椿三十郎(2007年公開版)
お正月に映画館に行くのが
最近の恒例になってきました。
今年はこの作品です。
あの黒澤の名作を森田芳光監督がリメイク。
お得な割引券を貰ったのですが、
上映時間がちょっと早い時間。
でも頑張って行くぞ!
とある社殿の中。
井坂伊織をはじめとする9人の若侍たちが
藩主の留守中に私腹を肥やした
上役である次席家老の黒藤らの汚職について密談していると、
一人の浪人・椿三十郎が現れる。
身なりも貧しく、口も悪いこの浪人は
不正を暴こうと意気を上げる頼りない若者たちに半ば呆れて
仲間に加わるのだった。
びっくりした。
この作品はオリジナルを観てるし、
脚本はオリジナル版をそのまま使っているというので、
そこまで外れないと思っていたのだが、
まさか、まさか。。。
途中、あまりのつまらなさに爆睡してしまったのだ。
そんな自分にびっくり。f(^^;)
松山ケンイチのしゃべりが一番我慢できなかった。
この人、ちゃんとした台詞喋れないんだろうか。
センテンスで喋って欲しいんだけど、
単語ごとでぶちぶち切って喋るのが役作りだと思っているのか?
これじゃ、オリジナル台本使っても全く意味がないと思う。
織田裕二も豊川悦司も声があまりよくないので
なんだかね。。。
前半の状況説明のシーンがもう、つまらないこと、つまらないこと。
寝るしかない感じ。←言い訳?
人物に魅力がないので、話の展開に全く興味がわかない。
9人の若者は烏合の衆という設定なんだろうけれど
あまりにも個性がなさすぎ。
4月に見かける、スーツを着こなせてない
新入社員のグループみたいな感じ。
狙いなのか?
織田裕二が予想以上によろしくなかった。
なんか作りすぎというか。。。
もっといけそうなのに。
演出のせいかもしれない。
風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍らの悪人のやりとりは
面白かったのだが、
先述の登場人物と彼ら、そして最後の藤田まことが
質の違う芝居をしているので変な感じだ。
いろいろ工夫しているのだろうけれど、
オリジナルの面白さの記憶を疑うほど
つまらなかった。
何だか残念だ。
「本来無一文」の掛け軸には笑ったけどね。
あと、腰元こいそ役の村川絵梨さんが良かったけれど、
やっぱり走る時、普通に走ってて残念。
すり足でよろしく。
お客は30人ほど。
年配のお客さんはよく笑ってたので
好みなのかも。
オリジナルを観てなかったら楽しめたのかも。
正月早々、あまりの結果なので
そう思うことにします。
※最近、テレビ的な邦画が多いですね。
じゃー、テレビでやればいいじゃんと思ってしまう。
ストーリー ★★☆
映像 ★★★
音楽 ★★★
総合評価 ★★