと思える舞台、とてもステキだなあと思うのです。
そんな時間を作りたいと僕はつくづく感じています。


このような舞台を作るために着々と準備を進めています。
その様子はまた明日お伝えさせてください。