誰かからものすごく自分を必要としてもらいたいの。
こんな言葉を友達から聞いた。
友達から
「彼女がいる男に誘われて、ついついエッチしてしまって、好きになっちゃった…」
ってな話を聞いて、
別に説教してほしい風でもなかったし、
私自身の考えを求められてる風でもなかったから、
「とりあえず、次に会ったらやらせないで、その後その男がどう出てくるかじゃない?
ヤリ目的ならもう誘いもこないだろうし、そうじゃなかったらまた誘われるだろうし。
好きになった以上断るのは難しいと思うけど、そこは女のプライドでがつんと言ってやんなきゃだめだよ」
と言ったら、
「無理だよ。だって、どんな形であれ彼は今私を必要としてくれてるんだし…それを断るなんて怖くてできない。」
だってさ。
恋愛中毒の友達には2パターンいて、
「経験はどんなものでも自分のためになるし恋愛でも経験豊富なほうがいいに決まってる」型と
「男に必要とされることが自分の存在価値、誰にも必要とされない人間になるのはさみしい」型。
今回の友達は後者。
分からないこともない。
嫌われたらどうしよう。
好きだから何らかの形でつながってたい。
セックスのときは彼が他の子のこと忘れて求めてくれる、それが嬉しい。
ってね。
軽く恋愛中毒。
最近、増えてるような気がする。こういう女性が。
たとえば雑誌のアンアン。
アンアンは毎回1テーマなので表紙にもデカデカと特集内容が書いてあり、本屋で、中吊り型広告で、他雑誌より抜きん出てひときわ目に付く。
数年前はいわゆる「恋愛・女磨き」系のテーマが半分、
「カメラ」だとか「節約」だとか「メイク術」だとかの「趣味生活」系のテーマが半分といったところだったように思う。
最近は「恋愛・女磨き」系のテーマが9割を占めてるようなかんじ。
未婚化・晩婚化・就業意識の変化等で、女性の生き方が多様化してるせいもあるだろう。
今じゃ平均初婚年齢も上がり「負け犬ブーム」が起こるほど未婚30代も増えてきているし。。。
20代以降の独身女性の中で「結婚」が選択肢の一つとしての勢力を弱めている
=現状で結婚という選択肢を選んでいない人の絶対数が増えている
=その人たちの生活の中で空白の時間・心を埋めるものが以前より必要とされている
=いわば「万人の趣味」である「恋愛系」のニーズがメディアで上がっている
ということかなぁと思ったり。
結婚が即ち幸せであり人生の目標だという意識はあまりない時代なんだろう、
「結婚しなくても幸せ」
という未婚女性は73%にのぼるとか。
結婚以外に、日々の生活で幸せを得る方法が昔より求められているのかも。
離婚率も上がり、以前より人々が自分の人生を貪欲に自由に謳歌したい!と思うようになった結果、人生を素敵に過ごすためのアイテムとしての恋愛の存在価値が上がっているのかもしれない。
その一方で…どちらかといえば現状に充足している人はあまりそういう雑誌を欲していないと思う。
「男心のつかみ方」は、男心をつかみたい女性が読むものだし
「恋せよ大人」も、「愛される女の“恋愛基準値"」も、そのテーマ「ではない」人が読むもの。
輝いて充実した人生を送っている未婚女性が増えた一方、
その生き方に孤独を感じている人も増えているから
「万人の趣味」である「恋愛」に手っ取り早く燃えるのかな。
どことなく、
恋愛してるほうが輝いてる
とか
恋愛してなきゃ負け組
みたいな考えが、今日本中に蔓延してるような気がする。
女は今、15歳から50歳まで、幅広くどの層もまんべんなく常に発情している。
別にそういう人はそういう人で、私のあずかり知らないところで活動している分には興味もないしなんとも思わない。
ただ、なぜか相談役に選ばれやすい私に対して、
必死で自分を正当化するのだけはやめてほしい。
価値観は、交換し、意見を戦わせ、磨くことで、さらに自分の「よすが」となるもの。
ブログにでも発散して、正当化に励めばいい。
今私のしてることと、同じように。
私に価値観を押し付けるのはやめてほしい。
私はそれを受け入れないし、賛成もしない。
だって今はこの私の価値観で生きていたいんだもの。