勇気 | 夫の不倫観察日記~阿修羅のごとく~

勇気

昨日、夫の妹ミーアンと会った。

そこで、最近の俳優やタレントで誰がステキかって話になって


お互いに挙げる名前は、たいてい20代。


「やっぱり若い男の子ってきれいよね~」なんて言い合った。




「ミーアンは今いい人いないの?」



ミーアンは、性格の不一致が原因でバツ1。現在独身だ。



「そうね~ちょっといいなって思うと20代半ばだったりして

 なかなか自分から踏み込む勇気はないわ

 この間 26歳の男の子が好意を持ってくれたらしくて誘われたの」



「きゃ~~~~羨ましい!! で で どうしたの?」



「同じだわね お食事して軽く飲みに行ったけど   

            それ以上踏み込む勇気は無いわ・・・・・・・」




義妹といってもミーアンは私より6歳年上だ。

でも、年齢よりもずっと若く見えるし

顔もスタイルも、夫とは似ても似つかない、スレンダー美人。


それでも、若い男性とどうこうなるってことには引け目を感じると言う。


そうね・・・私だって、まだまだ恋愛を許されるビジュアルだと思い込んでいるけれど

10年前の自分より明らかに衰えている。

そう思うと、もし20歳そこそこの若者の男性に好意を持つことがあっても

万が一好意を持ってもらえても、飛び込む勇気が無い。



「そうよね~若い男性の前で

 スッピンとか裸になる勇気 なかなかないよね・・・」



「そうなのよ」




ふたりでものすごく残念がった。




「男の人って そういうふうには考えないのかしら・・・?

 あの人も含めて・・・・・」




「あの人」とはもちろん夫のことだ。


そして若い女性を口説く世のオッサンみんなに対して

ずっとそこが疑問なんだ。




よくそんなんで口説けるな・・・って。


出っ張ったお腹とか弛んだ胸筋とか萎れた下半身とか

気にならないんだろうか???




「あの人」が誰であるのか理解しながらもミーアンのくれた答え。



「そりゃ少しは気にしても 女性ほど考えないんでしょ

 能動的な方としては見た目の体系どうこうより

 勃てばオッケーってことなんじゃないの?

 質については他でカバーしようってなことで・・・・・」



キレイな顔して厳しいことをシレッと言うミーアンは面白い。



「そうか・・・きっとそうなんだね

 それこそが全てなんだろうね・・・・・・・・・・・


 でも情事はともかく 一緒に歩いたりするときに

 劣等感とか抱かないのかな?

 恥ずかしかったりしないのかな?」



「恥ずかしくないんでしょ

 若い可愛い子を連れて歩いてるっていう

 優越感しかないんじゃないの?」




なるほど・・・・・・・さすがミーアン。


達観ってことで言ったら、私なんか足元にも及ばない。

すごく納得する答えだった。



「きっとそれだわ・・・・・・・・いいね単純で」



ふたりで笑った。




「ミーアンはもう結婚しないの?」



「そうだね・・・2度と結婚したくないってことではないんだけど

 でも結婚って難しいよね・・・・・


 ららちゃんとアニキみたいに浮気騒動があっても離婚しない人もいるし

 私みたいに 浮気とは無縁のいわゆるマジメな旦那さんとでも

 性格の不一致で離婚することもあるし・・・・・・

 ようは相性ってことなんだと思うわ・・・・・・・・・・だから 難しい」

 


確かに。

結婚って、ごくごくシンプルに『相性』が問われることなのかもしれない。


ものすごくシンプルなのに、結婚してみないとわからないんだから

結婚はホント、難しいな。



そういえば、アダルトビデオに出てくる男優が

太っていたり不細工だったりオッサンだったりすることが多いのは

世の全ての男性に勇気を持たせるためだと聞いたことがある。


もしAVに登場する男優が、若くていい男しかいなくなれば

若い女性を口説こうとするオッサンは随分減るのかもしれない。